「電人ザボーガー」/ 井口昇 監督 / キングレコード、日活/2011年
オリジナルTVシリーズは1974年なので、直撃世代は確実にアラフォー以上。
このリメイクも主人公大門がまさにその世代になった時を(第2部で)描いている。
しかし、個人的には事前の宣伝(TV-CM等)を見て思い描いていたイメージとはちょっとだけ
異なった感じであった。
恐れていた「どシリアス展開 → 破綻気味に終わり」ではなかったのは幸い。
かといって「熱血親父ホイホイ的展開→感涙で幕」とも言えない。もちろん、受け止め方は人それ
ぞれだろうし、“どっちだ??”と言われれば後者寄りなのだが…。
何というか全般的に“あっさり気味”に仕立てている。
ギャグと言うかオチャラ気シーンもあり、ネタ的にも十分笑えるが、例えば河崎作品のようなコッ
テリとしたものではない。
また、お涙ちょうだい的シーンもベタベタなものでなく、ある意味、観客に対して「ちょうだい」と
求めているわけではない気がするのだ。
しかしリメイクにありがちな「軽い」ものでもない。
オリジナルに対するリスペクトは十分に感じられるし、オリジナルからのネタも完全に消化している。
ストーリー、設定の微妙な齟齬すら「ピープロゆえ」と考えると納得がゆく。
アクションシーンはスーツ、CGともに文句なし。
予算の制約もあっただろうが、スーツの造形や技斗も良いし、迫力も申し分ない。またスーツ部分と
CG部分の親和性がとても高く、不自然を感じることが無かった。
本編は良くも悪くもオリジナルの「暑苦しさ」が感じられた。
第1部の大門もそうだが、第2部の秋月はあのベタなライバルキャラを(かなり重い追加設定がある
にもかかわらず)上手い事表現していてとても良かった。
あと第2部のヒロインの女優さんは演技も良いが、ルックスとプロポーションも役に見事にハマった
キャスティングの妙…ロートルはたまりませんぞ、色々な意味で(笑)。
総じて(評価はそれぞれとして)直撃世代の鑑賞に堪えるものであるし、ライダーぐらいしか知らない
現役世代にも観て欲しい作品である。
画像:劇場展示のマシーンザボーガー
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当面の間、不定期更新とさせていただきます。
オリジナルTVシリーズは1974年なので、直撃世代は確実にアラフォー以上。
このリメイクも主人公大門がまさにその世代になった時を(第2部で)描いている。
しかし、個人的には事前の宣伝(TV-CM等)を見て思い描いていたイメージとはちょっとだけ
異なった感じであった。
恐れていた「どシリアス展開 → 破綻気味に終わり」ではなかったのは幸い。
かといって「熱血親父ホイホイ的展開→感涙で幕」とも言えない。もちろん、受け止め方は人それ
ぞれだろうし、“どっちだ??”と言われれば後者寄りなのだが…。
何というか全般的に“あっさり気味”に仕立てている。
ギャグと言うかオチャラ気シーンもあり、ネタ的にも十分笑えるが、例えば河崎作品のようなコッ
テリとしたものではない。
また、お涙ちょうだい的シーンもベタベタなものでなく、ある意味、観客に対して「ちょうだい」と
求めているわけではない気がするのだ。
しかしリメイクにありがちな「軽い」ものでもない。
オリジナルに対するリスペクトは十分に感じられるし、オリジナルからのネタも完全に消化している。
ストーリー、設定の微妙な齟齬すら「ピープロゆえ」と考えると納得がゆく。
アクションシーンはスーツ、CGともに文句なし。
予算の制約もあっただろうが、スーツの造形や技斗も良いし、迫力も申し分ない。またスーツ部分と
CG部分の親和性がとても高く、不自然を感じることが無かった。
本編は良くも悪くもオリジナルの「暑苦しさ」が感じられた。
第1部の大門もそうだが、第2部の秋月はあのベタなライバルキャラを(かなり重い追加設定がある
にもかかわらず)上手い事表現していてとても良かった。
あと第2部のヒロインの女優さんは演技も良いが、ルックスとプロポーションも役に見事にハマった
キャスティングの妙…ロートルはたまりませんぞ、色々な意味で(笑)。
総じて(評価はそれぞれとして)直撃世代の鑑賞に堪えるものであるし、ライダーぐらいしか知らない
現役世代にも観て欲しい作品である。
画像:劇場展示のマシーンザボーガー
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当面の間、不定期更新とさせていただきます。