好酸球性副鼻腔炎とは
好酸球性副鼻腔炎とは、多発性の鼻茸(鼻ポリープ)で鼻閉と嗅覚障害を起こし、通常の薬が無効で、内視鏡下鼻内手術を行っても再発が多い、難治性副鼻腔炎です。白血球の一種である好酸球が、血液や粘膜で増えているのが特徴です。しばしば喘息(とくにアスピリン喘息)を伴い、好酸球性中耳炎を合併することもあります。アスピリン喘息とは、ほぼすべての解熱鎮痛剤と、着色料や防腐剤などいろいろな誘発物質で喘息を起こす病気です。
38) 第35回鼻科学臨床問題懇話会 ・好酸球性副鼻腔炎の克服に向けて . 日鼻誌46(1): 37~49, 2007.
39)Hellquist HB:Pathology of the nose and paranasal sinusues. Butterworths, London:27−32、1990.
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*好酸球性中耳炎関係の文献
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42)松原篤、飯野ゆき子、松谷幸子、ほか. 好酸球性中耳炎の臨床像の再検討および診断基準2008年試案の検証について. Otol Jpn 14(3):567, 2009.
45)重田泰史, 深見雅也, 歌橋弘哉, 内田亮, 中村 敏久: 喘息を合併する慢性副鼻腔炎症例の病態と術後成績の評価. 耳展43: 398~402, 2000.