渓流に入って何人もの釣り人とお話をしました。
立花学園高等学校釣り部顧問でございます。
ちょうど漁協の放流日にお会いした方は、
「今日が放流日だって漁協の人から聞いてきたんだけど、釣れないよ。」
「昔はまとめて一か所に放流したんだけど、最近は分散放流でね。」
「そこで粘っているのはあなたで三人目ですよ」って言いたかったけど・・・
別の日に会った方は、
「餌釣りの持ち帰りを規制しないと、キャッチ&リリース区間を設定した方がいいよ。」
また別の方は、
「釣り券? 持ってないよ、川回りが来たら現場で買えばいいんだろ。釣れてねーし。」
それぞれ釣法も釣りに対する考え方も違いますし、
渓流釣りに入れ掛かりはないのですが、
共通しているのは釣果に満足していないこと。
どうしたら解決できるんでしょうね。
65Tが考えているのは
①数釣りエリアを設定し、しかもバッグリミットを厳守させること。
尊敬する小説家にして釣り師の開高健大兄は「家族の胃袋に数だけ」とおっしゃいました。
なるべく平坦な渓相の箇所にしっかりと放流して、高齢者も子供も
渓流釣りが楽しめるように。中学生までは無料。
②オールキャッチ&リリース区間の設定
新緑や紅葉、そして渓相。それを楽しみながら釣りができる方に。
てんからとフライフィッシング、毛鉤釣りのみ可能なエリア。
③釣り禁止エリア
魚を残すためと在来種を守るために、親魚が産卵可能な場所と
枝沢は釣り禁止にする。
すべてのエリアで漁協にはやるべきことがあると思います。
行政に働きかけてスリット式の堰堤と魚道を設置することにより
魚が上流から下流まで移動し、魚体を大きくしてたくさん抱卵できるようにすること。
釣り券を持たない釣り人は、現場で釣り券を売るのではなく警察に通報する。
申し訳ないけど、ルール違反には厳しく。
河川の状況も厳しく、渓流魚も自然に増えることが見込めない。
我々が少し遠慮して、手助けすれば
自然は驚くほどたくましいですよ。