mailを通して見知らぬ男女が恋仲にというのは誰もが思い浮かべる。実際にはどうだろうか。そのきっかけともなった映画。大手本屋チェーンの御曹司Joe Fox役にTom Hanks。歴史のある子供向け本の専門店の店主Kathleen KellyにMeg Ryan。舞台はNew YorkでNew Yorkを舞台にややメルヘン調のアメリカ映画が多いのはなぜだろうか。人が密集する都会というのは、アメリカではニューヨークがその典型なのかもしれない。そこにこのメルヘンのカギがあるように思うのだけれど。
you've got mail wiki film
幾つかの本が演出を兼ねて使われる。最初にでてくるのはPride and Prejudice。movie quotes
1995年にマイクロソフト社により発売されたwindows 95がパソコンソフトとしてネット機能を提供。以降 ネットは急速に普及した村井純さんは述べている(村井純「震災とネットの役割」『日本経済新聞』2011年5月4日)。この映画のメールの画面に登場するのはAOL(america online)。良く考えてみるとメールサービスの宣伝映画のようにも思える。AOLはもともとは1983年にQuantum Computer Serviceとして設立。AOLは当初はApple社のマッキントッシュ用に1989年に開発され人気を得た。その後1993年にはマクロソフトのwindowsに対応したものも提供が始まった。AOLはその後2000年にTime Warnerにより買収される。2009年5月にTime WarnerはAOLのspin offを発表。2009年12月AOLはTime Warnerから完全に分離独立。同時にNYSEに上場している。
AOLは顧客の流出に悩んだようでそのためかアカウントを閉じようとする顧客とトラブルを起こし社会問題になった。
Canceling the AOL account posted on Aug.8, 2006
なおAOLは日本でも顧客との間で解約を巡って問題を抱えている。
解約をめぐるAOLの顧客対応について 価格comより
ところでyou've gotをplainにyou haveに言い換えろという議論があるが、それは意味は同じかもしれないがニュアンスが異なってしまう。ここはyou've gotで単に手紙が来ているという事実以上に待っていた手紙がきたニュアンスがあり心が躍るのではないか。
なお日本人はyou've got a mailとmailに冠詞を期待するが、mailはuncountable nounだから冠詞なしのyou've got mailが正しい。you've got mailできている郵便物e-mailは1通でもいいし複数あってもOK。これがletterならcountableだからa letterかlettersかを区別することになる。つまり一つの音声で着信を伝える上で単複同形のmailという表現がよかったのだろう。
他方でe-mailはおそらくだがe-mail letterの省略形という意味でcountable。ということはe-mailをさらにmailに言い換えたときにはyou've got a mailといってもあながち間違いではない(you've got a mailは文法的に間違いとの問題をめぐってはネット上でなぜか日本人で議論している人がいる)。これに対する私の意見は、you've got a e-mail letterを言い換えたと見れば、you've got a mailは文法を間違えているわけでもないというものだ。
you've got mail ending
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