関東では雪の節分となった2月3日(日)、雪ニモ負ケズ出かけてまいりました。
雨コートだけではさすがに寒いので、雨コートの上からベルベットコートを着用。
足下は、いちおう「雨雪兼用」となっているウレタンの雨草履を履きました。
最初のお出かけ先は、芝・増上寺の節分追儺(ついな)式、すなわち豆撒き。
それも、豆を受け取る(拾う?)ほうではなく、撒くほうとして参加してまいりました!
何をかくそう、ワタクシ、年女なのです。
というと年がバレるかもしれませんが、バレたところで減るもんじゃないので、いいです(笑)。
節分の日には、各地の寺社仏閣で豆まきが行われます。
大きなお寺や神社では、著名人の方々が豆まきをされることが多いのですが、一般人(年男・年女)も、あらかじめ申し込んで冥加料をお納めすれば参加できるところが結構あるのです。
なにしろ12年に一度のことですし、小厄年でもあるので、豆まきで厄払いをすべし!と、参加を決意したのでありました。
数ある寺社仏閣のなかから、なぜ増上寺さんを選んだかと言いますと……。
1)有名かつ大きなお寺だから
2)浄土宗のお寺だから
3)参加を決意した時点で、まだ申し込みが締め切られていなかったから
4)著名人の方々も参加されるから
5)豆まきが終わってからでも、歌舞伎座の夜の部に十分間に合う時間設定だったから(笑)
1)については、有名なお寺とか大きなお寺とかに特別こだわっていたわけではなく、単に「有名なお寺だと人もたくさん集まって、撒き甲斐があるかなあ」と思っただけです。
2)については、実家の檀那寺が浄土宗だからという、ごく単純な理由です。
増上寺は浄土宗の「大本山」ですが、浄土宗くらい大規模なところになりますと、宗派がいくつもあり、それぞれに「本山」があります。
実家の檀那寺が属する宗派は、京都・長岡京市にある「光明寺」を本山としているのですが、まあ、同じ浄土宗だからいいよねと、都合良く解釈。
4)については、具体的にどなたが参加されるのかは申し込み時点ではわからなかったのですが、「増上寺さんくらい大きなお寺なら、きっと大物もいらっしゃるはず!」と、ミーハーな私はひそかに期待していたのでありました(どなたがいらしてたのかは、のちほどご紹介します!)。
もっとも重要だったのは、当然のことながら5)です(笑)。
なんたって、節分の日には歌舞伎座でも豆まきが行われますからねっ。
芝からなら東銀座まで都営浅草線ですぐですし、願ったり叶ったりです。
とまあこんなわけで選んだ増上寺さんですが、結果的にこの選択が幸いしました。
当初、豆まきは本堂前の特設舞台から行われる予定だったのですが、当日はあいにくの雪。
日本髪と着物にとって水ぬれは大敵なので、どうしよう……と心配していたのですが、増上寺さんは本堂が広いので、本堂内での開催に変更されたのです。
おかげで、豆を撒くほうはもちろん、拾いに来てくださった善男善女のみなさまも濡れずにすみました。
スペースの都合上、雪のなか屋外で開催せざるを得なかったところや中止せざるを得なかったところもあるなか、本当にラッキーでした。
われながら、悪運(?)が強いなあ……(笑)。
いやいや、これも、御仏のご加護です。南無~。
■裃の着付け
増上寺に着くと、まず裃を着付けてくださいました。
増上寺さんの節分追儺式で用いられる裃は、こういうイベントの時にありがちな「原色ハデハデ、生地ペラペラ」ではなく、冒頭写真をご覧になってわかるとおり、かなり本格的なものでした。山野○子さんが寄贈されたのだそうです。
裃の柄は「大小霰(あられ)」。江戸小紋の柄として現在にも伝わっている、裃の代表柄の一つです。
増上寺は徳川様とゆかりのあるお寺ですので、お寺の御紋も葵。その葵の御紋が、裃にも入っているのです!(まったく同じ紋だと畏れ多いからと微妙に違っているのかもしれませんが、よくわかりません……)
まことに畏れ多いことですが、こんな時でもない限り葵の御紋の入った裃を堂々と着けられる機会なんてないので、堪能させていただきました。
日本髪に裃で「滝の白糸」と言いたいところですが……、私の場合はせいぜい、娘義太夫のデキソコナイという感じです……。
娘義太夫というのは、かつて寄席に出ていたジョギ(女義太夫)の芸人さんたちです。日本髪に華やかなかんざしを挿し、裃を着けて義太夫節を披露していたそうですが、現代の寄席では残念ながら見られません。
裃を着けるので、着物は鮫小紋にしました。
儀式ですので帯も袋帯(七宝柄)にして、フォーマルコーデにしました(帯は袴でほとんど隠れてしまいますが……)。
■ご祈願
天気が良ければ、最初に「お練り」が行われるはずだったのですが、あいにくの雪だったので「お練り」は中止。
初めに、増上寺境内にある安国殿で厄よけのご祈願が行われました。
著名人の方々は内陣の両側に、一般人は外陣(げじん)に並んで座ったのですが、裃を着けた人たちが堂内にずらりと並んだ様子は圧巻でした。
外陣の席に着いて待っていると、内陣両脇に続々と著名人の方々が。
真っ先に中村玉緒さんが目に入って、感激してしまいました。
しかも、祈願が終わってから、本堂へと移動する玉緒さんがすぐ近くを通ってらしたので、ミーハーな私は内心すごく喜んでいたのでした。
私の座っていた席からは少し離れていたのですが、内陣右側の最前列に、黒留袖の上から黒紋付の羽織をお召しになった姿で端然と座っておられる方が見えて、「もしや……」と思ったら、なんと水谷八重子さんでした!
黒紋付の羽織で正装という、明治・大正・昭和のスタイルをサラリと、しかもかっこよく体現しておられるところが、さすが新派の大女優さんだと思いました。本当に素敵でした~。
寄席の芸人さんたちもたくさん参加されていて、私にとってはこれもラッキーでした。
今年で芸能生活85周年(!)を迎える三味線漫談の玉川スミ師匠のお姿も見えて、とても嬉しくなりました。裃を着けたスミ師匠、小柄なのに貫禄たっぷりで、さすがでした……。
内陣右側に、華やかな振袖を着た女性二人が見えて、しかもそのうちのお一人は頭に大きなサイコロ飾り物をつけていたので、「にゃん子・金魚師匠だ!」とすぐにわかりました(笑)。
すず風にゃん子・金魚という漫才コンビで、派手なコスチュームでいつも明るく元気いっぱいの高座をつとめておられる師匠です。
ほかにもたくさんの芸能人・芸人さんや、各界著名人の方が参加されていましたが、書ききれないので割愛させていただきます。
そうそう、徳川様ゆかりのお寺だけに、「黄門さま」もお見えになってましたよ!
■豆撒き
ご祈願が終わったら、本堂へ移動して豆撒き。
豆撒きは第1陣・第2陣に分けて行われ、中村玉緒さんや里見浩太朗さん、玉川スミ師匠は第1陣だったようです。
一部の著名人の方々と、一般の年男・年女は第2陣。
係の方から、小袋入りの豆が盛られた枡を受け取り、いよいよ豆撒き開始。
豆をキャッチする方々も混み合っていましたが、撒くほうも大混雑で、堂内はとても賑わっていました。
スペースを見つけながらなんとか枡の中の豆を撒ききったのですが、枡が空になった途端、近くにあった段ボールから係員の方がお菓子を出して枡の中に。まだまだオシゴトは続くのですね……と、また撒く、撒く。
お菓子が空になったら今度は手ぬぐいと、次々と仕事をこなしました(笑)。
枡を抱えてあちらへこちらへと移動している途中、元気いっぱいのにゃん子・金魚両師匠とすれ違ったので、思わず「こんにちは~」と声をかけてしまいました。
お二人とも明るく応えてくださって、嬉しくなりました
撒くものがなくなって引き上げようとしたら、なんと、奥でたたずんでおられる水谷八重子さんを発見!
1メートルくらいの至近距離で拝見できて、大感激でした!
豆撒き業務そっちのけでカメラを向けているオバサマもいらっしゃいましたが、私はそんな畏れ多いことはできず、オバサマたちの後ろから黙って見つめるのみ……。
でも、八重子さんはオバサマたちがカメラを向けるたびにニッコリ応えておられて、エライなあ……と思いました。
「6月の新橋演舞場、楽しみにしてます!」と声をかけたいのはヤマヤマでしたが、大女優のオーラに圧倒された小心者の私は、間近で拝見できただけで感激してその場を去ったのでありました。
■祝膳鉢洗
豆撒きが終わったら、裃をとって、鉢洗の会場へ。
鉢洗は、打ち上げを兼ねた食事といった感じなのですが、「飲み物とお弁当が用意されていて、各自いただいて三々五々帰るんだろうなあ」と思っていたら、これが結構本格的な宴席でした。
乾杯に始まり、金原亭世之介師匠の司会進行のもと、中村玉緒さんの挨拶、松旭斎八重子師匠の奇術、民謡の師匠と踊りの師匠のコラボ、福引、水谷八重子さんの挨拶と、豪華プログラムでした。
お弁当もとてもおいしかったのですが、ついついステージのほうに夢中になって箸を休め休めしているうちに、おひらきになってしまいました。全部食べきれなくてごめんなさい……。
引き出物(?)として、祈願札、お赤飯、福枡までいただき、至れり尽くせりでした。
年男・年女の豆撒き参加料(冥加料)は2万円なのですが、これだけ充実した内容で2万円は、はっきり言っておトクだと思います!
↑おみやげの福枡。2リットル枡に、豆やお醤油、お酒などの食品、福銭、お守りなどいろいろなものが入っていました。福枡は販売もされていたようです。
あいにくのお天気でしたが、雪景色の増上寺もきれいでしたし、参加者のみなさまとの素晴らしいご縁をいただけて、とても良い記念となりました。
↑雪景色の増上寺と東京タワー
■歌舞伎座・夜の部へ
増上寺で豆を撒いた後は、撒かれる側に回って、歌舞伎座へ。
今年の歌舞伎座での豆撒きは、夜の部の「口上(初代松本白鸚二十七回忌追善)」の後に行われました。
1階西側の桟敷に座っていたので、あわよくば、花道から役者さんたちが投げてくださる豆が届くかなあ……と思っていたのですが、残念ながらそれは届かず。
でも、1階桟敷には係員の方が撒きに来てくださって、メデタク豆をゲットできました。
染五郎さんのご長男・藤間齋ちゃんが、小さな手で一所懸命豆をつかんで元気に撒いていた姿が、とてもかわいらしくて印象的でした。
雨コートだけではさすがに寒いので、雨コートの上からベルベットコートを着用。
足下は、いちおう「雨雪兼用」となっているウレタンの雨草履を履きました。
最初のお出かけ先は、芝・増上寺の節分追儺(ついな)式、すなわち豆撒き。
それも、豆を受け取る(拾う?)ほうではなく、撒くほうとして参加してまいりました!
何をかくそう、ワタクシ、年女なのです。
というと年がバレるかもしれませんが、バレたところで減るもんじゃないので、いいです(笑)。
節分の日には、各地の寺社仏閣で豆まきが行われます。
大きなお寺や神社では、著名人の方々が豆まきをされることが多いのですが、一般人(年男・年女)も、あらかじめ申し込んで冥加料をお納めすれば参加できるところが結構あるのです。
なにしろ12年に一度のことですし、小厄年でもあるので、豆まきで厄払いをすべし!と、参加を決意したのでありました。
数ある寺社仏閣のなかから、なぜ増上寺さんを選んだかと言いますと……。
1)有名かつ大きなお寺だから
2)浄土宗のお寺だから
3)参加を決意した時点で、まだ申し込みが締め切られていなかったから
4)著名人の方々も参加されるから
5)豆まきが終わってからでも、歌舞伎座の夜の部に十分間に合う時間設定だったから(笑)
1)については、有名なお寺とか大きなお寺とかに特別こだわっていたわけではなく、単に「有名なお寺だと人もたくさん集まって、撒き甲斐があるかなあ」と思っただけです。
2)については、実家の檀那寺が浄土宗だからという、ごく単純な理由です。
増上寺は浄土宗の「大本山」ですが、浄土宗くらい大規模なところになりますと、宗派がいくつもあり、それぞれに「本山」があります。
実家の檀那寺が属する宗派は、京都・長岡京市にある「光明寺」を本山としているのですが、まあ、同じ浄土宗だからいいよねと、都合良く解釈。
4)については、具体的にどなたが参加されるのかは申し込み時点ではわからなかったのですが、「増上寺さんくらい大きなお寺なら、きっと大物もいらっしゃるはず!」と、ミーハーな私はひそかに期待していたのでありました(どなたがいらしてたのかは、のちほどご紹介します!)。
もっとも重要だったのは、当然のことながら5)です(笑)。
なんたって、節分の日には歌舞伎座でも豆まきが行われますからねっ。
芝からなら東銀座まで都営浅草線ですぐですし、願ったり叶ったりです。
とまあこんなわけで選んだ増上寺さんですが、結果的にこの選択が幸いしました。
当初、豆まきは本堂前の特設舞台から行われる予定だったのですが、当日はあいにくの雪。
日本髪と着物にとって水ぬれは大敵なので、どうしよう……と心配していたのですが、増上寺さんは本堂が広いので、本堂内での開催に変更されたのです。
おかげで、豆を撒くほうはもちろん、拾いに来てくださった善男善女のみなさまも濡れずにすみました。
スペースの都合上、雪のなか屋外で開催せざるを得なかったところや中止せざるを得なかったところもあるなか、本当にラッキーでした。
われながら、悪運(?)が強いなあ……(笑)。
いやいや、これも、御仏のご加護です。南無~。
■裃の着付け
増上寺に着くと、まず裃を着付けてくださいました。
増上寺さんの節分追儺式で用いられる裃は、こういうイベントの時にありがちな「原色ハデハデ、生地ペラペラ」ではなく、冒頭写真をご覧になってわかるとおり、かなり本格的なものでした。山野○子さんが寄贈されたのだそうです。
裃の柄は「大小霰(あられ)」。江戸小紋の柄として現在にも伝わっている、裃の代表柄の一つです。
増上寺は徳川様とゆかりのあるお寺ですので、お寺の御紋も葵。その葵の御紋が、裃にも入っているのです!(まったく同じ紋だと畏れ多いからと微妙に違っているのかもしれませんが、よくわかりません……)
まことに畏れ多いことですが、こんな時でもない限り葵の御紋の入った裃を堂々と着けられる機会なんてないので、堪能させていただきました。
日本髪に裃で「滝の白糸」と言いたいところですが……、私の場合はせいぜい、娘義太夫のデキソコナイという感じです……。
娘義太夫というのは、かつて寄席に出ていたジョギ(女義太夫)の芸人さんたちです。日本髪に華やかなかんざしを挿し、裃を着けて義太夫節を披露していたそうですが、現代の寄席では残念ながら見られません。
裃を着けるので、着物は鮫小紋にしました。
儀式ですので帯も袋帯(七宝柄)にして、フォーマルコーデにしました(帯は袴でほとんど隠れてしまいますが……)。
■ご祈願
天気が良ければ、最初に「お練り」が行われるはずだったのですが、あいにくの雪だったので「お練り」は中止。
初めに、増上寺境内にある安国殿で厄よけのご祈願が行われました。
著名人の方々は内陣の両側に、一般人は外陣(げじん)に並んで座ったのですが、裃を着けた人たちが堂内にずらりと並んだ様子は圧巻でした。
外陣の席に着いて待っていると、内陣両脇に続々と著名人の方々が。
真っ先に中村玉緒さんが目に入って、感激してしまいました。
しかも、祈願が終わってから、本堂へと移動する玉緒さんがすぐ近くを通ってらしたので、ミーハーな私は内心すごく喜んでいたのでした。
私の座っていた席からは少し離れていたのですが、内陣右側の最前列に、黒留袖の上から黒紋付の羽織をお召しになった姿で端然と座っておられる方が見えて、「もしや……」と思ったら、なんと水谷八重子さんでした!
黒紋付の羽織で正装という、明治・大正・昭和のスタイルをサラリと、しかもかっこよく体現しておられるところが、さすが新派の大女優さんだと思いました。本当に素敵でした~。
寄席の芸人さんたちもたくさん参加されていて、私にとってはこれもラッキーでした。
今年で芸能生活85周年(!)を迎える三味線漫談の玉川スミ師匠のお姿も見えて、とても嬉しくなりました。裃を着けたスミ師匠、小柄なのに貫禄たっぷりで、さすがでした……。
内陣右側に、華やかな振袖を着た女性二人が見えて、しかもそのうちのお一人は頭に大きなサイコロ飾り物をつけていたので、「にゃん子・金魚師匠だ!」とすぐにわかりました(笑)。
すず風にゃん子・金魚という漫才コンビで、派手なコスチュームでいつも明るく元気いっぱいの高座をつとめておられる師匠です。
ほかにもたくさんの芸能人・芸人さんや、各界著名人の方が参加されていましたが、書ききれないので割愛させていただきます。
そうそう、徳川様ゆかりのお寺だけに、「黄門さま」もお見えになってましたよ!
■豆撒き
ご祈願が終わったら、本堂へ移動して豆撒き。
豆撒きは第1陣・第2陣に分けて行われ、中村玉緒さんや里見浩太朗さん、玉川スミ師匠は第1陣だったようです。
一部の著名人の方々と、一般の年男・年女は第2陣。
係の方から、小袋入りの豆が盛られた枡を受け取り、いよいよ豆撒き開始。
豆をキャッチする方々も混み合っていましたが、撒くほうも大混雑で、堂内はとても賑わっていました。
スペースを見つけながらなんとか枡の中の豆を撒ききったのですが、枡が空になった途端、近くにあった段ボールから係員の方がお菓子を出して枡の中に。まだまだオシゴトは続くのですね……と、また撒く、撒く。
お菓子が空になったら今度は手ぬぐいと、次々と仕事をこなしました(笑)。
枡を抱えてあちらへこちらへと移動している途中、元気いっぱいのにゃん子・金魚両師匠とすれ違ったので、思わず「こんにちは~」と声をかけてしまいました。
お二人とも明るく応えてくださって、嬉しくなりました
撒くものがなくなって引き上げようとしたら、なんと、奥でたたずんでおられる水谷八重子さんを発見!
1メートルくらいの至近距離で拝見できて、大感激でした!
豆撒き業務そっちのけでカメラを向けているオバサマもいらっしゃいましたが、私はそんな畏れ多いことはできず、オバサマたちの後ろから黙って見つめるのみ……。
でも、八重子さんはオバサマたちがカメラを向けるたびにニッコリ応えておられて、エライなあ……と思いました。
「6月の新橋演舞場、楽しみにしてます!」と声をかけたいのはヤマヤマでしたが、大女優のオーラに圧倒された小心者の私は、間近で拝見できただけで感激してその場を去ったのでありました。
■祝膳鉢洗
豆撒きが終わったら、裃をとって、鉢洗の会場へ。
鉢洗は、打ち上げを兼ねた食事といった感じなのですが、「飲み物とお弁当が用意されていて、各自いただいて三々五々帰るんだろうなあ」と思っていたら、これが結構本格的な宴席でした。
乾杯に始まり、金原亭世之介師匠の司会進行のもと、中村玉緒さんの挨拶、松旭斎八重子師匠の奇術、民謡の師匠と踊りの師匠のコラボ、福引、水谷八重子さんの挨拶と、豪華プログラムでした。
お弁当もとてもおいしかったのですが、ついついステージのほうに夢中になって箸を休め休めしているうちに、おひらきになってしまいました。全部食べきれなくてごめんなさい……。
引き出物(?)として、祈願札、お赤飯、福枡までいただき、至れり尽くせりでした。
年男・年女の豆撒き参加料(冥加料)は2万円なのですが、これだけ充実した内容で2万円は、はっきり言っておトクだと思います!
↑おみやげの福枡。2リットル枡に、豆やお醤油、お酒などの食品、福銭、お守りなどいろいろなものが入っていました。福枡は販売もされていたようです。
あいにくのお天気でしたが、雪景色の増上寺もきれいでしたし、参加者のみなさまとの素晴らしいご縁をいただけて、とても良い記念となりました。
↑雪景色の増上寺と東京タワー
■歌舞伎座・夜の部へ
増上寺で豆を撒いた後は、撒かれる側に回って、歌舞伎座へ。
今年の歌舞伎座での豆撒きは、夜の部の「口上(初代松本白鸚二十七回忌追善)」の後に行われました。
1階西側の桟敷に座っていたので、あわよくば、花道から役者さんたちが投げてくださる豆が届くかなあ……と思っていたのですが、残念ながらそれは届かず。
でも、1階桟敷には係員の方が撒きに来てくださって、メデタク豆をゲットできました。
染五郎さんのご長男・藤間齋ちゃんが、小さな手で一所懸命豆をつかんで元気に撒いていた姿が、とてもかわいらしくて印象的でした。
日本髪といい、増上寺の豆撒きといい、歌舞伎座の桟敷席といい、全て計算されての行動ですよね?
お仕事もこなして、休日も様々に動いていらっしゃって、、、、藤娘さんのその行動力には毎回驚かされます。
でも年女ということは、、、、、お若く見えますね。羨ましい。
私は来週末に歌舞伎座夜の部です。
鏡獅子。。。。。どうでしょうね????
動かなければ美しい方と思うのですが。。。。どうか長~い目で暖かく見守ってあげてくださいませ。
すんまへん。。。。。(苦笑)
御髪とお召し物と裃が一体になってますね。
うん、眼福×2です
そしてまた、夜は夜で歌舞伎座でしたか。
天候はイマイチでしたが、目一杯楽しまれた一日でしたね。
我が事のように、ウキウキしてしまいましたよ
新卒入社時は、八重洲新社屋建設中で御成門の仮社屋勤務だったので、増上寺界隈は懐かしさたっぷりで、涙モノでもありますわ~~
裃姿の藤娘さん・・・羨ましいですよ~
ウチの年女@長女にもさせたかったですよ~~~
ご参加の著名人の方々も大物揃いで
スゴイですねー。
玉緒さん、 妹さんではありませんか!(笑)
水谷八重子さんには間近でお目にかかれたら
ドキドキしそう。
藤娘さんも この素晴らしい日本髪に裃姿で
話しかけられたりしませんでしたか?
ほ~んとに、袴姿がとっても素敵でお似合いです~
藤娘さんは、和がしっとりと自然に身にそうようになじんでいる
な~と、いつも何かとってもあったかい気持ちになります。
ちらりと見える増上寺の境内の雪景色・・しっとりとなじんでい
らっしゃいます~。
あの素敵な日本髪、きっとさくさんの方の注目をあびられたので
はないかと想像して、ムフフです
増上寺の豆撒きの参加申し込みをしたのはわりとギリギリになってからだったのですが、予想以上に楽しめて、ありがたいことでした
これもやはりご縁なのかもしれませんね
歌舞伎座も、昼・夜どちらで豆撒きをするかわからなかったので(昨年は昼の部の終演後でした)、結構「賭け」だったのですが、賭けが当たってよかったです(笑)。
席も、「髪を結うからせっかくだし桟敷に……」と思ってとったのですが(一般発売日からしばらく経って買ったのですが、珍しいことにまだ桟敷が空いてたんです)、思いがけず豆をゲットできてラッキーでした
とまあ、そんな感じで、半ば偶然の産物で手に入れたようなことばかりなのですが(笑)、結果的にうまく物事が運んで、「こいつは春から縁起がいいわえ」と喜んでいた単純な私です……
そう、年女ということは……結構いってるんですよ~
何をかくそう、ラブちゃんと同い年です
春興鏡獅子、私はとっても良いと思いましたよ~!
特に、前シテの小姓弥生がすごく良かったんです
1月の連獅子の時も、前シテがとても印象的でした。染五郎さん、最近踊りがどっしりと落ち着いてきた感じがしますよね。これからがますます楽しみですね!
夜の部、楽しんでらしてください~!
歌舞伎の「口上」の時の女形さんの裃姿を見るたびに「いいなあ~、一度でいいから裃つけてみたいなあ~」と思っていたのですが、念願がかなってとても嬉しいです
着物は、少ない選択肢のなかから「困った時の鮫小紋だのみ」にしたのですが、裃の色目と同じだったのでラッキーでした。
増上寺の豆撒きも歌舞伎座の夜の部もわりと間際になって手配をしたのですが、結果的に充実した一日になり、良かったです
大門をくぐり、お寺の山門とその後ろにそびえ立つ東京タワーが見えてくると、不思議とワクワクしてきます 「伝統」と「今」が調和した、素敵な光景ですよね
増上寺さんの豆まきは、予想以上に盛りだくさんの内容で、なんだかすごくおトク感がありました(笑)。
下のお嬢様の時にはぜひぜひ!
玉緒さん、最近とみにお兄様に似てらっしゃいましたよね
鉢洗の時、挨拶をなさった玉緒さんの「グフフ」笑いを生で聴けて、妙に感激してしまった私です
水谷八重子さん、しっとりとした風情があって、かつ貫禄もあって、本当に素敵でした~
黒紋付の羽織姿でたたずんでおられた姿が、今でも目に浮かんできます
いつも温かい雰囲気で素敵に着物をお召しになっているいしのすけさんに、そうおっしゃっていただけて、すごく嬉しいです
本当にありがとうございます
日本髪を結っていたので、待ち時間の間にほかの参加者の方々(初対面)が話しかけてくださったりして、おかげさまでとても楽しい時間を過ごせました~
いしのすけさまも絶対に裃お似合いになると思いますよ!
ぜひぜひチャレンジしてくださいまし!!