産経新聞より。
スポーツ庁は12日、6~79歳の男女を対象として昨年5~10月に体力テストを実施した令和3年度の体力・運動能力調査の結果を公表した。
小中高校生の合計点(平均値)が、新型コロナウイルス禍前の元年度と比べて低下傾向が目立った。
専門家は、コロナ禍による生活環境の変化が点数低下の一因となった可能性を指摘している。
調査は、青少年(6~19歳)▽成年(20~64歳)▽高齢者(65~79歳)-の男女・世代別に実施。約4万8千人からサンプルを得た。
世代に応じ、50m走やボール投げといった7、8項目の体力テストなどの結果を点数化し、合計点の平均値を算出した。
2年度調査はコロナ禍で分析に必要なサンプルが例年の6分の1程度しか集まらず、前年度との比較が困難とされた。
コロナ禍前の元年度と比較可能な数値が公表されるのは初めて。
3年度の6~18歳の合計点を元年度と比べると、男子は6歳と12歳を除くすべての年齢で点数が低下した。
減り幅は0.04~1.39ポイントだった。
女子も、9、10、11、12、13、14、17歳と義務教育段階を中心に0.17~2.09ポイント下がった。
子供の運動能力を巡っては、スポーツ庁が昨年12月に結果を公表した、小学5年と中学2年を対象にした3年度全国体力テストでも、男子の点数が小中ともに平成20年度の調査開始以降で最低となるなどコロナ禍の影響が指摘された。
今回の調査でも、20mシャトルランや上体起こしなど持久力を測る項目で点数の低下が目立っており、順天堂大の鈴木宏哉先任准教授(発育発達学)は「(生活の)環境が変われば運動習慣も変わる。影響を受けやすい幼児や小学校の低学年に総合的に影響していることはあり得る」と述べ、近年目立つ子供の体力低下傾向にコロナ禍が拍車をかけた可能性に言及した。
また、合計点の低下傾向は20歳以上の成年や高齢者でも目立った。
運動施策の指針となる国のスポーツ基本計画が始まった24年度を起点として、令和3年度までの点数の推移を分析したところ、40代女性で合計点の低下が顕著だった。
調査に協力した順天堂大大学院の内藤久士教授(運動生理学)によると、40代は運動能力の低下が指摘され始めた昭和60年前後に青少年期だった世代。内藤教授は「働く女性や子育て世代に対するスポーツの時間や場所が十分に整っていない可能性がある」と指摘した。<了>
日頃、運動指導に携わって感じているのと、ほぼ相違がないデータだと思います。
正直に言うと「もっと悪い数値だろうなぁ」とも思っていたくらいです。
状況が状況(2年半強のコロナ禍)だけにやむを得ないのですが、その間に失ったものはかなり大きいと感じています。
記事でも触れているように、持久力は顕著ですね。
簡単な話、スタミナ不足です。
運動する機会が失われたわけですから当たり前ですが、すぐにバテてしまう子どもたちが普通になってしまいました。
今後、コロナ禍がどのように推移するのかわかりませんが、感染状況が落ち着くのなら、しっかり体力づくりや運動能力を養う取り組みをしてほしいと願っています。
最終的には、気力と体力だと思います。
そのためには、最低限の持久力(スタミナ)は不可欠ですからね。
㎰、そういう背景があるせいかわかりませんが、最近問い合わせがとても多い状況です。
あとは「第8波がどうなるか?」でしょうか。
スポーツ庁は12日、6~79歳の男女を対象として昨年5~10月に体力テストを実施した令和3年度の体力・運動能力調査の結果を公表した。
小中高校生の合計点(平均値)が、新型コロナウイルス禍前の元年度と比べて低下傾向が目立った。
専門家は、コロナ禍による生活環境の変化が点数低下の一因となった可能性を指摘している。
調査は、青少年(6~19歳)▽成年(20~64歳)▽高齢者(65~79歳)-の男女・世代別に実施。約4万8千人からサンプルを得た。
世代に応じ、50m走やボール投げといった7、8項目の体力テストなどの結果を点数化し、合計点の平均値を算出した。
2年度調査はコロナ禍で分析に必要なサンプルが例年の6分の1程度しか集まらず、前年度との比較が困難とされた。
コロナ禍前の元年度と比較可能な数値が公表されるのは初めて。
3年度の6~18歳の合計点を元年度と比べると、男子は6歳と12歳を除くすべての年齢で点数が低下した。
減り幅は0.04~1.39ポイントだった。
女子も、9、10、11、12、13、14、17歳と義務教育段階を中心に0.17~2.09ポイント下がった。
子供の運動能力を巡っては、スポーツ庁が昨年12月に結果を公表した、小学5年と中学2年を対象にした3年度全国体力テストでも、男子の点数が小中ともに平成20年度の調査開始以降で最低となるなどコロナ禍の影響が指摘された。
今回の調査でも、20mシャトルランや上体起こしなど持久力を測る項目で点数の低下が目立っており、順天堂大の鈴木宏哉先任准教授(発育発達学)は「(生活の)環境が変われば運動習慣も変わる。影響を受けやすい幼児や小学校の低学年に総合的に影響していることはあり得る」と述べ、近年目立つ子供の体力低下傾向にコロナ禍が拍車をかけた可能性に言及した。
また、合計点の低下傾向は20歳以上の成年や高齢者でも目立った。
運動施策の指針となる国のスポーツ基本計画が始まった24年度を起点として、令和3年度までの点数の推移を分析したところ、40代女性で合計点の低下が顕著だった。
調査に協力した順天堂大大学院の内藤久士教授(運動生理学)によると、40代は運動能力の低下が指摘され始めた昭和60年前後に青少年期だった世代。内藤教授は「働く女性や子育て世代に対するスポーツの時間や場所が十分に整っていない可能性がある」と指摘した。<了>
日頃、運動指導に携わって感じているのと、ほぼ相違がないデータだと思います。
正直に言うと「もっと悪い数値だろうなぁ」とも思っていたくらいです。
状況が状況(2年半強のコロナ禍)だけにやむを得ないのですが、その間に失ったものはかなり大きいと感じています。
記事でも触れているように、持久力は顕著ですね。
簡単な話、スタミナ不足です。
運動する機会が失われたわけですから当たり前ですが、すぐにバテてしまう子どもたちが普通になってしまいました。
今後、コロナ禍がどのように推移するのかわかりませんが、感染状況が落ち着くのなら、しっかり体力づくりや運動能力を養う取り組みをしてほしいと願っています。
最終的には、気力と体力だと思います。
そのためには、最低限の持久力(スタミナ)は不可欠ですからね。
㎰、そういう背景があるせいかわかりませんが、最近問い合わせがとても多い状況です。
あとは「第8波がどうなるか?」でしょうか。