Entrance for Studies in Finance

プラットフォーマー FAANG   networkの経済  ネットワーク外部性

米国の株高を支えてきたのはFAANGなどハイテク株(割高感がすでにある)。GAFAという言い方もある。独自の経済圏の頂点に立つプラットフォーマー(基盤提供者)。事実上の参入障壁の存在。高い収益性と成長力。

 株式に対する弱気はパッシブファンドへの資金流入の減少(あるいは流出)に現れる。そして指数の伸びを支えているのは、FAANGなどハイテク株だとされる。株高への信頼の低下はパッシブファンドへの資金流入を鈍らせ、流出さえ招く。

米中摩擦は、このアップルやアマゾンなどのIT機器(スマホ パソコン サーバー AIスピーカーなど)の受託製造を直撃して、米国IT企業に打撃となるという指摘がある。他方、ハイテク株は割高で値崩れしやすくなているほか、それぞれ問題も抱えている。トランプの一撃はFAANGの躓きの始まりとなる可能性もある。

フェイスブックは外部企業による会員情報不正利用の表面化(2018年3月 広告主離れが懸念される)、個人情報規制の強化された欧州で利用者が減少(米国でも規制強化の可能性)。ニセニュース対策の監視要員増員、データセンターなどのインフラ投資が増えて営業利益率は40%台から30%台に低下する見込みという。アマゾンはクラウドや広告事業で安定して利益を稼ぎ最高益を更新しているが、システム投資、物流への投資は拡大しているが納入メーカーから今協力金を徴収することで賄っている(2015年2月末から2018年2月23日で株価は3.5倍)。またプライム会員制度を収益源として育ててゆく方針。アップルは2017年11月に発売を開始した、iPhoneXの販売が失速。在庫が増えて在庫回転日数が大きく増えているとされる。アップルの好調への不安が高まっているが、アップルはそこでアプリ販売を収益の柱として強化する方針。動画配信ネットフリックスは契約者の伸びが市場予想を下回ったとのこと。グーグルの持ち株会社アルファベット(2015年2月末から2018年2月23日で株価は2倍)はEUからアンドロイドを使う端末で自社の検索サービスなどを不当に優遇しているとしてEU競争法違反として制裁金を課せられた(7月18日 43.4億ユーロ=5600億円)。これが減益要因になった。これらはまさにハイテク領域。まさにこの領域で米国と中国がぶつかっている、それが貿易摩擦にあらわれているのではないだろうか。トランプはハイテク領域での中国の躍進を、関税引上げという力技で止めようとしているように見える。

ネットワークの経済 同じプラットフォームを多くの人が使うことの便益をいう
ネットワーク外部性network extrenality ネットワークを使う便益は使う人の数に依存して大きくなる。
ネットワーク外部性
  数が多いほど 提供されるサービスの質が改善される間接的効果が働く。
プラットフォーム戦略 ネットワーク外部性を利用して関係する企業を同じプラットフォーム(場)に集める戦略。
バンドワゴン効果(bandwagon effect) 時流に乗ることで商品が売れることを指す。ほかの人が使っていることで効用が高まること。その逆がスノッブ効果。値段が高いことでかえってその効用が高まるのがヴェブレン効果。

2018/08/02更新(2016/12/31)

Strategies  Case Studies   Area Studies

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