夏がすき…!! 7月生まれのせいか夏の日差しが好きです…♪

山崎勢津子です!ぐるーぷ・ふらいぱんは10年間活動しましたが解散しました。私は今後、朗読を中心に活動してまいります!

AKUTAGAWA

2011-04-17 | Weblog


先日、俳協の岡田和子さんから朗読会のお知らせメールが入り、今日の本番前の公開ゲネを拝見させていただきました。実は内容もわからずに会場に行ってしまったのですが、芥川龍之介さんの作品4本立て!!「蜘蛛の糸」「杜子春」「犬と笛」「羅生門」を群読するスタイルです。最後の「羅生門」では岡田さんが老婆を演じていました。

作品の冒頭・・・
『ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。広い門の下には、この男のほかに誰もいない。ただ、所々丹塗の剥げた大きな円柱にきりぎりすが一匹とまっている。羅生門が朱雀大路にある以上は、この男のほかにも雨やみをする市女笠や揉烏帽子がもう二三人はありそうなものである。それが、この男のほかには誰もいない。何故かと云うとこの二三年、京都には地震とか辻風とか火事とか饑饉とか云う災がつづいて起った。そこで洛中のさびれ方は一通りではない。旧記によると仏像や仏具を打砕いて、その丹がついたり金銀の箔がついたりした木を路ばたにつみ重ねて薪の料に売っていたと云う事である。洛中がその始末であるから、羅生門の修理などは元より誰も捨てて顧る者がなかった。するとその荒れ果てたのをよい事にして狐狸が棲む。盗人が棲む。とうとうしまいには引取り手のない死人をこの門へ持って来て棄てて行くと云う習慣さえ出来た。そこで日の目が見えなくなると誰でも気味を悪るがってこの門の近所へは足ぶみをしない事になってしまったのである。』を聞いていると、まさに今の世の中のことのようです・・・。

芥川龍之介さんの作品は、朗読をしてみるとその偉大さを再認識することができると思います。35歳で自殺をしてしまったけれど、35歳までしか生きられなかったけれど・・・作品にはどれも瑞々しい生命力が溢れていると、いまさらのように思いました。・・・どんなにか生きたかったことでしょう。

今日の舞台にはたくさんの出演者がいらしてどの作品も複数の出演者で読んでいましたが、4本あるのだからどれかひとつくらいは一人読みがあってもいいのではないかなぁ~と思いました。もちろん公演の事情というものがあるわけですが、作家がひとりなので同じ様式で上演されるとなんとなく長く感じてしまいました…。

ところで私は震災以来、初めて劇場というところに足を運んだのでした。開演前のメッセージが携帯を切ってくださいといういつものではなく、避難経路の説明まであったので…今後の参考になりました!!


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