以前、同じ職場だった方の訃報が届き、お通夜に参列して来ました。
余りに驚くと、”何で”とか”まだ若いのに”とかいうよりも、
残念という言葉しか出てこないものです。
幾つかある彼との思い出の中の1つで、愛車自慢の話をした事がありました。
普段から仏頂面で比較的近寄り難い雰囲気を醸し出す方だったのですが、
愛車のアルファGVTの話になると目を輝かせて話していました。
特に輸入タイミングの都合で日本ではレアだった(そうです)V6ターボエンジン車である事と
内装の世界観については洪水の様に思いの丈を述べられていたのを思い出します。
アルファGTVはイタリア式造形美の1つの到達点ともてはやされていた様に
一見難解そうに見えても、褒めるのは結構簡単なデザインだと思っている反面、
あれを乗るには相当なセンスが必要になる、難易度の高い車だと思います。
(現状のラインナップでは、アルファGTがそれに当たると思います。)
彼も持ち物は当然として、仕事の進め方に至るまで幾つもの拘りを持っている人で
私は容姿端麗ではない伊達男というのを、初めて見たかもしれません。
返す返すも残念です。