歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

ベトナム、河野太郎外相の中国批判を評価

2017-08-10 00:14:38 | メディアの横暴を許さない

 

                        

  

  できたばかりの新閣僚の中で一番のサプライズは、河野太郎外務大臣です。国賊とも言える河野洋平氏の子息というだけでなく、その政治家としての姿勢も、親父と同じ路線をなぞっているように見えます。

  反日テレビにも度々出ては、あまり感心しない持論を喋くりまくっていましたから、外相に決まった途端信じられない気持ちでしたが、任されると、メディア慣れした反射神経が役に立ったみたいです。

     ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相(左)と握手し、会談に臨む河野太郎外相 =8日、マニラ(共同)

   ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相(左)と握手し、会談に臨む河野太郎外相 =8日、マニラ(共同)


  今のところまだボロを出していません。むしろ期待以上の、想像以上の働きとも言えます。立場は人を変えてしまう典型かも知れませんが、此処まで自民党内で冷や飯を食ってきたのは親父の資産かもしれません。野田佳彦とどこが違うかと言われても見分けは付きません。

 

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【主張】産経ニュース・平成29年8月9日付

王毅外相のあまりの非礼 河野太郎外相との初会談、毅然とした対中外交貫け

  中国の王毅外相が河野太郎外相との初会談の冒頭、「あなたの発言を聞き、率直に言って失望した」と反発した。

  これに先立つ東アジアサミット(EAS)外相会議で、河野氏が南シナ海問題をめぐり中国を批判したことをとらえたものだ。

  王氏はさらに、「米国があなたに与えた任務のような感じがした」とも語ったという。一国の外交の責任者に対し、礼を失するにもほどがある。

           

  河野氏は「中国には大国としての振る舞い方を身につけていただく必要がある」と切り返した。

  王氏の非礼発言を、河野氏の毅然(きぜん)とした態度が引き出したとすれば、これは得点である。南シナ海問題で、日本側は今後とも一歩も譲る必要はない。

  フィリピンで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の会合では、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した北朝鮮への懸念表明が相次いだ。

  一方、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題では、中国がASEANと「行動規範」をめぐる協議が順調に進んでいると主張し、日米などを「域外国」として関与を拒否する姿勢を強めた。

  河野氏に対しては、「他の国家の背後で騒ぎを起こしたり挑発したりしないよう求める」とまで言い放ったとされる。

       フィリピンのマニラで開かれたASEAN創設50周年を祝う式典で、各国の外相らと撮影に応じるドゥテルテ大統領(前列、左から7人目) =8日(AP)

 

  南シナ海の大半に主権が及ぶとする中国の主張は昨年、オランダ・ハーグの仲裁裁判所の裁定で明確に退けられている。日米がASEANと連携して中国を批判するのは当然のことである。

  中国が、露骨にASEAN諸国の分断を図っていることにも目を向けねばならない。

  王氏は一連の会合の直前、懐柔してきたフィリピンを訪れて中国の支援と友好をアピールした。一方で、対中強硬姿勢を貫いたベトナムとは、予定されていた外相会談をキャンセルした。

  ASEAN加盟国のみの外相会議による共同声明のとりまとめは南シナ海問題の表現をめぐる意見の違いから手間取り、中国に配慮した「一部の懸念に留意」との表現にとどまった。

  南シナ海はどの国にとっても重要な交易ルートであり、自由な海でなければならない。中国の無法な軍事拠点化を阻止するため、正当な主張を貫く重要性を関係国は再認識してほしい。

 

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産経ニュース・平成29年8月9日 付

ベトナム、河野太郎外相の中国批判を評価「南シナ海問題の協議進展へ契機となった」

  【マニラ=杉本康士】河野太郎外相は8日、フィリピン・マニラでドゥテルテ比大統領と会談した。中国が一方的に軍事施設建設を進める南シナ海や、7月に2度の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行した北朝鮮をめぐり、日比両国が連携していくことで一致した。

  河野氏は会談で、フィリピン南部ミンダナオ島でのテロとの戦いに支持を表明し、ドゥテルテ政権が進めるインフラ整備、違法薬物対策、治安・テロ対策を支援する意向を示した。ドゥテルテ氏は日本からの支援に感謝の意を表した。

         

  また、河野氏はベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相とも会談し、日本による巡視船供与など日越両国間の防衛協力を強化する方針を確認した。

  ミン氏は、河野氏が6、7両日の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会合で繰り返し中国を批判したことについて「南シナ海問題の協議の進展に向けた大きな契機となったと高く評価している」と歓迎した。

  河野氏はさらに、インドネシアのルトノ外相とも会談し、両外相は北朝鮮に対して「非核化に向けた具体的行動を示すよう実効的な圧力を強化する必要がある」との認識で一致した。

  不慣れな点も 反射神経及第点

  河野太郎外相は8日夜、ASEAN関連外相会合など一連の日程を終え、チャーター機で長崎空港に到着した。3日に就任したばかりなのにもかかわらず、主要国外相との2国間会談もこなした外交デビュー。

  「河野太郎カラー」を出さずに臨むと宣言して臨んだが、「らしさ」をうかがわせていた。「外相に就任してからまだ5日目なので、ちょっと緊張していることをお許しください」

  河野氏は7日夜、マニラ市内のホテルで開いた海外メディア向けの記者会見でこう語った。世界に発信することを狙った記者会見は、河野氏自身の発案だ。「発信力、発言力を生かしてほしい」と起用した安倍晋三首相の期待にさっそく応えて見せた。

  外交に必要な反射神経、当意即妙な反応ぶりは及第点と言える。

  7日の日中外相会談で中国の王毅外相が南シナ海をめぐる河野氏の中国批判に反発すると、河野氏は即座に「中国には大国としての振る舞いを身に付けていただく必要がある」と切り返した。

  こうした発言は事務方が用意する応答要領にはなく、外務省幹部は「就任したばかりの外相では、中々とっさに出て来ない」と評価する。

    6日夜には各国外相を集めたイベント会場で北朝鮮のリヨンホ外相を見つけだし、拉致問題や核・ミサイル問題の解決を求める日本の立場を伝えた。

    しかし、不慣れな点があるのも否めない。日中外相会談で王氏に対し、深々と頭を下げて握手する姿が中国側の宣伝材料になり、人民日報系の環球時報でも写真が掲載された。

           wor1708080033-p1

    旧知の間柄とはいえ、王氏を「先輩」と呼ぶのも主権国家の外相同士としては異例だ。

    ティラーソン米国務長官との初会談では通訳を介さずにやり取りをするなど、得意の英語力は充実した議論にも役立った。

            

    ただ、政府要人が公式会談で日本語を使わない事には疑問の声もある。機微に触れる外交案件では正確さが求められるためで、政府高官は「核心部分は日本語でやってほしい。ネーティブじゃないんだから」と顔をしかめた。

    17日には日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)が控えるなど、今後も息つく暇もなく外交案件が押し寄せる。

    「ま、頑張っているなという感じですね」と自己評価する河野氏だが、真価を問われるのはこれからだ。 (マニラ 杉本康士)

 

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   8月9日の産経新聞に載った記事をここに記録しましたが、河野太郎外相が、どのように変わるか、私の持つイメージとは変わって貰いたいのですが、まさに真価を問われるのはこれからとしか言いようがありません。

        トランプ米大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(いずれもロイター)

 

   北朝鮮は外務省の管轄ではないという一つとっても拉致問題を外相として出来ない事の無意味さ。尖閣諸島に対してどういう交渉が出来るか。どうも、見ていると頼りがありません。ニコニコ喜んで外相になってただ嬉しそうにしています。

 

 


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