遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
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坪山登山 ~ ヒカゲツツジを愛でながら登る

2022年04月19日 | 山旅

4月17日(日)

 

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5時半に起床。

夜中じゅう、コットン、コットンと水車の音が聞こえてきて・・ 少し気になった (笑).

ま、コットンはいいのだが、パラパラと雨音が。雨かよおう。昨夕から天気予報が変わってしまった。午後は小雨予報に。このまま、雨が降っていたら登るのはよそうかと思って、朝食を食べて車内待機。

 

▲ それでも、クルマはどんどん集まってきて、傘を差しながら出発する人、上下雨合羽装備で出る人。

そのうち、雨は止んで、雲間に陽も少し見えてきて・・ こりゃあ行かざるを得ないよな。折り畳み傘もレインウェアもリュックに入れたまま、出発!! 7:26AM

 

▲ 地図看板

現在地の「びりゅう館」から県道を右に歩いて、登山口から時計回りの「西ルート」で坪山頂上へ。頂上への山道にお目当てのヒカゲツツジがあるはず。万が一雨が降ってきたらピストンで戻ろう。頂上から左へ周回する通常コースは雨山中での時間がかかり過ぎるから。

 

 

▲ 神社の前の橋ではなく次の橋を渡って、登山口にアプローチ。

その途中に公衆トイレがある。びりゅう館のトイレは開館の午前10時前には使用できない。

トイレを左に曲がれば、登山口。

 

▲ スミレだろう。

 

 

▲ 東ルート(ほとんど使わない)と西ルートの分岐点に

選択は、もちろん「花コースの西ルートしかない。

 

 

▲ しばらくして、尾根登りへ入る。

 

 

▲ この尾根を頂上まで昇り続ける。

なに、なに、たいしたことはない。標高差は600mぐらいだろうが、花を愛でながら登れば、疲れは忘れる。

まもなく、

▲ 最初に出てくるのは、紫色の華やかなミツバツツジ

 

 

▲ 関東地方東海地方近畿地方東部の太平洋側に分布し、主に山地や丘陵地のやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。落葉広葉樹の低木で、樹高1 - 3メートル (m)は3枚輪生することから、名に由来になっている

このミツバツツジは下山斜面でも続く。

 

 

▲ イワウチワ

扇子の形に似ている?ことから命名。

 

▲ もう少しピンクがかっているようだが、白かった。

今年も、ほんの数輪しか見れなかった。坪山でも明らかに絶滅しているのかも。

 

さらに上がり続けると・・

▲ ミツバツツジに混ざって見えるあの白い花は!!

ちんどん・・じゃなくて、ちむどんどんどん・・してくる

ヒカゲツツジ??

 

▲ お初にお目にかかります。ヒカゲツツジです。

日本固有種。関東地方以西の本州から四国、九州にかけて分布。山地、岩場など。和名のヒカゲツツジは日陰に多く生えることに由来するが、日陰だけに生えている訳ではない。樹高は約1-2m。山地、河岸の岩場などに生える。日本では4月-5月にクリーム色ないしは淡黄緑色の花を付ける。

 

▲ ボクの好きなバニラ色が優しく

 

 

▲ その優美な形状と相俟って、優雅。

ミツバツツジが20~30代の若い女性とすれば

ヒカゲツツジは40~50代のオトナの女性かな。

昨年は26日に来たが遅くて、全く見れなかったヒカゲツツジ。リベンジの今年はどうにか見れたよ。もう下山していいよ (笑)。

 

▲ 坪山の花を紹介する看板

結論を言ってしまえば、イワカガミを除いて今回全部見れた。

イワカガミはこのスポットから上部で、昨年はビッシリ見れた。今年の17日では時期がまだ早いのだ。

 

頂上までの、ヒカゲツツジのオンパレードをどうぞ。

 

▲ 頂上が近くなると

心なしか、ヒカゲツツジの背丈も低くなる。

 

 

▲ 山道にはみ出して咲く。

 

 

▲ 私って・・

ウン、綺麗だよ。

 

 

▲ 言うことないよ。

ありがとうね。

 

 

▲ またね。

頂上が近い。

 

 

▲ 坪山頂上 1102.7m 到着 9:49AM

出発から、2時間半ほどで登ってきた。

 

▲ 頂上スペースはそんなに広くはないが。

皆さん、和気あいあいと。

始めから終わりまで一人だった先日の独鈷山と、えらい違いだ。

 

▲ 展望は、「北に三頭山、南東に権現山、南西には富士山を望みます」とあるが、確かに去年は見えましたが、今年は天気予報が外れたおかげで、何も見えましぇん。

 

代わりに

▲ 馬酔木(アセビ)の樹と花があった。

ツツジ科の常緑低木。乾燥した山地に自生。早春、多数の白いつぼ形の花が総状につく。有毒。葉をせんじて殺虫剤にする。「馬酔木」は、馬がこの葉を食べると脚がしびれて動けなくなるのによる、とか。

 

▲ ただ、馬酔木は文学好きの方ならやはり「あしび(馬酔木)」を思い起こすだろうな。「あしび」は正岡子規没後の伊藤左千夫らの短歌雑誌として有名だもんな。

「あしび」の主張の一つは、万葉調への回帰。

アセビは日本人が古くから親しんできた木で、『万葉集』にはアセビを詠んだ歌が10首ある。アセビの花を愛でた歌人の面影を示す歌が多く、『万葉集』が成立した奈良時代末期ごろまでには、庭園にアセビが植栽されて観賞されていたとみられている(Wiki)

アセビのこの豊満な咲きぶりが、「恋」の豊かさを万葉人に想起させたようなのだ。

 

▲ おい、アセビよ。昔からインテリは色んなことを想いつくよな。オマエは「恋」の象徴なんだってよ。

恋がいっぱいなっている。それにあまり酔いしれると、毒にもなるということか。

奥が深いじゃないか 。

うむ・・ 酔いが回って、ピンぼけになってきた (笑)。

 

To be continued・・