本朝徒然噺

「和」なモノについて気ままに語ります ※当ブログに掲載の記事や画像の無断転載はご遠慮ください

人形浄瑠璃を観に国立劇場へ

2006年05月27日 | キモノでお出かけ
<お出かけ先>国立劇場 小劇場(五月文楽公演)
<着物>紫地にピンクの竹柄の小紋(袷)
<帯>パステルピンクのうさぎ柄塩瀬帯
<帯揚げ>ピンクのちりめん
<帯締め>ピンクの冠(ゆるぎ)組

うさぎの塩瀬帯

久々の「キモノでお出かけ」です。
ここのところ、観劇に行くときも時間がなくて洋服にしていたので……。
忙しい日が続いて体が疲れていたのと、1か月以上着ていなかったのとで、着付けがおっくうになっていたのですが、「えいや!」と重い腰をあげて着てみると、「また明日もキモノにしよう」と思うのですから不思議なものです(笑)。

この日は雨で、気温も高くなかったので、暦どおり袷の着物にしました。
軽くて、手触りもサラリとした生地だったので、袷でもわりと涼しく感じられました。

この着物は、亡き叔母が若いころに買って一度も袖を通さないまま仕舞われていたもの。しつけもついたままでした。
今年の2月に帰省した際、母から「この着物、持って行かない?」と言われ、もらってきたのです。
以前にもそう言われたことがあったのですが、そのときは、レトロな雰囲気の柄が自分の好みに合わなくて、断りました。
しかし、時が経って好みが変わってきたのか、ストライクゾーンが広くなってきたのか、はたまた、近年の着物ブームにより巷でアンティーク着物を見かけることが増えて目が慣れてしまったのか、不思議と今回は「うん、いいかも」と思ったのです。

やわらかもの(染めの着物)ですが、寄席など気の張らない場所へ出かけるときに、普段着感覚で着ようと思います。
汚れが目立たない色柄なので、雨の日に着るのにもちょうどよいです(もちろん雨ゴートは着ますが)。


今回の文楽公演は、三味線弾きの鶴澤燕二郎さんの鶴澤燕三(えんざ)襲名披露興行を兼ねています。
ご祝儀の「寿柱立万歳(ことぶきはしらだてまんざい)」や、鶴澤燕三襲名披露狂言「ひらかな盛衰記 松右衛門内より逆櫓(さかろ)の段」など、計4つの演目が上演され、見どころ満載でした。
「ひらかな盛衰記」では、燕二郎改め燕三さんの登場にあわせて、竹本住太夫さんによる「襲名披露口上」が行われました。さすがに貫禄たっぷりの口上で、かっこよかったです。
「逆櫓」の段では、燕三さんのあざやかな撥さばきを堪能できました。船が前に進んだり、「逆櫓」の技術を使って後ろに進んだりするのですが、水のなかを船が進んでいく様子が、力強い三味線の音で見事に表現されていました。



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2 コメント

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お久しぶりの着姿を拝見! (underwood149)
2006-05-30 15:46:31
久しぶりに訪れましたら、お着物でお出かけでしたので、何だかうれしくなって、コメントしたくなりました





きもののお姿をこれからもお待ちしています。



このお着物、素敵です。

大切にドンドンお召しになってくださいね。

亡き方も御喜びですよ
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ありがとうございます! (藤娘)
2006-05-31 07:28:25
underwood149さま、コメントありがとうございます!



久々に着物を着たら、何となく気分が軽くなった感じがしました。ほんとに着物って、不思議なパワーがありますね。



>このお着物、素敵です。

>大切にドンドンお召しになってくださいね。

>亡き方も御喜びですよ



ありがとうございます!

underwoodさまに褒めていただけて、故人もきっと喜んでいると思います

袷の時期の締めくくりに袖を通してみてよかったです。

これからも大切に、そしていろいろな場面で着たいと思います

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