Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 11/20 月と火星が接近

金曜日は新潟県十日町市某所で☆撮り

2015-05-24 23:45:00 | 遠征日誌

☆撮りに適した新月期にあたる16日の夜に長野県乗鞍高原に出撃しましたが、
薄雲に邪魔されてしまい、残念ながら満足な写真は撮れずじまい。
そのリベンジということで22日の晩も出掛けてしまいました。
GPV予報によると北へ行くほど好天に恵まれそうだったので、
とりあえず関越道に乗り新潟方面へ向かうことに。
で、最終的に遠征先として選んだのは十日町市の旧松之山町の某所でした。
場所は知ってましたが、撮影地として利用するのは初めての所です。
森の中であるため視界はあまり良くなく、西側には邪魔な建造物もあったりしますが、
南はそこそこ開けてました。但し、その方向にある雪捨て場?らしき大きな塊が目障りでした。
さて、肝心の空の状況はどうかというと、快晴で風もほとんどない絶好の撮影コンディション。
ちょうど月が沈む時間帯に機材セットアップを完了し、最初に狙ったのは、この天体でした↓

m063_15_blog.jpg

【りょうけん座の銀河 M63】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間30分(3分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

「ひまわり銀河」というニックネームを持つ渦巻銀河です。
部分的に恒星が密集した粒状斑が連なった独特なイメージが印象的です。

次の撮影対象はコレ↓

m106_15_blog.jpg

【りょうけん座の銀河 M106】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間40分(5分×8コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

非常に明るい中心核を持つ「セイファート銀河」に分類されるもので、
その中心部には巨大ブラックホールが存在していると考えられてます。
淡い部分まで含めるとかなり大きく、長軸方向は満月の見掛け上のサイズの半分以上もあります。

北天にある銀河2つを撮ったところで、さそり座が真南にやってきたので、
次に望遠鏡を向けたのはこの天体でした↓

ngc6357_15_blog.jpg

【さそり座の散光星雲 NGC6357】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間32分(4分×8コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

日本では通称「彼岸花星雲」と呼ばれている星雲です。
言われてみればそんな風に見える感じもしますね。

次に撮ったのはコレ↓

m022_15_blog.jpg

【いて座の球状星団 M22】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間37.5分(4,2,1,0.5分×各5コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

小型双眼鏡でも容易に存在が分かるほど明るくて大きい星団で、
見掛けの大きさは満月の4/5程度もあったりします。
天の川の中にどっぷり浸かってるため、周囲にも星がたくさん写っていて賑やかです。

最後に狙ったのは北極星の近くまでやってきているこの彗星↓

2014q2_150523_blog.jpg

【ラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間24分(3分×8コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

あの愛しき女医さんが、なんとまだ見えてるんです。しかも一晩中沈まない位置にいます。
さすがに太陽からも地球からも遠ざかったので暗くなってきましたけど、
写真ではまだ尾が確認できます。
しかも右上方向と左方向の二手に伸ばしてるのが分かります。
右上方向に見える尾はイオンテイル、左方向に見える尾はダストテイルと思われますが、
ダストテイルがイオンテイルとは反対方向に近い向きに伸びたように見え、
いわゆるアンチテイル(見掛け上、太陽方向に伸びる尾)の恰好になっているようです。

ということで一晩中快晴に恵まれ、5天体も撮れたので、前週のリベンジを果たせました。
次の新月期は恐らく梅雨の真っ只中なので、☆撮りには天候的に厳しい季節となりますが、
梅雨の晴れ間が週末と重なってくれることを願ってます。



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2 コメント

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mashさん、いつもコメントありがとうございます。 (fornax8)
2015-05-26 00:57:20
上越市某所まで行くつもりだったんですが、途中の国道が通行止めで遠回りを余儀なくされ、
ガソリン残量の問題で航続距離が心配になったこともあり、30kmほど手前で妥協しました。
夏にフェーン現象が起こると、新潟では乾燥した晴天となって極上の星空に出会えたりします。
mashさんが過去にご覧になった星空もそのような条件に恵まれたためではないかと思います。

さて、もうすぐやってくる梅雨の季節でも2000m以上の高標高地まで行くと
雲の上に出られたりしますので、以前は乗鞍岳山頂付近や富士山五合目などに出撃してましたが、
今はマイカー規制や観光客増加の影響で使えなくなり、良い撮影地が無くて困ってます。
大人しく充電期間にした方がいいのかも?
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fornax8さん、こんばんわ。 (mashさん)
2015-05-25 21:36:23
乗鞍遠征から続けて新潟は十日町のとある場所ですか・・・うーん、ご苦労様です。
でも十日町では成果が得られてよかったですね。
私の昔話になりますがとある夏の日に新潟まで海水浴へ出かけた帰りに十日町近辺で
見上げた夜空は忘れません。
関東方面は台風の影響で風と雲が出ていたようですが上越の山超えたこの地は快晴で
降り注ぐかのような星空はあまりにも素敵でしたよ。
これからは☆撮りには厳しいでしょうが標高が高いところを選んで素晴らしい夜空を
お願いしますね。(*^。^*)
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