脚下照顧

いつかあの空の彼方へ

原子力ムラは、まやかしを繰り返し、摺り替えを続けて再稼働へ粛々と進めている

2012年02月23日 | Weblog

防潮堤設置工事を初公開 東電・柏崎刈羽原発 

 

 「工事は順調だ。今後、作業を急ピッチで進め一日も早く津波対策を万全にしたい」

新潟県にある東京電力の柏崎刈羽原子力発電所(柏崎市、刈羽村)で本格化した津波対策の責任者でもある新井史朗副所長は今月14日に報道陣向けに初めて公開した。

同発電所が抱える発電用の原子炉は全7基。7基合計の出力は約820万キロワットに達し、一般家庭約235万世帯が使う電気を作る世界最大の原発だ。

約86万世帯の新潟県を参考にすると、電気の供給能力は新潟県約3県分に相当する。世界でも類を見ない規模。

 同原発では津波対策の一環で昨年11月、福島第1原発の事故を受け、大きな津波が発生しても敷地内を浸水させない取り組みとして防潮堤の新設に着手。これと並行して、津波ですべての電源が失われ、原子炉や燃料プールを冷却することができなくなり、原子炉建屋が爆発するなど深刻な事態に陥ったことを教訓に、新たな貯水池や井戸を設けて冷却水を確保するなどバックアップ体制も順次拡充していく方針だ。

 福島第1原発が高さ約15メートルの津波を受けたことから、防潮堤は大津波と同じ高さ15メートルを想定して着工、平成25年6月までの完成を目指す。東電によると、海抜5メートルの1~4号機前の海岸に高さ10メートルの鉄筋コンクリート製の防潮堤を1キロ、海抜12メートルの5~7号機付近は3メートル程度の盛り土タイプの防潮堤を1キロそれぞれ整備し、原子炉建屋を海側から囲い込む。初公開した防潮堤工事現場は、くいの打ち込みや土のもり立てなどを行っており、全体の作業工程の中ではまだ基礎段階という。


定期検査の後にはストレステスト(耐性評価)を受けることになるため、検査状態は当面続くことになる。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120219/bsd1202190701000-n1.htm