マンション管理のお勉強日記+スピリチュアルなブログ:飯田史彦教授 江原啓之氏 坂本政道氏等の精神世界の書籍を読んで

先立った最愛の彼女といつか必ず逢いたい…彼女が枕元に置いて逝った江原啓之氏の書籍…Spiritualな世界の存在を信じて

立花隆氏「臨死体験 下 」より-臨死の医学的な見方とその限界③

2007年11月09日 19時19分47秒 | ★書籍で探訪|臨死体験について
カナダのローレンシアン大学の神経学部長、マイケル・バージンガー博士は、
「キリスト教であれ、イスラム教であれ、仏教であれ、あるいは、いわゆる宗教で
はなく、単なる宇宙意識の信奉者であれ、その宗教的体験の中核には神的存在(宇
宙意識を含む)との合一あるいは直接のコミュニケーションという要素があるが、
それはみな側頭葉の神経細胞の非定常放電によってもたらされている」とおっしゃ
っているそうです。

この側頭葉のてんかんというものは、一般にてんかんの症状と知られる身体の硬直、
けいれん、などはあまり起きないそうです。

主たる症状は、精神発作と自動症(オートマチスム)なんだそうです。

自動症というのは、「歩くとか、食べるとか、乗り物に乗ってどこか遠くへ行って
しまう」といった、「非常に複雑な一見合目的的な行動を本人の自覚意識がないま
まに自動人形のようにやってしまうという症状」のことです。

普通のてんかん=脳の運動機能、運動プログラム機能がうまく働かなくなるので、
歩いたり、食べたりといった複雑な総合行動はできなくなる、というところが側頭
葉のてんかんとは違うところだそうです。

マイケル・バージンガー博士は、

人間=①自動人形の部分と②自我意識とにわけて考えることができる。
①は体、②は心といってもよい。

①は自我意識が特定の動きを命じればその通り動くが、放っておけば、それなりに
勝手に動いている。自我の命令がなくても、本能的に自立的に整合性がとれた行動
をつづける能力を持っている。

側頭葉は、自動人形と自我意識の結節点の自我意識の側にあると考えられている。
側頭葉で自我を形成する色々な情報が統合されている。
   ↓
ここでてんかん発作(神経回路の異常放電)が起きると、
   ↓
運動発作ではなく、神経発作が起きる
   ↓
そして、さまざまな精神症状が起きる
   ↓
側頭葉で精神発作が起きても、自動人形システムのほうは別に損傷は受けない
   ↓
自我からのコントロールを失っても純粋な自動人形として動きつづけることができる。
(自動症)

この症状から、神的存在からの語りかけや幻覚、幻聴などが起きるのだというのが、
マイケル・バージンガー博士の理論なのだそうです。

実際に、側頭葉トランジェント電位によって、「神さま体験」が誰しも起こるのだ
と主張しています。

・・・

ここまで来ると、
では臨死体験って脳の錯覚なのか・・・と落胆しそうですよね。。。

もう一つ、
ノーベル物理学賞受賞者のR・ファインマン氏は、感覚遮断用の隔離タンクに入っ
て体外離脱体験をしたことが、本書に記されています。
真っ暗闇で、音も聞こえない。

その中に毎回2時間半入り、3回目にして肉体の中の「自我」を意識によって、
少しずつずらしていくことに成功し、4回目でついに自我を体の外に出て、自分の
肉体を外から見るようになったそうです。

頭の後ろを触っている指が見えたり、指先から青空が見えたそうです。

しかし、残念ながら、
このR・ファインマン氏は、これは幻覚だと言い切っています。

それは、
「そのとき見えたのは、外界の知覚像ではなく、『こう見えるだろうと想像した
イメージ』なのである。つまり、脳が作り出した像なのである。」
「そういう想像力が作り出したイメージに加えて『青空』などという、自分で考え
もしなければ、暗闇のタンクの中で見えるはずもないイメージがそこに混入してき
て、両者が合成されたりするのである。しかも、全体は、夢のような曖昧不分明な
像ではなく、鮮明かつ完全だった」と言っています。

そして、ずっと昔の記憶を手繰り寄せてみようと思ったそうです。
そうしましたら、その頃の記憶が戻ってくると、そのとたんそこでの色々な出来事
が一度に思い出されたそうです。

「要するに、こういうものを見たいと思うと、それを見ることができたのである。
ということは幻覚は脳が作り出したものだということを意味するだろう」と、事実
このR・ファインマン氏はそう思ったそうです。

・・・

このような考えや実験(体験)から、見えない角度からのものが見える=脳の作り
出した幻覚だと、医学の世界では考えられているようです。。。

しかしっ!
①~③の医学的な捉え方を優先して、その理論を取り入れても、解明できない
「ふしぎなこと」があったのです!

続きは、立花隆氏「臨死体験 下 」より-臨死の医学的な見方とその限界④にて
紹介します。
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