感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

魅惑の仏像~その2

2009-06-08 21:42:14 | 趣味
「私のお気に入りの仏像について書いて行こうと思います。」
なんて書いておいて、「その2」をやっと書いています。

残念ながら、大人気の「阿修羅展」は見ることができなかったですが、いつか必ず奈良に行って、じっくりと見たいものです。

同じ奈良と言ったら、多くの方がまず「奈良の大仏様」を思い浮かべるでしょう。

あの大きさは誰でも圧倒されますからね。

奈良の大仏の正式名称は、「東大寺盧舎那仏坐像」と言うそうです。

これも初めて見たのが、中学の修学旅行でした。
その前に、班毎に事前学習をしたんですが、私は太陽紙に大仏の絵を描きました。
それが、今でもハッキリ覚えているんですが、我ながら会心の出来だったんです。

それ以降、奈良の大仏は高校の修学旅行、大学の古美術研究旅行と見ることができました。

特に、大学の時は事前に申し込んでいて、大仏様のすぐ近くの回廊のような所に上がって、大仏様をグルッと一周して間近に見ることができました。

その大きさは間近に見ると更に圧倒され、その歴史をも間近に感じられるようでした。
なんと言っても、そこでしか見られないだろう台座の蓮の花弁に線彫りされた仏様の群と、確か大仏様の背中(?)辺り一面に書かれたお経には驚きました。

そこに上がって見ているのは私達だけだったので、下界(?)を見下ろして優越感に浸ったものです。

この大仏は、何度も戦乱や災害にあっているので、継ぎはぎだらけのようです。
頭部分は江戸時代のものだとか。

確かに、お顔自体は決して芸術的には「いいお顔」とは言えないでしょう。

しかし、それでも私はこの大仏様には惹かれます。

大仏殿に行ったことのある方はおわかりかもしれませんが、大仏殿に入る手前の入り口辺りから、少し大仏様のお顔が覗いて見えますよね。

その時に、何だかゾクっとしたのです。
そして、中に入って見上げると、ドーンとその大きさが迫って来ます。

それだけではなく、その周りの他の仏様の大きさにも驚きで!

あの空間にいると、1000年以上前の何万もの人達の苦労や権力者の思い等が渦巻いているようで、感動と言う一言では済まない独特な気持ちになりました。

国の安定や平和を願って建立された大仏殿ですが、そのために亡くなった人、不幸になった人、人生が狂った人、そんな人達の全ての思いを抱きながら、今も高い所から日本を見つめていらっしゃるんですね。

奈良の大仏は、是非母に一度見せてあげたい仏像の一つです。



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