安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

前回の話の続きから。。。他の世界情勢問題まで

2024-06-28 01:16:16 | 政治
前回の日記できちんと述べていなかったことがありました
それはですね、今の外国為替相場においては、ある意味不自然なことなのですが、今はアメリカドルの一強状態になっているのです
いまドルは、円だけではなくてユーロに対しても、他の通貨に対しても非常に強い状態で、ほとんどの通貨に対してドル高なんですね
これはどう考えてもおかしい。。。。変です。。。確かにAI相場などで、NVIDIA(エヌヴィディア)の株価が強いのは分かります
それにしても。。。。です。。。アメリカドルがここまで強いのは不自然すぎます。。。アメリカにとって非常にネガティブな情報が多いのに
なんでこんなにドルが強いのか?
私はそのことに率直な疑問を持っていました

いま、アメリカは短期金利と長期金利が逆転した「逆イールド状態」にあります
長期金利よりも短期金利の方が高いんですね
そして、今のアメリカは。。。これはアメリカ政府の政策なのでしょうけれども。。。
どうも金融機関を救済するための様々な裏手段を。。。。数多く実施しているようなんですね
前回指摘しました、財務省短期証券(トレジャリービル)もその一つです
表向きは、アメリカ政府が、政府の資金集めのために短期債を売りに出しているようにも見えるんですが
実態は、金融機関の巨額な損失を補填するために、政府の短期債を発行して、銀行に短期的に金利を稼がせて帳簿上の赤字を補填させている
そのように見えるわけです。。。実際、そのようなことが、識者の間では言われています

その他には、「レポ債取り引き」などと言うものもあります
レポとは聞きなれない言葉だと思いますが、現金を担保にして債権証券を貸し借りし、証券を借りた側が一定の手数料を支払う
という取引のことです。。。貸し借りだけではなく、証券を買い戻す約定(買戻し特約)をつけての取引もレポ取り引きと言います
レポ取り引きとは、別名、現金担保付債券貸借取引とも言います
このレポ債取り引きも、FRB(アメリカ中央銀行)が主体となって随分行われているようで
要は、大手銀行や大手投資銀行などに、手っ取り早く手数料収入を稼がせている。。。ということです

これらのことが、今のアメリカで随分とおこなわれているようで
要するにですね、そうやって短期利益を稼いで帳尻を合わせなければならないほど、財務状況の悪い金融機関が数多くある。。。という事かと思います
そして、これが肝心なことなのですが。。。。。。
要は、こういう多額の損失を抱えてアメリカ政府やFRBの救済措置に頼らないといけなくなった金融機関が、実際に数多くある。。。
だからこそ、多額のディリバティブ損失を抱えた世界各国の金融機関がこぞってドルを手に入れて
トレジャリービルやレポなどのオプションを買い漁って、損失補填にいそしんでいる。。。
そういうことなのではないでしょうか?
だからこそ、ネガティブな意味でドル需要が高まって、ドルが世界中で高騰しているわけです
こういう風に考えれば、前回の農林中金の話も、なんだか腑に落ちてくるんですね
農林中金だけが多額の損失を抱えている。。。わけではないんですよね

私は思うのですが、今たちまち、世界中の金融機関の巨額の損失が明らかになれば、大変な事態になり大混乱になる
それを考えて、アメリカ政府が「景気のソフトランディング」をさせる時間を稼いでいるように見えます
今までのことから見ると、アメリカで短期金利が高騰している理由がよくわかるんですね
多くの金融機関が、短時間で損失補填をしなければならないからです。。。だから短期金利が高い。。。そう仕向けているのでしょう
それで、ここからが肝心なことですが
これまで50年以上の実例から見て確かなことは
短期金利と長期金利が逆転する「逆イールド」状態が続いた後に、その「逆イールド状態」が解消され
その後に、世界の景気が大きく後退し、確実に不況に入ります。。。これが過去何度も起きてきた不況のプロセスです
そして、今回の逆イールドは、これまでにないほど長く続いています
ということは、この後に来る不況は。。。。もしかすると大不況。。。いや、世界恐慌なのかもしれない。。。。と、私は感じています

ここからは、大川隆法総裁の教えをもとに、もっと大きな、マクロの目で見た物事の本質を、私なりの見解でお話ししたいと思います
いま、世界中の金融機関が多額の潜在的損失を抱えています
この原因はいったい何なのでしょうか?
この金融崩壊の本質的理由。。。。それは、結論から申し上げるならば、「資本主義精神の喪失」に原因がある
そう、私は思います
世界中の銀行が、バンカー(銀行家)の本道や使命を忘れ、博打のような投機的投資にうつつをぬかしてしまった
企業に資金提供し、その企業を育て大きくすることで、自らも金利をいただき利益を得る
これが本来のバンカーの本道であるし、企業を育てることが本来の銀行の使命であったわけです

以前にも言ったことがありますが、銀行には「お金を発行する事ができる」という、特別な権能があります
しかしながら、たとえお金を発行できたとしても、銀行が発行したそのお金には「裏付け」がありません
経済が発展し、「そのお金で買える品物やサービスがあること」が、そのお金・貨幣の信用の裏付けになります
ですから、銀行はお金を発行するだけでは駄目で、企業を育て、経済を発展させる使命があるわけです
経済が発展することなく、お金だけ発行したとしても、そのお金・貨幣は「紙くず」にしか過ぎないと思います
それを忘れて、銀行経営者が、自らの欲のために値上がりしそうな商品を買って利益のみを求めた。。。。。。
そのツケが。。。。資本主義の精神を忘れて短期的な利益にのみ走ったそのツケが、今の金融崩壊を招いている
そう。。。。。思います

資本主義の精神の本質とは何かを、今一度、多くの方が考える必要があるのではないかと、いま私は思っています

それでは、また
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