風に吹かれて♪

笑ったり泣いたり 望んだりあきらめたり
。。。今日は明るく過ごせたかな

ニュージーランドの思い出

2010年02月08日 | 日記
私たちが歩いたミルフォードやマウントクックの辺りは降水量が多く、雨の降らない日の方が珍しいと聞いていたが、行く先々天気に恵まれニュージーランドの素晴らしい景色を堪能出来た大満足の旅でした。
唯一の誤算は膝痛を理由にニュージーランドに行きたくないと言いだした私に、俺がついているから大丈夫だと言っていた夫がまさかまさかの体調不良。
禁煙をして40日、禁煙による体重増加と禁煙便秘をミルフォードトラックまで持ち込み、ロッジで出される食事の油の臭いが鼻につき全く食べものが喉を通らない夫。
ミルフォードトラックの4日目は、クインティンロッジから終点のサンドフライポイントまで約22kmの行程を一日かけて歩き、船の出る4時までに到着しなければならない。
気がつくと前を歩く夫の体が「く」の字になってる。痛い右ひざをかばっているのだ。                    
モーニングティーの場所のボートシェッドでのこと、この日私たちの後を歩いていた日本人ガイドのキミさんと夫の間で荷物を「持たせて」「厭だ」の押し問答。        
このやりとりを仲間の男性陣も見ていたのだが、なんで(体力の無い)妻の私のザックでなくて夫の荷物を持つとキミさんが言っているのか分からなかったそうだ。
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夫の異変に気がついたキミさんの好意だが、夫のプライドが許さないのだなと私にはどうすることも出来なかった。
彼らに先に行くようにと言い、一休みした夫が先ほどのザックを纏めようと中を覗くと中袋が無い!
ロッジに忘れてきたかと一瞬ドキリとした時、こちらを見ているキミさんの悪戯っ子のような笑顔が目に。
これで夫も荷物の半分を担いでもらうことを観念したようだ。
トラックの終点まで残り8マイル(12.8キロ)。

30マイル地点のジャイアンツゲートに着いたのが午後2時半。
轟音を上げて落ちている滝を見ながらの昼食だが夫は相変わらず食欲なし。バナナを一本食べただけ。
ここでキミさんが驚きのパホーマンスを披露!
着ていたTシャツを脱ぎ半ズボンのまま滝にかかる吊り橋から水に飛び込んで滝に向かって泳いだのだ。

キミさんのパワーを貰い私も夫もやっとのことでトラックの終点33.5マイルのサンドフライポイントに到着したのは午後4時45分。
定刻より20分遅れて着いた船が私たちを待ってくれていたので、ゴールでの記念写真を撮る暇も無く駆け込むように乗り込んだ。

思いもよらぬ夫の体調不良だったが、ガイドのキミさんのおかげでミルフォードトラックの忘れられない特別の思い出ができました。オンマウス、クリック、ダブルクリックで