夏がすき…!! 7月生まれのせいか夏の日差しが好きです…♪

山崎勢津子です!ぐるーぷ・ふらいぱんは10年間活動しましたが解散しました。私は今後、朗読を中心に活動してまいります!

樋口一葉お誕生日公演

2010-03-25 | Weblog

内幸町ホールは、樋口一葉さんの生誕の地なのだそうです。誕生日は3月25日。その日に開かれる「お誕生日公演」も4回目とのこと。■プログラムは「十三夜」 語り: 鎌田弥恵 /「にごりえ」 演出: 岡田和子   出演: 小野田英一・小幡研二・金野恵子 沙倉えみ・長谷由子・松丸智子  笛: 紫竹芳之

5月に岡田和子さんと久しぶりにお仕事をすることになったのですが、今回「にごりえ」の演出をされている岡田さんのおかげで、チケット完売になっているこの公演を拝見させていただくことができました。只今、勉強中の一葉作品の公演とあって有休をとってすっ飛んでいきました。「にごりえ」も面白かったのですが、久しぶりに聞かせていただいた鎌田弥恵先生の語りが素晴らしかったです。鎌田先生の語りは声も顔も表情は少ないけれど、端然と座って語りながら、景色を描き、人を動かし、物語の世界を構築していらっしゃると感想を書かれている方がいらっしゃいましたが、本当にその通りです。私が初めて鎌田先生の語りをきいたのは、もう15年くらいも前のこと、藤沢周平さんの「朝顔」でした。なんでこんなにも物語の人物の心が、舞台となっている場所の景色が伝わってくるのだろうか…と衝撃を受けたことを覚えております。そして今日も「十三夜」の世界を堪能させていただきました。

私がタイムリーオフィスに入ったばかりの頃、鎌田先生の朗読レッスンがあり、参加者に空きがあるときにちょっとだけ通わせていただいており、終演後のロビーに立っておられる先生に心の中でだけ「お久しぶりです!」とお声をかけさせていただきました。本当にありがとうございます

野沢由香里 一人芝居「父と暮せば」

2010-03-13 | Weblog
5月に開く朗読勉強会「扉の向こう」の稽古の後、青年座の野沢由香里さんの一人芝居「父と暮せば」を観に市民会館おおみやに行きました。地元で野沢さんの舞台が観られるなんて…ラッキーです
…あの井上ひさしさんの珠玉の名作、父と暮らせば…わたしは初演は見逃してしまったのですが、結構いろいろな方の舞台を観ています。宮沢りえさんの映画ももちろん観ました。珠玉の名作なんていうと通り一辺ですね。本当にすばらしい戯曲だと思います。広島に落とされた原爆がどのようなものだったのか! この作品の舞台になっている昭和23年頃、被爆国日本はどんな状態だったのか! 被爆して亡くなった人たちはどんな有様だったのか、そして生き残った人たちはどのように生き抜いていったのか…本当にわかりやすく描かれているのです。池袋小劇場の演出家・関きよしさんが、この作品こそ世界遺産と機関紙の中で語っていらしたと思うのですが納得します。桜隊原爆忌の会の活動で知り合った野沢さんの「父と暮せば」もこれで3回観ました。最初は台本を持っての一人語りでスタートして4年目。…すっかりライフワーク・代表作になりましたね。美津江がお話会の練習をしているシーンで、雑魚味噌をつくる父のスリコギの音が聞こえてきたらぞ~~っとしちゃいましたよ。そして今回のラストシーンはとても良かった!! カーテンコールではアレ!?どうしてお父さんが出てこないのかな…なんて思ったのでした。一時間半を演じきってみごとでした。
 それにしてもこの「父と暮らせば」という戯曲は誰が演っているのをみても感動があります。たくさんの父と美津江さんがいるのですね、きっと…!! 池袋小劇場でも9月に再々演するらしいです。また観にいこうっと…!

陽気な幽霊

2010-03-05 | Weblog
2日連続で観劇です。二月は「話音」の舞台のことで頭が一杯で、何を観ることもできませんでしたが、今はつかの間の開放感にひたっております。
ひょんなことから知り合いになった女優の藤野戸智子さんが在籍しているのが新芸座。今回の公演はイギリスの作家・ノエル・カワードの「陽気な幽霊」
 小説家チャールズは二度目の妻ルースと幸福に暮している。結婚して五年、チャールズは大いに彼女を認めている。彼は探偵小説を構想し、材料とするために降霊会を催す。かかりつけの医師ブラッドマンとその夫人を招待し、ロンドンから村に移り住んでいる霊媒アーカティー夫人に降霊を頼む。客が帰ったあと七年前に死んだ先妻エルヴィラが姿を現す…
藤野戸さんは今回、霊媒アーカティー夫人役でした。実はこのアーカティー夫人役を私も昔むかし文化座のアトリエで演じているのです。演出はふじたあさや先生でした。文化座で野良着や作業服を着るような役が多かったのでちょっとした仕草にダメがでたものです。30年近い年月を経て観る「陽気な幽霊」の世界は楽しく懐かしく…アーカティー夫人の台詞が入らず苦労したことなどを思い出しました。私のアーカティー夫人は淡谷のり子さんのようだといわれたのですが、藤野戸さんのアーカティー夫人は塩沢ときさんのようでした。終演後、藤野戸さんは「この役、疲れるゥ…!」と叫んでいましたが、私はもう一度演ってみたいものだな…とちょっと思いました。まあ、そんなチャンスは巡って来ないでしょうが!!
 新芸座の受付にはいつも青年劇場の亀井さんがいます。彼女とももう40年来のお付き合いです…やれやれ!…そして亀ちゃんもなんとアーカティー夫人を演ったのだそうです

王子の狐 かぎをくはえて

2010-03-04 | Weblog
劇団文化座「王子の狐 かぎをくはえて」 公演を観てきました。やはり舞台に貫禄がありますね。米山実君がよかったです。佐々木愛さんと青木和宣さんの夫婦役も、もう何本目なんでしょうね。最初のころは青木君の若さが気になったものですが、今回はお二人とも年期の入った夫婦(めおと)ぶりで面白かったです。青木君て愛さんより本当は年上なのかしらん…(笑)
ところでこの公演では、江戸っ子が「ひ」と「し」の区別がつかないということがわかるように演じていましたが…ウーム…どうなんでしょう!? 登場人物のほとんどをそうしていましたが、逆に妙に気になりました。ひとりくらいにしとけばピリッと効いたかもですが…。それに王子って確かに飛鳥山など行楽の場所だったようですが、江戸時代はとっても田舎だったんじゃないのかなぁ~~?!

『共催 財団法人北区文化振興財団/東京都北区』となっていました。嬉しいですね。文化座は50年以上も田端に稽古場を持って活動しているのですもの!!もっと北区の行政に大切にしてもらいたいと思います。


話音わおん

2010-03-01 | Weblog
関根絹世さん主催の語りと朗読のひろば「話音」に出演しました。
◆Aプログラム/2月24日(水)19時開演/2月25日(木)14時開演
◆会場:ティアラこうとう/小ホール
◆作品:宮部みゆき/幻色江戸ごよみ「春花秋燈」
…やれやれおかげさまでやっと本番が終わりました。たぶんストレスから蕁麻疹まで出て(その後なんともないのでたぶん…)しまいましたが、何とか客演の演者としての責任は果たせたようですので本当にホッとしています。
この作品は古道具屋のおじさんの一人語りです。薦めてくださる方があって挑戦しましたが、単に丸暗記しただけでは(覚えるだけは10日くらいで覚えてしまったのですが…)稽古が進まなくて、本当にいろいろな意味で勉強になりました。日本には落語・講談・浪曲などなど伝統的な話芸と呼ばれるジャンルがあります。私がどんなに頑張っても日本の話芸には及ばない。男性の一人称だからやはり男優さんがやったほうがいいのではないかなどなど…今から思えば詰まらぬ繰言ばかり…でした。舞台に立ったら客席が恐ろしくて声も出ないのではないかとも思ったのですが、ゲネプロで舞台に座ってみると空っぽの客席が私をとてもやさしく包んでくれて、そこで初めてすーっと楽になれました。とても不思議な感覚でした。青田いずみさんに舞台をコーディネイトしてもらい、音響と照明に素敵なプランをたててもらいました。衣裳も彼女の叔母さんの着物です。いつも来てくださる方々も、たまたま初めて私の舞台を観て下さった方もありがとうございました。
左は空の舞台です。とてもいい会場だったと好評でした。ホリゾントの簾がとてもよかったのですが、これはなんと廃物利用…だそうです。主催の関根さんのお宅で毎年夏になると使用していて、そろそろ捨てようかとベランダに丸めてあったのを舞台監督さんが彩色したのだそうです。…すごいですね!!