ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
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真冬の仙台 春の東京

2018-01-07 14:46:38 | 今昔あれこれ

昨年師走の半ばのこと、数年ぶりに酷い風邪を引いて寝込んだ。

暮には仙台に帰るからと、それはもう頑張って治した。


かくして一念天に通ずで、二十七日に上野駅を出発して仙台へ。

いくつかのトンネルを抜けると、福島あたりで雪景色であった。

懐かしい鉄塔と町が見えてきて、仙台に到着。


仙台ではうっすらと雪が残る程度だったが、なんだもねぐしばれるではないか!


かじかむ程の冷たい空気で、顔が痛い程の寒さを久しぶりに体験。辛いが嬉しかった。


暮の仙台では、連れ合いの実家でカニとナメタガレイをたらふく食べ、旧友と忘年会をし、瞬く間に時が過ぎた。

混雑を避けて、大晦日には仙台を出て関東に戻り、年を越した。

多少風は冷えたが、向こうに比べれば東京はもはや春である。


正月三日、小石川後楽園では、すでにロウバイが咲き始めていた。

仙台で咲くのは如月、立春の頃からだ。


暮から正月のうちに、陸奥から江戸へ渡っただけで、真冬から春へと、いっぺんに季節を飛び越えたような年越しであった。