歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

今年の流行語大賞は「フェイクニュース」で決まり

2017-09-02 11:04:05 | メディアによる印象操作はますます激しい

 

       

  

 今頃日本流行語大賞選考委員はテンヤワンヤでしょう。「フェイクニュース」。「印象操作」など。選考委員会が関係するメディアの裏側がこれほどあからさまにさらされた事はなく、選ぶべきか、無視して、一部の騒ぎなど気にしない態度をとるか興味津々です。

  まさに言葉のマジックのようです。朝日、毎日、東京、共同通信などの、日常的に流していたいい加減な記事が、トランプ大統領がアメリカの大手メディアCNNとかニューヨークタイムスに向かってフェイクニュースと非難しました。

    

  今までメディアに勝てた権力者は皆無と言われてきましたが、メディアを通さず、トランプ大統領はツイッターを武器に、見事な戦いを繰り広げ、確かな筋によると支持率は相変わらず変わらないとのことです。

  日本のメディアも産経新聞まで含めてトランプ非難していますが、アメリカの現状は株価も上がり、失業者も減り、初めてメディアに勝った大統領誕生かもしれません。

    

  日本の安倍首相も、このマジックワード、「フェイクニュース」という言葉がこれほど重みを持ち始めるとは信じられない現象です。メディアに対する見方が、この言葉によって180度変わったからです。絶対今年の流行語大賞間違いないのですが

 

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  月刊雑誌『正論』平成29年度 10月号より

  巻頭コラム 【 折 節 の 記 】より抜粋

  月刊雑誌『正論』の名物になりつつある、元産経新聞記者出身の高山正之氏の辛口コラムです。その【折節の記】の中から真ん中の一部を抜き出して、記憶に残したいと思います。

      

 

   【折説の記】 高山 正之   〇 ● 〇

 

  トランプが「新聞は嘘ばかり書いている」と断言した、いわゆるフェイクニュース発言は日本人を大きく揺り動かしたのではないか。

  日本人は新聞が嘘を書くなんて、これっぽっちも考えなかった。

  だから朝日新聞が煙がもくもく立ち上がる写真を掲げて「これが残忍な日本軍の毒ガス作戦だ」とやったとき、何の疑いも持たなかった。

    

  ただ常識で考えれば毒ガスが空中に昇って行ったらカラスしか殺せない。首を傾げたものの記事には、一橋大学の藤原彰教授が「そうです。これが毒ガスです」と志村けんみたいに言う。

     

  学者と新聞が一緒に嘘を言う筈はないと思った。

  しかし産経新聞があれは煙幕と指摘して朝日が謝った。まあ間違いはだれにもあると大目に見たものだ。それが大きな間違いだった。

  朝日は日本人のお人好しに付け込んだ。馬鹿な学者を使い、すきにフェイクニュースを流した。その最たるものが吉田清治を使った慰安婦強制連行の嘘だ。

      

  80年代に最初の嘘を作り、90年代には中大教授、吉見義明を使って嘘を補強した。毒ガスと同じ、教授が嘘をつくとは思わない盲点を突いた。

  かくて慰安婦が性奴隷にかわって動かしがたい史実になろうとした2012年11月、日本記者クラブの党首会談の席で、朝日の星浩が慰安婦問題を首相としてどうするのか安倍晋三に糺した。

     

  安倍は答えた。

  「慰安婦はあなたの朝日新聞が吉田清治というペテン師の言葉を広めた」つまりフェイクニュースだと言った。

  朝日は悪あがきの末、30年フェイクニュースを流し続けたことを認め、記事の取り消しと木村伊量社長の首を差し出し、後任の渡辺雅隆は廃刊に追い込まないでと涙を流して命乞いした。

    

  安倍は許したが、渡辺の言葉は嘘だった。彼は全社員に向かって安倍に報復しろと命じた。「フェイクでもいい。安倍の首を取れ」

  それで大阪の詐欺師、籠池や性犯罪者まで使って、安倍追い落としを始めたが、そこで渡辺はハタと気付いた。安倍を潰しても次の次かに稲田朋美宰相が出てくる。

    

  彼女は「百人切り」訴訟の弁護士として朝日が大昔から「南京大虐殺」というフェイクニュースを流していたのを知っていた。

  「私は南京戦に絡む百人切りに注目している」「朝日新聞にはもう一度精査をお願いしたい」(産経新聞「単刀直言」)と木村伊量が首を切られる直前に語っていた。

  安倍の期待通り彼女が女宰相になったとき、朝日新聞に「南京大逆殺は朝日新聞の本田勝一と言う詐話師が広めたフェイクですね」と問うのが目に見えている。

    

  百人切りをいったんは捏造ものと認めた毎日新聞は法廷で稲田弁護士に「新聞に真実を報道する義務はない」と答えている。

  新聞が公然、嘘を流していいとした発言に「唖然とした」(産経新聞15年3月23日)と政調会長時代の稲田は感想を話している。

  南京大虐殺は朝日新聞が戦後70年守ってきたGHQ譲りのフェイクニュースだ。慰安婦の嘘で200万部も落とした朝日新聞にすれば、南京のフェイクが暴かれれば、ほとんど廃刊を意味する。

  毎毎日新聞も同じ。女宰相は嘘を書くと公然と言い放った毎日の姿勢を糺すだろう。しかも同紙の記者浅海一郎の書いた「百人切り」の嘘で、野田、向井の二将校が無実の罪で殺されている。こちらも間違いなく廃刊になるだろう。

     

  朝日と毎日は安倍下ろしの一方で俄かに稲田朋美をたたき始めた。スーダンの日報問題とかピンヒールはいかがとか、疑惑にも成らないチンケな話を元外国人議員らに騒がせて、とうとう引き下ろしてしまった

  女宰相の目は消えたように見えるが、安倍が朝日をフェイクと断じて社長の首を取ったのは「もう目はない」と言われた時期を乗り切ってすぐのことだった。

  同じように奇跡が起こらないと誰が断言できるだろう。そうなれば朝日の命運も今度こそ尽きるだろう。

 

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  報道しない自由というのも「フェイクニュース」の一種です。現在進行中の日本のマスメディアは、今までにないほど醜い、えげつない、まったく日本的ではない、卑怯未練な活動を続けています。

  世界のフェイクニュースの歴史は100年前から普通に行われていたと聞きます。特に欧州の植民地政策を正当化するための、フェイクニュースはお手の物です。野蛮な現地人を平定する平和の使者のような報道は日常茶飯事です。

  しかしフェイクニュースを恥じていることも欧州では今、各国自虐史観に捉われていて、移民問題で苦労しています。しかし時代によって価値観は変わります。植民地によってその国の文化を取り入れ、発展してきた部分も多くあります。

  例えば香港を見た場合、植民地から解放されて喜ぶ人も居ましたが、かえって自由を失い、独裁体制に組み込まれて、苦労している人たちも多くいます。植民地の方が今より良かったと思う人たちの方が香港では圧倒的に多いという感じがします。

    

  本当の事情はよく分かりませんが、アフリカの発展途上国の独立は殺戮の連続です。もともと国の独立にはそう言う物は付き物ですが、これらの報道を正しく伝えることは非常に困難です。

  しかし日本の報道状況は、本来一番世界で自由な国ではないでしょうか。自国の悪口を書いた本が堂々と売られ罰せられません。もともと真面目な民族ですから、嘘を嫌いました。嘘がバレたら切腹も厭わない潔癖な所も多く観られます。

  新聞は最初から、胡散臭いものとして戦前のシッカリした家庭では子供に新聞を読むのを禁じた家庭もあったと聞きます。まだ世間をよくわからない子供に嘘を吹き込まれてはたまらないという考えからです。

  新聞記者と称するものを昔は羽織ゴロと呼んだそうです。身なりは立派だが中身はゴロツキだという意味です。今の新聞記者はもっと悪質です。取材さえしないで事件をでっち上げ、それこそフェイクニュースとして流すからです。

    

  しかもただ流すだけでなく、ある目的を持って、日本を貶めようとする悪意がその報道に含まれ、日本は悪い国だったという印象操作を繰り返し、そのバックに特定アジアの影が露骨に見え始めていることです。

  彼らが反対していることは本当は日本にとって良いことが殆どです。憲法改正、抑止力の為の核開発、自衛隊を国軍にして、攻められたら徹底的に敵をたたく力を持つための予算を国防費として今の二倍に位するくらいの気概を宰相が持つべきです。


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