お江戸日本橋亭の講談協会定席というのに、仕事帰りに寄りました。お目当てはRO-DOKU音戯草子～９９のなみだ～でご一緒した麻上洋子（講談では一龍斎春水）さんです。麻上さんの～９９のなみだ～の上演作品「恋しくて」は私も好きな作品だったし、とても素敵でした。私の昔の朗読仲間にやはり講談師になった宝井梅星さんがいます。彼女の勉強会には何度かお邪魔しましたが、こういう定席ははじめてです。ラフな格好の男性のお客様が多かったです。一番手は二つ目に昇進したばかりの宝井琴柑さん。若い方で元気一杯でした。春水さんは真ん中で、有吉佐和子さんの「ふるあめりかにそではぬらさじ」を題材にした演目でした。ハリセンのパンパンという音も上品でしたね。朗読とはまた違った講談の世界＝でも共通点がたくさんあるんですよ…と、春水さんはおっしゃっていました。なるほどねえ…私も講談の勉強してみようかしら…。
この日、一番ひきつけられたのは宝井琴調さんでした。マクラから本編への運びもうまく、ホロリとさせられました。しかしオオトリの桃川鶴女さんという方にはかなりガッカリさせられました。「佐倉義民伝」を語るのに、それはないだろうの派手な着物にヘアスタイルで登場し、声もとても大きいのですが、中味がないので何を言っているのかわからないのです。私はなんと寝てしまいました…。立派なお声ですが、なんだかちょっと違う感じです！！
それでも全部で６人の方の演目が聞けて２千円は安いです。会員になるとさらに割引されるようです。８月１５日に春水さんが「蛍の墓」を語るので聞きにいきたいと思っています。それから会場でもらったニュースに梅星さんがこの秋に真打に昇進とありました。おめでとう！！
図書館で、資料になりそうな本を数冊借りてまいりました。瀬戸内寂聴「わたしの樋口一葉」、井上ひさし「樋口一葉に聞く」、そして「一葉のきもの」…これは「きもの」という切り口からの一葉さんの研究で、舞台衣裳に少しは興味のある私にとっても新鮮な著作でした。「一葉の作品にはたくさんの美女、美男が登場し、まるで外観から入るかのように、一葉はそれらのきもの、はきもの、髪型から傘、時計、眼鏡などの小道具にいたるまで、細かく描写している。いったい一葉さん自身、どんな格好であったろう。」と森まゆみさんはあとがきに書いていらっしゃいます。一葉さんは日記にも会った人の着こなし、こしらえを書いています。なんといいますか、ぱっと見て一瞬の内に画像化したような観察のしかたです。…すごいなぁ！！ 
今週はちょっとの～んびりできました。仕事帰りにスーパーに寄ったり、本当に久しぶりにヘアアクセサリーを選んだり…しました。なんだか去年の今頃から、ず～～と走り続けてきたような気がしますが…。一ヶ月くらいはなんとかゆっくりできそうです。
…なんといいますか家事や炊事がやりたくなくて、
食材がちょっともったいないことにもなっております。