日々是、趣味三昧【Golf,BASSFishing,etc】

日記な独り言。趣味の記録。

■総括:オマージュ的な~映画にドラマに小説■2011.01.29

2011年01月31日 | 日々是、独り言・・・

■映画:白夜行■久々に映画館に行ってスクリーンで観た
WOWOWで放送されていたドラマW幻夜を観てたんで最後のシーンで船越英一郎扮する刑事がちょっと登場する所に興味があった(クロスオーバーってやつ?w)
東野圭吾の本はほとんど読んだことが無いので画面で見るのが初めて。
ドラマWの幻夜は深田恭子演じる女性を軸に係る男の性を描いた作品だが、やっぱドラマの枠は超えていないしあまり面白くない。
だが、映画版:白夜行はかなりよくできている。最近観た映画の中では個人的にダントツでいい。
押えた演出にモノトーン風な画面。練られた脚本に長めに割られたカット。
韓国のキムギドク風でGood。
淡々と語られる物語は伏線として集約していき、エンディングへ向かう。
WOWOW FILMSとして制作されたこの映画はドラマW:マークスの山で犯人役で出ていた俳優が登場するところに、マークスの山に対するオマージュ①っぽい所を感じる。
マークスの山も白夜行も同じ俳優が年上の女性と同棲するというシチュエーション。偶然にしては意図的。
見事に嵌められた感がある私だが、なかなか心地いい。
しかし、上映初日にも係らず映画館はガラガラ。やっぱネットの影響もあるんでしょうね。面白い作品なんで是非、スクリーンで観て欲しいです。

白夜行 ★★★★★

白夜行 (集英社文庫)
東野 圭吾
集英社


幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))
東野 圭吾
集英社


■ドラマ:クリミナルマインド4■の最終回は私の大好きなレクター博士の物語に対するオマージュ②。メイスンバージャー的な人物が同じ名で登場する。
先週よりクリミナルマインドシーズン5が放送開始。それに合わせて再放送されたシーズン4。前回の放送で実は最後まで観ていなかった(撮り溜していたブルーレイが壊れデータ全消しの悪夢)
なので、再放送でようやく観た。
あまり面白い内容じゃなかったけど、シーズン5に繋がる最後のカットを確認するためのもの。

クリミナルマインド シーズン4 ★★★☆☆

クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪 シーズン4 コレクターズ BOX Part1 [DVD]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪 シーズン4 コレクターズ BOX Part2 [DVD]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


ハンニバル〈上〉 (新潮文庫)
トマス ハリス
新潮社


ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)
トマス ハリス
新潮社


■本:背の眼■は道尾秀介の初読み作品。
上下巻に分かれた文庫版、上巻中でなんか似てるなあと。下巻の解説を読んで改めて実感。オマージュ③。
ネタバレになるんであまり書けないが、犯人もなんとなく早く分かってしまう。だが、犯人が出来上がる環境には驚かされる(ここがこの本のみそなんだが)
京極道の迫力には及ばないが、真備の語り口はどこか爽やかな奥深さを感じる。
風貌、行動は薔薇十字探偵事務所っぽいけどw
この手の作品は時代背景とその地方の逸話や状況、やるせなさが要因となる場合が多い。そのしがらみから生まれる犯罪はどこか悲しげで同情の余地を誘う。
横溝正史作品がそうであったように、この作品も同じ。
日本に古く伝わる風習や地名には、時に、かなり残忍なバックボーンが存在する。普段、何気なく発する言葉の裏にも恐ろしい逸話があったりする。
この事実を知らない日本人に向け、ミステリー作家はストーリーを練る(作家自身も知らなかったケースがほとんどだろうが・・・)
事実を受け入れる器は個々によってその大きさを異にしているが、溢れ出る悲劇の現実は人の精神を激しく蝕み、予想もつかない行動に出る。

背の眼 ★★★☆☆

背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)
道尾 秀介
幻冬舎


背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)
道尾 秀介
幻冬舎