遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

奥志賀高原スキーから愛染カツラへ

2022年04月09日 | スキー旅

4月6日(水)

焼額山スキー場第一ゴンドラ前駐車場で車中泊。

しかし8時近くになっても、スキー車が集まらない。上ってくるクルマがあっても、みんな横を通り過ぎて行く。

おかしいなあ? 何時にゴンドラ開始するんだよ?

 

▲ ギャイ~ン!!

「4月6日(水)は、定休日となります」

今日はヤラナイ?!

スキー場の定休日なんて聞いたことがない。シーズン中は目いっぱい稼働・稼ぐもんだろうに。

4月に入った春スキーシーズン(GWまで)となれば、来る客は減るのは明らかだし、コロナ下だしな。

損益に厳しいプリンス系の焼額は定休日を導入したのだろう。

 

愚痴っていてもせんない。隣の奥志賀高原スキー場に行こう。

▲ 奥志賀高原ゴンドラ前駐車場

それなりに集まっている。ゴンドラも動いている。

焼額と奥志賀はゲレンデがつながっているので、二つを滑るつもりでいたのだが、しょうがない。今日は奥志賀高原だけだ。

後方の水色服を着たオッサン連は、工事関係の方ではない。どっかのスキーサークルの人々。やだ、やだ(笑)。

 

▲ ゴンドラで頂上まで上がって。

 

 

▲ 一枚バーンを滑り降りていく。

始めは緩い傾斜が続き

 

 

▲ 2番目のロングリフト横からは

長いバーンがずっと、ずっと下まで真っ直ぐ続く。

こんなとこを一気滑りするアホはほぼいないが、意地でもボクはやってみる。

 

 

▲ ハアァ、ハアァ

やれたあ~

下から上を見上げる。

 

 

▲ あとは、繰り返すだけ。

滑り方を、大、中、小と変えて。

いつまで、こんなことやってるんだろうか、やれるんだろうか・・

 

 

▲ 子供向けの林間コースに入ってみる

 

 

▲ 白樺・ダケカンバが並んで気持ちのいいコース

 

 

▲ クリスマス時の飾りつけ?がまだ残っていて

このコースの最後には、ロイヤルファミリーがこのスキー場に来たときは宿泊されるホテルグランフェニックスがあるのだが。

今回も、そこでランチにするかどうか迷ったが、結局スキップ。小心者のボクは、コロナ下では落ち着いて食べれないだろうと。(グランフェニックスには全く非がありません)

 

▲ 奥志賀から見える山並みは

新潟の山。越後駒ヶ岳、苗場山等々。

 

見ている皆さんも、雪山に飽きてきましたね。はい、旅人じーさんも、滑るのが飽きてきました。

 

▲ ゴンドラコースを、休み、休み、滑り降りて

 

 

▲ ゴンドラ乗り場へ戻ってきた。

ヒルメシをクルマで食べて、また滑るかどうかを少し考えたが

もう、いいや。That's all for this season.

 

▲ 12時前だから、多くのクルマはまだ残っている。

リフト券は一日券にする必要は無かったな。4時間券で十分だったな。

 

 

▲ ヘルメット、グラブを外して

帰ったら、これもしまおう。

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・

山を下って、信州中野ICから上信越道に乗って上田菅平ICで下りて

別所温泉へ。

 

▲ 温泉街の観光駐車場へ @500円

まあ、どこへ行ってもコロナ下。ボク1台のみ。

 

先ずは温泉だ。

歩いて入る外湯は、4つほどあるようだ。

最初に行った「大湯」は、休業中。

町をグルっと周るかっこうで次に行ったのは

▲ 「大師湯」 @150円

 

▲ 女湯からはかまびしい声が聞こえてきたが

男湯は誰もいないので。

外湯にはシャワー、洗剤が無いのが普通だから、持参してきて蛇口で洗った。

 

駐車場に戻る道すがらに、北向観音があるので初めてではないが寄ってみた。

 

▲ 階段を下りて、参道商店を通って突き当たりで又階段を上る。

 

 

▲ 別所温泉は信州最古の温泉と言われるだけでなく、信州の鎌倉と言われる。

有名なお寺が多い中で、だれでも先ず行くお寺はこの北向観音だろう。

北向観音の名称は、観音堂が北向きに建つことに由来。善光寺が来世の利益、北向観音が現生の利益をもたらすということで善光寺のみの参拝では「片参り」になってしまうと言われるが。善光寺もその見方を承知しているとは思えない(笑)。

 

しかし一般衆生にとって、もっと関心のあるのはコチラの方だろう。

▲ 鐘楼の横に立つこの巨木。

 

 

▲ 愛染カツラ

北向観音の縁起に出てくる、神仏がこのカツラの木に姿を現したとされる霊木(れいぼく)だ。で、「愛染カツラ」の名の由来は・・故川口松太郎の『愛染かつら』(松竹映画)に依る。ま、『愛染かつら』と聞かされても戦前の映画だし誰も観ていないだろうが(笑)。その映画のおかげで、今でも縁結びの霊木として多くの老若男女から親しまれている(Wiki)とか。いや、今なら海老蔵も愛用のアプリだな。

 

▲ 愛染カツラよ永遠なれ

 

川口松太郎は、このお寺に隣接する老舗旅館「かしわや」(はい、泊まりました)、でこのカツラをモチーフにした恋愛ドラマを描いた。

 

さて、「かしわや」に泊まるわけにはいかないので、

▲ 駐車場に戻って、今日も車上での一夜を過ごそう。

花も嵐も踏み越えて

行くが男の生きる道

そうだ、明日は山に登ろう。

 

ではせっかくなので、愛染かつらのテーマソングを

旅の夜風 霧島昇・ミスコロムビア