好酸球性副鼻腔炎

好酸球性副鼻腔炎について知っていただくために開設したブログです。現在更新は行っていません。

好酸球性副鼻腔炎とは

好酸球性副鼻腔炎とは、多発性の鼻茸(鼻ポリープ)で鼻閉と嗅覚障害を起こし、通常の薬が無効で、内視鏡下鼻内手術を行っても再発が多い、難治性副鼻腔炎です。白血球の一種である好酸球が、血液や粘膜で増えているのが特徴です。しばしば喘息(とくにアスピリン喘息)を伴い、好酸球性中耳炎を合併することもあります。アスピリン喘息とは、ほぼすべての解熱鎮痛剤と、着色料や防腐剤などいろいろな誘発物質で喘息を起こす病気です。

メイヨクリニック

2011-08-24 23:28:25 | 好酸球性副鼻腔炎一般

メイヨクリニックは、アメリカでも有数の病院で、また研究施設でもあります。1970年代に、好酸球のmajor basic Proteingが気道粘膜の破壊作用であることを示し、好酸球性炎症の研究のさきがけになったDr. Gleichもここの方でした。私が若いころ、ヨーロッパに比べてアメリカでは鼻科学というものはあまり重要視されておらず、アレルギーや耳手術の専門家はいても、鼻科学をやっている先生はあまりいませんでした。その中で数少ないアメリカの鼻科学の専門家、E.B.Kern教授もメイヨクリニックの方でした。

現在、そのメイヨクリニックの研究グループが、好酸球性副鼻腔炎の原因として、真菌(カビ)を重要視しています。私の後輩の松脇先生は、そのメイヨクリニックに留学し、帰国後も好酸球性副鼻腔炎の診療と研究に当たっています。

来月東京で、国際鼻科学会が開催されます。そこで、メイヨクリニックのallergy disease reserch laboratoryの紀太先生の“ 気道自然免疫が果たすアレルギー性炎症における役割”という講演があり、聴きにいきたいと思っています。


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