blog of Flying Tangler

皆もすなるぶろぐといふものを、我もしてみむとてするなり

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研究発表

2005-10-15 18:26:04 | 社会学・斜怪樂
約一ヶ月間に及んだ、いわゆる『出会い系サイト』の観察研究の結果をレポートいたします。

そもそも『出会い系サイト』なるものがいかなるモノかについては既にレポート済みなので省略、今回は『サイト登録女性を通して類推される、現代日本女性の意識、願望、欲望、その他、・・・ 統計的分析(、及び傾向と対策?)』とでもいたしましょうか、・・・ なんで『女性』に限ったかというと、今回自分は『男性会員』という登録だったもので、『女性会員』のプロフとメールしか見ることが出来なかったからであって、他意はございません。 

さて、統計分析対象とするには、まずは『登録女性会員』の総数ですよね、 あっ、そうだ、まず『出会い系サイト』って奴の数は半端な数ではないようなので、その総数の推定はできません、なにやら二重、三重の複合運営もあるようなので、この辺をウロウロしていてはドツボに嵌るばかりで研究がすすみませんから、とりあえず2つのサイトを対象にして、深く切り込むことにいたしました。

サイト1: 現登録会員数:4670
サイト2: 現登録会員数:2780
(この数を割り出すには並々ならぬ努力がいったんです、ただしある『コツ』を得ると簡単に算出できました)

この数字は、あくまで累積登録会員数とみるべきです。 なぜなら、こうしたサイトは『登録無料』と称しながら、退会を申し出るといきなり、「退会するには”手数料”がいる、払わないと一週間毎に倍のペナルティを払ってもらうぞ!」って、とんでもなーい脅しがきちゃうんですから! 気の弱い人だったら、一回このようなサイトに関わってしまったら逃げられなくなってしまうかも? なんだか『アリ地獄』って感じもありますね。 従って、もうとっくに関心を失っている『幽霊会員』も含まれるものと解釈せねばなりません。 ただし、『幽霊』といっても、死んでしまった訳ではなく、おのおののIPアドレスが生きておれば、またむくむくと起きだす可能性も無いではありません。 でもまぁ、使い捨ての携帯ADならそんなこともないんでしょうが。

さてと、脇道に逸れないようにして、統計と分析を進めます。 次は年齢分布です。
最高齢: 62歳(註:尊敬に値します! アッ、でもワタイのたった一つ上だけだっけ、アッハハハ!!)
最小齢: 16歳(註:この手のサイトは皆、「禁18未満」ということになってまして、表向きは18歳未満は登録できないことになっていますが、コメント表示にわざわざ18未満を示唆している娘もいます)
平均年齢統計の算出はできていませんが、分布としては28歳と18歳の二つのピークを持つ、「二瘤ラクダ」風になだらかな分布曲線を描いているように思えます。

職業分類:50%以上が職業不詳、記述がありません。 20歳以下ではやはり学生、それ以上ではOL、年齢が上がるごとに専業主婦が多いようです。 意外なのは医者、歯医者がとても多いことです。 ほぼ5%ほどもおられますが、これって本当なんでしょうか? 看護師もほぼ同数います。 オミズさん、風俗嬢も割と多い職業です。 また企業経営者、CA(かってのスッチーですね)なんかも意外に多い、このあたりも多少眉唾なんですが、なんといってもすべて「自称」なんですから。

意識と希望: おおよそ80%の方が、「退屈」、「仕事だけの生活に飽きてる」、などとおっしゃってます、まーぁそりゃそうでしょうね、・・・ 人生ってそんなにスリルとサスペンスに満ちたハードボイルドではいられませんもの。

意識と希望、その2: 人生及びセックスライフについての不満、or不安これについては、かなり明確な年齢差が見られましたね。

18~20歳:未経験コンプレックス、未開拓コンプレックス、デビュー・コンプレックス

21~24歳:この年代層は数としてはちょっと凹みます、早くに結婚して「もう退屈~」なんてほざいてる例外もいますが、学校を卒業し社会にでて就職して必死なんでしょうね?
    
25を過ぎると、いきなり『年増コンプレックス』が大増殖するようです。随分昔に『ヴァン・サン・カン』な  ーんておフランス語が巷に流行ったことがありましたっけ、そのなごりなんでしょうか?

もうこれから上の年齢層は、正しく、『年増コンプレックス・シンドローム』となってしまうようです。 30歳を過ぎた方々のなかでは、「恋人、乃至結婚相手探し」という方は完全に少数派となってしまいます。 
なんでこんなに「早熟思考」なんですかね? まぁ、日本社会全体の志向が反映されている、とも考えられますね。タレントや歌手なんかも、やたら若いジャリタレが人気の的で、ちょっと歳を重ねると殆どが見向きもされなくなり、消えていくようですし。


全体として、「まじめな交際相手募集」「メル友募集」といった「ソフト派」は、約30%と少数派、多数派は「スフレ」「浮気相手」「一度限り」「逆援交(これが多いのには驚きです)」募集という「ハード派」となっています。

さて、「サクラ」の混入率ですが、この推定は極めて困難です。 全体数が数千の会員といっても、しきりにメールのやり取りを行っているのはその内の5%にも満たない人数ですから、1%足らずのサクラといえども、そのすべてがアクティブに活動すれば目立つ存在になります。 因みに、しきりにアクセスを繰り返している会員名は、会員リストのトップページの方に浮かび上がってくるような仕組みが取られているため、それと判ります。

以上、調査研究としてはまだまだ不十分、不正確なものに留まってしまいましたが、昨日も宣言したとおり、このネタに関してはもう打ち止めとすることにいたします。