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都電と寄席とワタシ

2022-08-28 06:00:00 | 映画
行ってきました
午前10時の映画祭12
ブレードランナーであります
 
 これファイナルカットなのね
えー午前10時でやるほど古いか
とおもったら2007年の製作だった
光陰矢の如し
このバージョンは
デッカードがレプリカントである
ということを強調しすぎるくらい強調していて
Future Norle というブレードランナーの研究書では
デッカードはレプリカントだ
と紙に書いておでこに貼る以外のことはすべてした
とまで書かれています(笑)
ブレードランナーにはいくつもバージョンがあって
リサーチ試写版(ワークプリント版)1982年。113分
サンディエゴ覆面試写版 1982年。未ソフト化。
初期劇場公開版(オリジナル劇場公開版、US劇場公開 1982年。116分。
冒頭はあらすじを載せたオープニング・クロールに変更。
ハリソン・フォードによるナレーションを追加。
暴力シーンの一部映像(タイレル博士が目を潰されるシーンと、
バッティが自らの手を釘で貫くシーン)を削除。
エピローグで、デッカードとレイチェルが逃亡する映像とナレーションを
追加。

インターナショナル版(インターナショナル劇場公開版、完全版)1982年
ヨーロッパや日本で劇場公開された際のバージョン。
なお、日本ではワーナーのレンタルビデオや初期にリリースされたLDソフト
に初期劇場公開版が収録されていた為、
バージョンの違いが認識されており、ビデオ発売時には「完全版」
と称して発売された。日本版『UCE』でも同様に呼称している。
初期劇場公開版で削除された暴力シーンを復活
 
ディレクターズ・カット(最終版)1992年。116分
フォードのナレーションとエピローグ映像の削除。
デッカードが見る「ユニコーンの夢」のシーンを追加。
インターナショナル版で復活した一部暴力シーンを再び削除。
ファイナル・カット 2007年。117分。

でさ、いまAmazonで検索しても
ブレードランナーって
ファイナルカットしかないのね
 
古いのはこれくらい
LDとかVHSですら最終版
で何ということか
この映画を見た後
中古屋で
これを発見
これは、劇場版、完全版、最終版の3本が入ったやつ
ワタシは劇場版というか、完全版が好きです
完全版は欧州と日本で公開されたバージョン
割と暴力描写に対する規制が緩いかららしい
このナレーションが不自然だという指摘もあります
だけどね、このナレーションによって
ガフの存在が、際立つんですね
出世亡者とか言われていたけど
ガフはデッカードを屋台で”逮捕”したときに
City Speakという言葉で話しかけ
ゾーラを”処分”したのちに、”ブライアン”
としか言っていなくて
それまで英語を一切しゃべっていない
だけど、ブラッドベリアパートでのバティとの対決のあと
ここで初めてしゃべるんですよ
You've done a man's job, sir. I guess you're through, huh?
ガフはデッカードに対して終始、不愛想なんだけど
その理由がここで分かる
ガフはデッカードが復帰したので自分の地位が脅かされるんじゃないか
と危惧してんですが
デッカードがレイチェル(レーチェル)をかくまっているのを知って
取引してんです
見逃すから、どっか行って、俺の地位を脅かすな。
だから、自分の能力を誇示して(折り紙を残して)レイチェルを見逃して
自分がデッカードより有能であるとデッカードに知らしめる。
だけどデッカードは、そんな競争には興味がないので
あまりピンと来ていない
 
ファイナルカットではデッカードがレプリカントだという解釈になっています
だけどね
だったら、誰が作ったのよ
なんで、ゾーラやプリス相手に苦戦するような弱っちい
性能しか発揮できないの?
レイチェルは感情が生まれてきて、それを制御するために試験的に
タイレルの姪の移植されている
タイレルがいうには、試験的な試みらしい
じゃあ、デッカードは?
レプリカントして生まれて、経験を積んで今の記憶があるのか
オリジナルのデッカードがいて(多分任務中に殉職)その記憶を移植されているのか
ブライアン(ブライアント)はデッカードの”実績”を買っているみたいだしなぁ
デッカードは”レプリカントはなぜか写真を集めたがる”
と言っていますが
デッカードもピアノの上に古い写真をたくさん集めています。
ワタシが日本で劇場公開版を見たときに感じたのは
人間なんてもう滅びてしまって世の中には、レプリカントしかいなくて
差別する側路差別される側のレプリカントしかいないって言いたいんじゃ
ともおもいました。
デッカードがレプリカントだと
レイチェルの存在とかなんだとか
矛盾がいっぱい出てきてしまうんです
でもこの考察は意識高い系に受けるらしく
いつも間にかそれが最終的な解釈のようになってますな
 
ちなみに以前”劇場公開版”が一番好きといいましたが
我々が映画館で見たのは
今”完全版”として認識されているもののようです
 
おまけ
デッカードの後任としてレオンの追跡にタイレル社に赴いた
ホールデン
日本ではブライアンのセリフで
””生きているうちはよかった”で死んだことにされ
カットされたデッカードが見舞いに行くシーンが
”発見”されると、劇中では死んだことになっているけど
カットされたシーンでは生きている
みたいなトリビアになってますけど
ブライアンは
He can breathe okay as long as nobody unplugs.
誰かが電源を切らない限り息はしている
みたいなニュアンスでしょう

これ人工呼吸器につながれていることを指してんじゃないですかね

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1 コメント

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Unknown (こいで)
2022-08-29 06:54:29
ブレードランナーは最後の青空と緑の中を飛んでいるシーンが印象的で
それまで全編通して薄暗くてジトジトした映像から解放されて、デッカードの気持ちと見ている側の気持ちが解放された感じがしましたねぇ!

映画って編集でどうにでもなってしまうのが困ってしまいますよねぇ
まあブレードランナーと2001年の解釈は今でも話題になりますよね(笑)
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