父は色々と、何でもよく知っている人だった。
私は分からない事があるとまず父に聞き
そして大抵のことはそこで解決した。
勉強が全く出来なかった私と違い、
勉強で苦労したことはない、と言っていた。
私が思い出す父の姿は
本や新聞を読んでいる父、何か熱心にメモをとっている父だ。
新聞の空いたスペースやダイレクトメールなどの不要な紙には
いつも父の整った字でメモが書かれていた。
メモの内容はニュースで気になった単語や難しい漢字。
何回も、いくつも書いてあった。
そうやって記憶に定着させていたらしい。
私は中学生の頃、成績がびっくり悪かったので
父が勉強を教えてくれたことがあるんだけど
それはあまり良い思い出ではない。
覚える事、に苦労した事がない父は
全然覚えられない私が理解出来なくて苛立つばかりだった。
父の勉強方法は「理解は後でとにかく覚える」だったので
まず理解しないと話が始まらない私とは
のっけからスタンスが違ったのだ。
でもその事を説明しても
だからお前は成績が悪いんだ、の一点張りで
それはまあ、確かにそうだった。
私は分からない事があるとまず父に聞き
そして大抵のことはそこで解決した。
勉強が全く出来なかった私と違い、
勉強で苦労したことはない、と言っていた。
私が思い出す父の姿は
本や新聞を読んでいる父、何か熱心にメモをとっている父だ。
新聞の空いたスペースやダイレクトメールなどの不要な紙には
いつも父の整った字でメモが書かれていた。
メモの内容はニュースで気になった単語や難しい漢字。
何回も、いくつも書いてあった。
そうやって記憶に定着させていたらしい。
私は中学生の頃、成績がびっくり悪かったので
父が勉強を教えてくれたことがあるんだけど
それはあまり良い思い出ではない。
覚える事、に苦労した事がない父は
全然覚えられない私が理解出来なくて苛立つばかりだった。
父の勉強方法は「理解は後でとにかく覚える」だったので
まず理解しないと話が始まらない私とは
のっけからスタンスが違ったのだ。
でもその事を説明しても
だからお前は成績が悪いんだ、の一点張りで
それはまあ、確かにそうだった。