小型双眼鏡で見えるレベルまで明るくなると期待されてきたレモン彗星を13日の宵に撮影。
【レモン彗星(C/2023 H2)11/13】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO3200,StarScapeフィルター,
総露出時間28分(2分×14コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,解像度変更・トリミングあり,静岡県東伊豆町にて
9月末頃に撮影した際には明け方の北東天に見えてましたが、現在は夕方の南西天に見えます。
地球最接近は11日で、その日の光度は6等台前半だった模様。当日は天気が良くなくて、出撃を断念。
ようやく撮影チャンスが巡ってきた13日は光度が若干落ちたようですが、6等台中盤程度だったと思われます。
残念ながら肉眼では確認できませんでしたが、手持ちで観望可能な口径5cmの双眼鏡で眺めた際の印象は、
同じ空に見えていたM33銀河(眼視光度6.7等)と似たような明るさでサイズ的にも同等って感じでした。
写真では大きく広がった頭部コマから左斜め上方向に薄らと尾を伸ばしているように見えますけど、
天の川のほとりに位置していたせいかバックにたくさんの星があり、しかも彗星の移動スピードが速くて
彗星基準でコンポジットすると背景の星が長く伸びて写ってしまって、肝心の尾がよく分からない始末。
そこで、コンポジット方法をσクリッピングってヤツに変えて処理すると・・・
背景の星の光跡が目立たなくなって、尾が少し確認しやすくなりました。でも淡いですねぇ。
さて、この彗星の今後についてですが、地球からは足早に離れて行ってしまうため、急速に暗くなる見込みで、
月末には10等台まで光度が低下するとみられます。また、天空上では南下していくので、国内での観測条件は
日毎に悪化すると思われます。
なお、この彗星の軌道要素から算出される周期は3000年以上で、もう2度と見られない類の長周期彗星のようです。
貴重な彗星確かに見せて頂きましたよ!
スクショ! 許可なくしません。
エメラルドの光、メイド?への土産です(笑)
高度な写真技術いつも感服しております。
次のイベントが有れ教えてくださいね。
ありがとうございました。
彗星って独特の色調がイイんですよねー。中には白っぽいのもいますけど・・・
この彗星は地球に接近したこともあって、韋駄天彗星とでもいうべき移動スピードでした。
来年は彗星の当たり年になりそうな感じなので、機をみて紹介していきますね。