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本朝徒然噺

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6代目柳家小さん襲名披露in新橋演舞場

2006年11月27日 | 落語随談
去る11月27日(月)、新橋演舞場で「柳家三語楼改め6代目柳家小さん襲名披露落語会」が行われました。

9月下席(21日~30日)の上野鈴本演芸場(鈴本演芸場での襲名披露に関する記事はこちらをごらんください)を皮切りに、10月30日まで都内の各寄席で襲名披露興行が行われた後、11月から全国のホールなどで、松竹主催の襲名披露落語会が開催されたのですが、新橋演舞場はその全国巡業の締めくくりでした。

松竹の主催で落語会が、しかも全国巡業が行われるというのは、異例のことです。
6代目小さん師匠は、天王寺屋さん(中村富十郎丈)や播磨屋さん(中村吉右衛門丈)、高島屋さん(市川左團次丈)とも交流があるそうなので、その縁もあってのことなのかもしれません。

鈴本演芸場での襲名披露興行には行ったのですが、なんと言っても今回は、松竹直営の劇場での落語会。この貴重な機会を見逃すわけにはいくまい!(これまでにも、歌舞伎座で何度か落語会が行われたことはありますが……)というわけで、行ってまいりました(笑)。

仕事が終わってからかけつけたので、途中入場です。
寄席だと、たいてい自主的に高座の「切れ目」で席に着くのですが、今回は劇場だったので、到着したらそのまま係の人に席まで案内されてしまいました。しかたないので、コソコソと係員のおねえさんの後をついて席へ……(笑)。通路側の席だったのでよかったですけど……。

私が到着した時は、ちょうど林家木久蔵師匠の高座でした。
その後、柳家小三治師匠、桂歌丸師匠と続いて、お仲入り(休憩)。
お仲入りの後は、襲名披露口上です。
歌舞伎の世界の襲名披露とは趣が異なり、ユーモアたっぷりの口上です。落語の世界では、襲名披露口上のおしまいに客席も一緒になって「三本締め」をします(東京の場合)。これがなんとも言えず気持ちよいんですよね。

口上の後は、6代目小さん師匠の甥で先代小さん師匠の孫である柳家花緑師匠、落語協会会長の鈴々舎馬風師匠、三味線漫談の三遊亭小円歌さん、そしてトリの6代目柳家小さん師匠です。
小さん師匠は、人情噺「紺屋高尾」を熱演されました。
小さん師匠の噺が終わった後、普通はそのまま幕が下りるのですが、なんと小さん師匠が花道を歩いて行かれました。松竹の厚意によるもののようです。
小さん師匠がすごく恐縮して花道を歩いていたのが、なんとも言えず面白かったです(笑)。

場内では天王寺屋さんや播磨屋さんの姿も見られて「おおお!」と思いました。


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