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ドイツ、メルケル首相 連立協議が難航 2017年12月

2017年9月に連邦議会選挙でメルケル首相の与党キリスト教民主・社会同盟CDU/CSU そしドイツ社会民主党SPDは大きく議席をへらし,極右政党が第三党に躍進した(総議席709 CDU/CSU246  SPD153  ドイツの為の選択肢AfD92  FDP80 左派党69  緑の党67 無所属2)。これを受けて両者は大連立を解消。CDU/CSUは、緑の党(2030年までにデイーゼル車・ガソリン車の販売禁止を主張)、自由民主党FDP(財政規律重視)と連立協議をすすめたがこれが11月19日決裂。その後SPDと連立協議を続けている(首相選出要件は連邦議会下院の過半数の支持→連立協議不成立の場合再選挙の可能性→ドイツ・EUの政治的空白が心配されている)。しかし両党の政策の違いから難航が指摘されている。

難民政策をめぐって緑の党やSPDは受入に寛容、CDU/CSUは年20万の上限(上限をつけた受入)を主張している。欧州の統合では、FDPは慎重(マクロン仏大統領は共通予算や財務相の創設を提言 南欧の失敗のつけをドイツが負担するユーロ圏共通予算に頑強に抵抗 小さな政府を志向)、緑の党やSPDは積極的。AfDは反ユーロ。AfDは経済成長の遅れが目立ち、移民受け入れ政策への反発の強い旧東ドイツで支持をふやしている。

経常収支黒字世界1 財政収支黒字 失業率は東西ドイツ統一後最低水準(2017年8月3.6%はユーロ19ケ国中最低 2017年の実質経済成長率は1.9%程度 2017年10月時点見通し)。しかし国民はメルケル(南欧に財政規律押し付け 移民は上限をつけて受入)を支持しなかった。

2017-12-28

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