これまでCMOSカメラと専用キャプチャーソフトの動体検出機能で自動流星撮影を行ってきましたが、
カミナリの稲妻撮影にも使えそうな気がしたので試してみました。
東京西部でゲリラ雷雨が頻発していた先月第4週の某日午後、カメラ+広角レンズを三脚に載せて
室内に設置し、窓越しに稲妻が見られそうな方向を狙って自動撮影を開始。
約30分間に発生した放電現象について13本のキャプチャー動画が自動保存されました。
その中で比較的明瞭に捉えられた「雲放電」現象の動画(無限ループ再生GIFアニメ)がコレです。
これは地上に落ちずに雲の中で起こった放電現象で、稲妻の形が途中で変化したように見えます。
なお、この映像のキャプチャー時間は1秒未満でした。
で、動画の全フレームを比較明合成して得られた画像がこちら。
稲妻の複雑な形状が描出されました。
他に落雷(対地放電)したところもキャプチャーされてました。その動画がコレです。
稲妻が走った後に鳥が飛んで行く様子も捉えてました。
但し、鳥たちは落雷に驚いて逃げたのではなく、既に飛んでいたところに稲妻が走り、
落雷発生直後にたまたま鳥が写野内へ入り込んで、連続的に映ったのではないかと思われます。
これも動画の全フレームを比較明合成すると・・・
終端部で枝分かれして2箇所に落雷したように見えますね。
ということで、稲妻の撮影にも有用性があることを確認できました。
実はキャプチャーされた動画の中には鳥が飛んでるだけのものも結構あったので、
稲妻のように発光するものだけが選択的に捉えられるということではなく、
動きがあれば黒いものでも検出して動画を残してしまうことが判明しました。
ちなみに、オリジナルのFHD解像度(2K)の動画保存フォーマットはAVI形式ですが、
落雷を捉えた方の動画については鳥の飛翔まで続けてキャプチャーされたせいか
1.5秒程度の長さがあり、その動画ファイルサイズは実に1GBを超えてました。
地上の景色までフレーミングすると、移動するクルマなども捉えられてしまい、
とんでもないファイルサイズの動画が記録されることもあるので要注意って感じです。
昨年の夏にもコンデジで稲妻撮影をしましたが、
その時はタイムラプス動画撮影を行って
後で取得動画を全て再生してチェックすることで
稲妻が偶然写ったフレームを抽出してました。
今回の方法だと、流星の場合と同様に
記録された動画には必ず何らかの動体が写っているので、
編集に必要な時間が大幅に短縮できるがありがたいです。
雷・稲妻大好きで、その撮影は連写などで撮ってましたが
タイミングが合うのは偶然でしかなく
これだと保存容量が大きくなりますけど、
ここまで撮れるし流れ星の時は便利ですね。
またすごいのが撮れましたら、拝見したいです~
防犯カメラやドラレコのイベント録画機能が
ベースの技術になってると思いますが、
ホント凄い時代になったなーって感じます(@_@)