映画 15年後のラブソング
原題はJuliet,_Naked
何じゃこの邦題は Juliet,_Naked というのは劇中でキーポイントとなる、
主人公の作った歌です。
オトナになれない大人たち
うーん、成長できない部分を誰しも持っているという描写はあるんだけど
大人になれないってわけじゃないし
物語のテーマの穂膣として人間の成長は描かれているけど
「オトナになれない大人たち」
という字面から得られる印象のような子供じみた描写はされてないです
イーサン・ホークは落ちぶれたロック・スター タッカー・クロウ
元奥さんの好意で、彼女んちのガレージに住んでる。
結婚数回、奥さんの違う子供あり
しかしこの人ダメ人間やらせるとうまいなぁ
マグニフィセントセブンといいこの映画といい
見てないけどほかにもダメ人間役やっているらしい
ダメ人間役者というのはいないのではないか
主人公のアニー・プラット役 ローズ・バーン
いい感じの窶れ具合
綺麗なんですけどそうでない役を演じている
15年間同棲しているボーイフレンドとの関係に悩んでんでんすが
そのボーイフレンド(ダンカン・トンプソン)というのが
タッカー・クロウの「信者」でかれのファンサイトを運営している
この信者っぷりが痛いのよ。わが身を見るようで(笑)
で、発売されなかったCDのデモ版が流出して
その中のJuliet,_Nakedという曲を絶賛するんだけど
アニーは、彼に対する反感半分素直な感想半分で
そのサイトに匿名で駄作だという書き込みをする
それを、当のタッカーがみて
”そのとおりだ”と返信する。
アニーはイギリス、タッカーはアメリカで
奇妙な交流が始まって、タッカーの娘の出産のために
彼がロンドンに来ることになって
アニーと会う約束する。
だけど、タッカーは心臓マヒを起こして倒れてしまって会えない。
アニーはちょっとおしゃれしてロンドンに来ているので
がっかりするんだけど
なんというかまあ、ありきたりといえばありきたりの描写なんだけど
ここら辺のローズ・バーンさんの演技がいい感じ。
タッカーは退院して、アニーの家に転がり込む
ダンカン海岸で、タッカーに会う
タッカーは自己紹介するけど、ダンカンは本気にしない
ここらへんで、ダンカンが崇拝しているのは
タッカーというより自分の中にいるタッカーだということが分かる
でも3+1で食事して、Juliet,_Nakedが駄作だというタッカーにたいして
ダンカンは作品はファンのもので、ファンが名作だと思ったらそれでいいんだ
という意味のことを言います。
まあ確かにそうだわな
ダンカンはアニーと別れた後「意識高い系」の女性と付き合い始まるんだけど
これがすげえ不自然でおかしい
アニーがやっている博物館で展示会に来たある女性の一言から
アニーはタッカーとHするつもりになるんだけど
Hしようとするあたりの空気の描き方がうまいなぁと
でも実際Hしようとすると
タッカーの息子の具合が悪くなって、Hできなくなってしまう
これ悔しいわなぁ(笑)
タッカーの娘(1+1)との経緯やら、引退の経緯やらが明らかになって
エンディングに向かいます
ラストでアニーはロンドンに出てきて仕事をしていて
妊娠しているらしい
タッカーは、新しいアルバムを出してこれが高評
タッカーとアニーの交流は続いていてタッカーがロンドン来るっぽい
ダンカンはタッカーのアルバムを酷評する
このくだり、嫉妬からという人もいるんだけど
多分そうじゃなくて、
”ダンカン君はやっぱりわかっていないのでした。チャンチャン”
というオチなんではないですかね。
オトナになれない大人というより
そう見えることにな理由があるんだよ
というテーマなのではないですかね。
まあローズ・バーンさんの
美しさを愛でる映画です。
そりゃあ、こんな女性と恋をしたら
絶望したロックスターも復帰するよ(笑)
というくらいアニー/ローズ・バーンさんが魅力的です。
楽しい映画でした。