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面接の通知書を忘れた

2009年03月27日 18時22分49秒 | 性同一性障害 (GID)
この連載の目次

(前回から続く)

私は面接試験の会場にいました。

会場に到着してから、重大なことに気づきました。

面接の通知書を忘れた!

通知書は、当日必ず持参しなければならないと指示されていたものです。大事な書類を忘れてしまいました。大失態です。

受付カウンターには若い男性職員が2名いました。この仕事に応募するまでの経緯と、どうしてもこの仕事に就きたいことを必死で釈明し、何とか通知書なしでも面節を受けられることになりました。

その後は、建物の中をあっちに行ったり、こっちに行ったり。

建物は、公立学校の構内のように薄汚れています。特に階段は薄暗く、たった1本の古びた蛍光灯が頼りなげに踊り場を照らしています。コンクリート打ちっぱなしの床は濡れ、ところどころに水たまりができています。

建物の中には、どこの部屋にも大勢の人がいました。みんな面接試験の受験者のようです。

面接官は、私が学生の頃の哲学の先生でした。おっとりとした物言いで、恰幅 (かっぷく) のいい男の先生です。

その先生は、私を見るなり、私を指さして突然言葉を発しました。

「あ、私、この子、知ってます」

昔の話は持ち出さないで! 当時は男子学生として学校に通ってたけど、今は女性として生きてるんだから。元の性別は伏せて生活してるんだから。

逃げる。

逃げる。

逃げる……

目が覚めました。

夢でした。

面接当日の朝。起きる予定の時間より1時間早く、悪夢に起こされました。

(次回に続く)



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