マンション管理のお勉強日記+スピリチュアルなブログ:飯田史彦教授 江原啓之氏 坂本政道氏等の精神世界の書籍を読んで

先立った最愛の彼女といつか必ず逢いたい…彼女が枕元に置いて逝った江原啓之氏の書籍…Spiritualな世界の存在を信じて

開業医 松本武氏の語る臨死体験談

2007年11月21日 03時12分14秒 | ★書籍で探訪|臨死体験について
横浜医大(現横浜市立大学医学部)を出られ、開業医をされていた松本武氏が
体験した、臨死体験談を立花隆 著「臨死体験 上 」文芸春秋で紹介されて
います。

松本医師は、
重い結核にかかり、同大学病院で肋骨切除の手術をすることとなったそうです。

この肋骨切除というのは、肋骨を切ることによって、肺に圧迫を加え、結核の病
巣を潰してしまおうという発想で、当時、アメリカから入ってきたばかりの医療
法で、日本ではまだ実験的医療の段階の手術だったそうです。
当時というのは・・・松本医師が医大を出られた昭和26年頃のことです。

松本医師は、
肋骨を切ったあと、胸部を圧迫して出血を止めるために、胸の上に砂袋を乗せて
絶対安静の状態だった
  ↓
若かったし、看護師も知った人で恥ずかしかったので、
砂袋をとって、自分でトイレにいった
  ↓
そのままトイレで意識不明となってしまった
(原因は、胸部内での大出血)
  ↓
四日間意識不明だった

そして、松本医師は、この意識不明中に臨死体験をされたそうです。

どういった体験なのか・・・
松本医師は次のように本書で語っています。
「病室の天井のあたりから、下を俯瞰(ふかん:見下ろす)する形で見てるんです。」
「ベッドの上には、若い顔色の悪いやせた男が死にそうな様子で横たわっている。」
「それは自分なんですが、そのときはまだ、自分で自分を見ているということに
気づいてないんです。」
「医者の卵ですから、客観的に患者の様子を観察して、これはどうも助かりそう
もないな。なんて考えている。患者のそばでは、白髪のおばあさんが泣いている。」

「泣きながら何かいっている。よく聞いてみると、『お前も私をおいて先に死ん
じゃうのかい』なんていうことをいっている。」

「そのおばあさんをよく見ると、それはぼくの祖母なんです。」
「あれえと思って、患者をよくみると、それが私なんですね。」
と立花隆氏のインタビューでそう語っています。

・・・

この臨死体験談も「自分を上から見下ろす」
という話ですね。
臨死体験をされた方が皆こういう体験をするのかというと、こういう体験がない
方もおられますが、人間の死の瞬間、死後直後はやはりこんな感じではないかなぁ
と、本書の事例を読んでいて、改めてそう思いました。

そのときの松本医師は、すでに両親が亡くなっており、このおばあさんが母親が
わりに看病をしてくれていたそうです。

松本医師は、
「おばあさんにとっても、ぼくが唯一の身よりで、ぼくの母である娘に死にわか
れ、いままた孫とも死にわかれて一人ぼっちになってしまうのかと思って泣いてい
たわけですね。」とおっしゃっています。

そして、松本医師は、
「それでぼくは『おばあさん、大丈夫だよ、僕は死なないよ』と一所懸命話かけた
わけです。」
「だけど、それがおばあさんには聞こえていない。」
「それで天井の高いところからだんだん降りていって、おばあさんに近づいていっ
た。『おばあさん、死にはしないから大丈夫だ』といいつづけてね。」と、語って
おられます。

そしましたら、
「その声が自分に聞こえたんです。」
「そしたら意識を取り戻していた。」
そうです。

・・・

典型的な体外離脱体験ですよね。

その時、松本医師は何をどう感じたのでしょう。
松本医師は、立花隆氏に「それじゃあ、びっくり仰天」と聞かれて、
「そう思うでしょう。ところが、そうじゃないですよね。別に驚きも何も感情的
な反応がないんですよね。」
「すごく冷静に第三者的に見ている。当事者として見ていない。」
「テレビか映画をさめた目で見ている感じです。」と。
しかし、
「ただひとつ感情が動いたといえば、おばあさんが泣いていて可哀想だなという気
持ちです。」
と語っておられます。

・・・

意識を取り戻す前、
立花隆氏は、「そのとき、ベッドの上の自分はどうなっているんですか。」と
質問しています。

松本医師は、
「それはそのままそこに寝ているわけです。そして、おばあさんに近づいていくと
いうことは、そこにある自分の体に近づいていくということでもあるんですね。お
ばあさんに近づくに従って、自分の姿がどんどんクローズアップされてきて、それ
を見ている自分と、そこにある自分の体との区別がつかなくなって一体となったと
きに意識を取り戻したという感じですね。」
と答えておられます。


なかなかそのときの感覚を詳細に語っておられ、とても参考になりますよね。
立花隆 著「臨死体験 上 」文芸春秋には、このような日本人の方の臨死体験や
体外離脱体験が多く紹介されていますので、お薦めの一冊です。
臨死体験というと、外国人の体験談が紹介されている書籍が多いですけど、日本人
だって多くの方が不思議な体験をされているのだということが本書を読んで知りま
した。

この話には続きがあります。
(手短に)
松本医師が臨死体験中、このおばあさんの頭のテッペンにハゲを見つけたんだそう
です。それはおばあさんは明治時代の人で、髪を頭のてっぺんによせて強くしめあ
げ、小さいまげを作りそこにかんざしをさしたりする髪型をされていたので、その
ような髪型をしていると、てっぺんにハゲができる場合があるそうなんです。

それを見たんだそうです。
おばあさんに後々そのことをいうと、
「どうしてお前はそんなことを知っているんだ。見っともないから、誰にもわから
ないように隠していたのに」と言われたそうです。
それは、覗き込んでも真上から見ないとわからないもので・・・

松本医師は、
「体験した当時は夢だと思っていましたね。だいたいぼくは医者だったから、魂だ
の死後の世界だのって話をしたら笑われる世界にいたわけです。」
「だけど、考えがハゲの一件に及ぶと、どうも夢じゃないなと。」
「夢で見るものではないものを見たと」と語っておられます。

・・・

この話の体験談を読み、
まず私は、カール・ベッカー教授の書籍「死の体験」法蔵館にありました「冷静に
見ている」というのが出てきたなぁと思いました。

そう思いましたら、だいたいどの臨死体験や体外離脱体験でもはじめは冷静→その
後、相手には聞こえていない等でいらだつ人もいたりと、やはりこのような体験を
した場合は、そういう感じなのかと思いました。

嬉しいことは、「見ていて可哀想だと思った」というところでしょうか。
やはり、「見て状況を把握でき、そして感情もある」というところです。

面白い?といいますか、なるほど・・・それもやはりありなのか・・・
と思ったのが、意識が戻るときの様子(感覚)です。

これと似た状況を、確か故:宜保愛子氏が自らの臨死体験で語っていたように思い
ます。いわゆる「自分から自分の体に近づいて→戻る」という話です。

それに、オーラの泉に出演していた小泉孝太郎氏も同じような話をしていました。

・・・

エリザベス・キューブラ・ロス博士もおっしゃっていたように、
やはり、「見えない世界」「死後の世界」「あの世」「中間生」について、この世
から科学的に検証可能なこの死にかけていた数分間、数時間、意識不明だった間に
見た、そして死なずにこの世に戻って来た人たちの体験から解き明かしていくこと
が、第一歩だと感じました。(ロス博士はすでに解明されたとまで言っていますけ
ど、まぁまだまだこれからでしょう)
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