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”SPIRITS OF U” weblog

ドールなど秋葉系ホビー、プロレス&格闘技、時事感想等々語っていきたいと思います。/コメントはBBSへ。

「電人ザボーガー」インプレ…もどき。

2011年10月20日 | コミック、小説、アニメ、映像他
「電人ザボーガー」/ 井口昇 監督 / キングレコード、日活/2011年



オリジナルTVシリーズは1974年なので、直撃世代は確実にアラフォー以上。
このリメイクも主人公大門がまさにその世代になった時を(第2部で)描いている。

しかし、個人的には事前の宣伝(TV-CM等)を見て思い描いていたイメージとはちょっとだけ
異なった感じであった。




恐れていた「どシリアス展開 → 破綻気味に終わり」ではなかったのは幸い。

かといって「熱血親父ホイホイ的展開→感涙で幕」とも言えない。もちろん、受け止め方は人それ
ぞれだろうし、“どっちだ??”と言われれば後者寄りなのだが…。

何というか全般的に“あっさり気味”に仕立てている。
ギャグと言うかオチャラ気シーンもあり、ネタ的にも十分笑えるが、例えば河崎作品のようなコッ
テリとしたものではない。

また、お涙ちょうだい的シーンもベタベタなものでなく、ある意味、観客に対して「ちょうだい」と
求めているわけではない気がするのだ。



しかしリメイクにありがちな「軽い」ものでもない。
オリジナルに対するリスペクトは十分に感じられるし、オリジナルからのネタも完全に消化している。
ストーリー、設定の微妙な齟齬すら「ピープロゆえ」と考えると納得がゆく。


アクションシーンはスーツ、CGともに文句なし。
予算の制約もあっただろうが、スーツの造形や技斗も良いし、迫力も申し分ない。またスーツ部分と
CG部分の親和性がとても高く、不自然を感じることが無かった。


本編は良くも悪くもオリジナルの「暑苦しさ」が感じられた。
第1部の大門もそうだが、第2部の秋月はあのベタなライバルキャラを(かなり重い追加設定がある
にもかかわらず)上手い事表現していてとても良かった。

あと第2部のヒロインの女優さんは演技も良いが、ルックスとプロポーションも役に見事にハマった
キャスティングの妙…ロートルはたまりませんぞ、色々な意味で(笑)。




総じて(評価はそれぞれとして)直撃世代の鑑賞に堪えるものであるし、ライダーぐらいしか知らない
現役世代にも観て欲しい作品である。


画像:劇場展示のマシーンザボーガー
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当面の間、不定期更新とさせていただきます。
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「オオヤシマ 巻ノ1~遣独愚連艦隊航海記 」インプレ…もどき。

2011年10月15日 | コミック、小説、アニメ、映像他
「オオヤシマ 巻ノ1 ~遣独愚連艦隊航海記 」/松田 未来/メディアワークス(電撃Jコミックス)


先だっての「天空少女騎士団」と同じ作家さんの作品。

こちらも架空戦記物だがWWⅡ時の大日本帝国海軍が舞台。
イタリア製飛行艇を駆る民間飛行士の主人公とその憧れの華族令嬢、そして禁固20年と引き換えに
水上機母艦“大八洲”の艦長となりドイツを目指す海軍中佐を中心とした物語。

時間的には作中の台詞、あるいは強風の登場から1943年末以降のようだ。




“愚連艦隊”とあるように大八洲乗組員は艦長以下、文書偽造、物資横流しなどの軍刑務所服役囚で、
大八洲自体も欠陥艦。随行は海防艦2隻(うち1隻は1巻中で大破)。

裏には艦長との因縁から復讐に燃える作戦参謀の陰謀があるのだが、潜水艦なら実例があるものの
水上艦それも脆弱な水上機母艦での遣独というのはかなり破天荒な設定である。

また主人公が軍人ではなく民間飛行士(華族令息なので兵役が無い)というの特徴的。
無論、描写・設定ともにリアル指向の作品ではあるが、どことなく戦前戦中の子供向け冒険活劇を
思い起こさせる。




キャラ絵はやや個性的だが魅力的。
ただし、「天空~」と違って女性キャラは2人だけ、あとはオッサン率が非常に高い(笑)。

メカは主人公の愛機(一応、実在の機体だが駄っ作機?)の他、あの紫電/紫電改の元となった
強風も登場。作画もしっかりとカッコいいので文句なし。





目的地が目的地だし、言っては悪いが未完率の高い作者さんなんで「ちゃんと終わるのかいな?」
という心配は残るものの、話的にも絵的にも面白いので戦記物好きにはおススメ。

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当面の間、不定期更新とさせていただきます。
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2011秋のアニメ…一本だけ。

2011年10月10日 | コミック、小説、アニメ、映像他

今期のTVアニメもほぼ出揃ったが、下馬評的には「Fate/Zero」や「ガンダムAGE」あたりが
賛否ともども盛んだろうか…。

しかし、DD赤セイバーとオルタさんは凄いねぇ。
10月以降の予約が正式に2次扱いになってたし、存じ寄りあるいは立ち寄りサイトの皆さんも
予約しまくってるもんなぁ。





閑話休題





さて、久しぶりに新作アニメを1本だけ。

tp://www.nicovideo.jp/watch/1317715228

存じ寄りにすすめられて1巻当時から読み始めていたラノベが原作。

趣味・嗜好に合っていたのと文章が達者なのでなかなか面白かったが、設定そのものの特異さと
小ネタの濃さでそうそう一般的な人気は出ないもの(実際、3巻ぐらいまでは入手も難しかった)と
思っていたら、いつの間にかアニメ化されるまでに…。



第1話の限りでは及第点。

導入が原作と違っていたので不安を覚えたが、ソイ○ョイのネタやあるキャラの容姿、あるいは
意味深なエンディング(のワンカット)など、作り手側がちゃんと原作を読み込んでいるのが判った
ので、ちょっと安心。

問題は、やはり設定の特異さ・判りづらさ(難しい話ではないのだが、突飛に過ぎる)と、絵がやや
荒れ気味なところか。

特に後者は引いた絵になると手抜き、というか崩れる率が高い。
クレジットを見ると外注のようだが、全体のレベルが高くなった最近にしてはちょっと辛い。



よって原作を知らずにアニメから入る層に対しては、ややキツイ始まりになったかもしれない。
プロモ的に描かれていたコミック版も新雑誌の創刊と同時に連載開始のようだが、マルチメディア
コンテンツとしての成功はちょいと疑問なトコロ。

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当面の間、不定期更新とさせていただきます。
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「Le Grand Duc (ル・グラン・デューク)」 インプレ…もどき

2011年10月01日 | コミック、小説、アニメ、映像他

「Le Grand Duc 」/ 原作:ヤン 作画:ロマン・ユゴー 翻訳:宮脇史生 / イカロス出版


同じ出版社&空モノということだろうか、某大手通販で「天空少女騎士団」検索時に引っかかって
きたもの。

ネタとしては第2次世界大戦の東部戦線上空。
たびたび死闘を繰り広げたナチ嫌いの独空軍パイロットとソ連軍女性パイロットの数奇なめぐり
あわせの物語。



作者表記を見てもわかるように海外(フランス)で描かれた作品。
あちらでは“バンド・デシネ”と呼ばれるフランス独自のコミックで、日本のように柔軟なコマ
割りではなく、1ページが長方形のマスに区切ってあり(均等ではないし、見開き&大コマもある)、
左上から右下に読んでいく形式。戦記物以外のジャンルも盛んで、最近は日本でも人気・評価が
高いと聞いたことがある。



出てくる機体は、主役機がHe219“ウーフー”、Fw190、Ta152、ソ連側がPe-3、La-5、P-39等
盛りだくさんで、大コマはもとよりひとコマひとコマまるでパッケージアートのようなクオリティで
緻密かつ華麗に描かれている。

人物も表情豊かで、タッチも同じ海外モノでもアメコミ調とは異なり、写実的でありながらもスッキリ
していて日本人にもとっつきやすいであろう。

憶測にすぎないが、小林源文氏などの影響もあるかもしれない。
ちなみに後半に出てくる戦闘機隊の隊長は、日本アニメの某特設軍の大佐に似ているが…。



A4判オールカラーなので約¥3Kと高価。
それでも大判ゆえの見応え、クオリティを堪能できるし、海外でもこのような作品があるという事を
知って損はないと思う。



画像:RF-4E (百里)
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「天空少女騎士団 Ⅱ」 インプレ…もどき。

2011年09月20日 | コミック、小説、アニメ、映像他
「天空少女騎士団 Ⅱ」 / 松田未来 / イカロス出版


1930年代、ドイツ諜報部の仕掛ける陰謀に、架空の小国マリーエンエーエ公国国王ジーク
リンデ率いる“航空騎士団”が立ち向かう航空アクションの2巻目。



本筋はドラゴンエイジ誌掲載分と同じであるが、航空騎士団のメンバーの不良シスター
ブリューエットとロリッ子役ロミルダのキャラ話と、インターミッション短編が追加。

加えて巻頭カラーでは「(着陸)脚」についてのウンチクが語られており、マニア度も高目。


キャラ話はメンバーの身上を語る内容。
細かいところではロミルダの方は巻頭の引き込み脚のウンチクが微妙な伏線になっており、
ブリューエットの方はジークリンデの秘密を補完している。

本編はジークリンデのライバルキャラの登場と、ジョーカー役の仮面パイロットの本格参戦で
大きく話が動いていくトコロ。

エイジ誌掲載ではここから駆け足になってしまったので、3巻以降ジックリと展開していって
ほしいものである。




画像:C-130 (百里)
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