「日本ではもう何年も前から精神的な、心の中の意味で、メルトダウンが起きていると思った」
「もうしょうがないかという形でその原発を受け入れてしまっている。十分な情報が与えられないことに疑問を持たず、本当に何が起きているかも知らずに受け入れてしまったことに、メンタルのメルトダウンがあった。これは自然災害でなく、人間の過ちが犯した人災です」
フィンランドで建設の「オンカロ(隠された場所)」という世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場にカメラを向けたドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』の監督マイケル・マドセンは日本人の原発意識に言及し、情報開示の大切さなどを訴えた。
http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0038010/index.html
そして、「専門家の意見を聞こうとスウェーデンへ連絡を入れると、専門家たちはスウェーデン政府から招集がかかり、軍のシェルターのような場所に集められていた」と語る監督。「彼らにとって地球の裏側にあたる日本で起こった事態に対し、これはどういうことなのか、スウェーデンにどんな影響があるのかを会議を開いていて、取り合ってもらえない状態だった。それで、さらにこの事態の深刻さを感じた」と当時のエピソードを語った。