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マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

DS3 ゴスロリ説

2010年03月22日 | シトロエンの話
この1年ほど、欲しいなと思う車が無かったのですが、
最近、立て続けに3台、そんな車が現れました。
シトロエンDS3、ポルシェ918スパイダー、ホンダCR-Z。
てんでバラバラな構成の3台ですが、
(918は確実に手が届かない車ですし、、、)
共通している物が何となくある気がします。
先ずはシトロエンブログらしくDS3のご紹介から。

ちなみにBGMはDatAのOne in a Million(iTunesでも売ってます)

とうとう日本でもDS3の予約受注が始まりました
念のためDS3についておさらいしますと、
シトロエンの現行ラインナップC1~C8(C7は欠番)とは別に
シトロエンがDifferent Spiritというスローガンで開発した
DSシリーズの市販第1弾となる車です。
なので、オーパーツ級の名車DS/IDのエッセンスはありません。
日本におけるシトロエンとしては、
昨年C2、C3といった小型車が販売中止になって、
中型車のC4から始まる歪なラインナップになっていたので
売る方としても待望の車ではないかと思います。
日本に導入されるのは1.6NA+4ATの車(C41.6と同じ構成)と
1.6ターボ+6MT(MINI Cooperのマニュアルと同じ構成)の
2種構成で販売される事が発表されています。
(ディーゼルはやっぱり無し、EGSもやっぱり無し・・・)
UK仕様を見たところオートマの設定が無いので
1.6NA+4ATは日本専用の仕様になる様子です。
(308に入った6ATもやっぱり無しですね)
生産はシムカの流れを汲むPSAポワシー工場で行われるそうで
UK仕様を見てみると11種類のボディーカラー、
4種類のルーフカラーと4種類のルーフデカール、
8種類のシートマテリアルと2種類のインパネパネルから
38通りの組み合わせをオーダー出来るのが売りだそうですが、
日本では先行予約用の限定車が5パターンの決め打ち、
通常オーダーがどうなるのかは分かりません。

Think Differentを思い出すのは私だけでしょうか・・・


DS3がコンセプトカーのDS Insideだった頃から
ずっと引っかかっている事があります。
MINIのパクりなんじゃないかという事です。
ファッション用語にそれ程明るくはないので
トラッドという言葉しか思いつかないのですが、
ネオトラディッショナル?にまとめられている
MINIに通じる雰囲気を感じられたからです。
モッズを現代風アレンジしたブリットポップのノリですね。
翻ってイギリス版のカタログの冒頭にも書いてあるのですが、
シトロエンはDS3をAnti retroと言っています。
シャンソンの現代風アレンジではないという事ですね。
ビートルズがロカビリーやカントリーの香りを持ちながら
そのものではない音楽を作った様に
シトロエンもDSでAnti retroを体現したい様です。
それは何なのかを色々調べてみたのですが・・・

いわゆるゴスロリファッションは見ての通りで
中世ヨーロッパのロココファッションにオリジンがありますが
明らかな現代風解釈が入っているので
新しいファッションとして認められているんだと思います。
新DSはオリジナルのDSのリバイバルではないと
シトロエンは一貫して言っていますが、
もしかするとオリジナルDSの頃のアヴァンギャルドを
現代視点で再構築するラインなのではないかと思います。
DS3の写真や映像を見ていると
説得力を持ったプロダクトの強さを感じますし
今までの路線を踏襲するCシリーズよりも寧ろ
シトロエンを体現しているのではないかと思えてきました。

そんな事を考えていると
急に実物を見るのが楽しみになってきました。
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コピペじゃなくて良かった。

2009年07月03日 | シトロエンの話

C3がモデルチェンジをしたそうです。
そう言えば我が家はそもそもC3を買おうと思って
シトロエンの店へ行ったので、
試乗もしていますし、それなりに知識もあります。
屋根が開く仕様のグラスルーフが羨ましい事と
シートの調節レバーの位置と動きが余りに非常識だった事、
キュートな格好に反して下半身のどっしりとした、骨太な乗り心地と
Cを名乗りながらも品質は前世代並だと思ったのが大雑把な印象です。


その知識をふまえて新型を見てみると大分上等になった様です。
端的に現われているのは、売りでもある尋常ではない大きさのフロントガラス。
(ゼニスウインドウスクリーンというそうです)
ピカソの様に複雑な三次元加工を施した大きなガラスを
このクラスの車に使って来るのは、異例な事。
結構なお金をかけて作られた車だという事が分かります。
冷静にコメントをすると、こんな車に夏場乗ってしまったら
リアルに茹でダコ体験が出来る事必至だと思いますが
意地になって1枚ガラスにした心意気は買いますし、
新型C3のクオリティレベルを語る端的な部分だと思います。
でもやっぱり・・・と思ってしまうのが侍の剃り込み月代サカヤキというそうです)に見えてしまう事。
フィアット500(と書いてチンクェチェントと読む)デュアリス(と書いて恥知らずと読む)
を筆頭に一般的なグラスルーフ車は大抵そうなのですが、
屋根の鉄板が残ったグラスルーフにはSAMURAI spiritsを感じてしまいます。
旧型C3や手前味噌ですがC4、メガーヌCC、911タルガの様に
潔く屋根は全面ガラスでないと、ちょっと格好悪いのではないかと。


内装に目を移すと、どうもC5の様なデザインテイスト。
写真の撮り方が良いのか呆れる程の質感を持っている様です。
ただ、小型車ですし、外からも良く見えるんですから、
もう少し遊んでも良いのではないかとも思いました。
DS3がシック路線であろう事が確実なので、余計に差別化すべきと思います。
センターフィックスドハンドルは予算オーバーだったのか
DS3へ取ってあるのか、ステアリングはコンベンショナルな物が付いています。
見た目硬そうなシートはどんな出来なのか、興味があります。




新型C3で大きく嬉しかったのはDS Insideのコピペではなかったという事。
旧型C3はロングホイルベースである事が
このクラス特有のコロコロ感を絶妙に抑えていたと思いますが、
新型もほぼ同じ路線の様、C4のミニチュア版といった方が近いかもしれません。
どうにも新しいデザインの方向が良いとは思えない私としては
旧型のデザインテーマを踏襲したのは嬉しい事ですし、
これを元にDS3を作る訳ですから、今後出てくる車にも影響があると思います。
更には世界不況の影響を受けず潤沢な資金を投入して作られた車も
そろそろ打ち止めな頃合いという事も考えると、
シトロエンのこれからの量産車を方向付ける1台という意味でも注目です。
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過去によって変わるものは・・・

2009年02月26日 | シトロエンの話
我ながら変な子供でした・・・

最近バンドブーム復活ブームらしく、ユニコーンリンドバーグ
私が中高生の頃に流行った懐かしい名前を耳にします。
とはいえ私の高校受験のテーマソングはマイケル・ジャクソンのBaby Be Mineでしたし、
高一の頃はスティングのTen Summoner's Talesでメタルテープを何本ダメにしたかという様な
変な子供だったのでリンドバーグ復活と言われても”ムロちゃん元気にしているかなぁ?”
くらいの感慨しか無いのと、再結成して意味があるのかとう感は否めないところがあります。
(まぁ、子供の手が離れたとか、もうひと働きして老後に備えたいってのはあるでしょうが)

この角度から見ると、完全に売る気ですね。でも、これはシトロエンじゃないだろう、やっぱ

今回の本題は先日取り上げたDS Insideです。
その後、webで色々情報収集をしたところ、私、少々誤解をしていた様です。
DSが復活するのではなく、全部DSになるんだそうで。
DS3、DS4、DS5、DS6・・
物のついでにDSiも作って欲しいくらいのDSっぷりです。
じゃあ、これからのシトロエンは全部DS迎合になっちゃうの?・・・と
DSに対しては特に感慨が無い、いちシトロエンオーナーが思っていたところ、
DSというのはdifferent spiritの略なんだそうで。
Désirée Spécialeでもdéesseでも無くて、異なる精神なんだそうで。
取り敢えずマキバオーと宇宙船のチャンポンにする気は無いみたいです。(ほっ)
とはいえ正直、DS insideだけ見せられても格好良いist(寧ろ先代)にしか見えないとか
MINIが格好良いから羨ましくて作っちゃったとか、
様するに没個性でもいいからもっと売りたくなっちゃったんだろうなという印象です。
Cシリーズが持っている何処から見てもフランス車らしい格好の方向を突き進めて
車なのか何だか分からない様な格好になってくれた方が個人的には嬉しかったですが、
Spiritual mind(崇高な精神)でSMなんてシリーズだったら個人的には狂喜乱舞だったのですが・・・
DSシリーズは次の一品が出た時に、線となって方向性を示すんでしょうね。

どちらにしてもダイナミックに変化するという事でしょうし、
NGだったら現行車を中古で乗ればいいだけの話なので、動向を楽しもうと思います。
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外す気配が・・・

2009年02月09日 | シトロエンの話



シトロエンのインターナショナルサイト(というのか?)がリニューアルされていました。
サイトどころではなくコーポレートマーク&ロゴも変更との事。
C-カクタスから始まっているデザイントレンドに融和させている
というのは一目瞭然な感じですが、本当にこっちの方へ行くんでしょうか。
ロゴ&マークよりもそっちの方が心配になってきました。
(それにしても、この書体は無いだろうと思いますが)

雑誌の記事を読んでいると、昨今のフランス車は運転する時の視点が
どんどん上がってきているんだそうです。
確かにC4も目一杯シートを下ろして乗っても、まだ椅子が高いと思います。
C-カクタスから始まるデザイントレンドを見ていると、
小型車ばかりなので一概には言えないながらもアップライトな格好が更に顕著になっています。
確かフランス車のホイールベースが長い理由は、
直進安定性や乗り心地の良さの・・・というのは副次的に得られたもので
前後長を調整して室内スペースを稼いでいるから、であった筈。
今の車は大きくなり過ぎていると言われて久しいので、
長いのを止めても今まで通りの車を作る方法をあみ出したというのであれば歓迎なのですが、
何だかちょっと違う気配。迷い始めている気配・・・
リニューアルと一緒に展示されているDS Insideという車も
(先週出ていたDS復活か?という記事のソースはこれですね)
かなりの部分、量産車のディテールを持っていながら迷っている印象。
幸いな事に私が乗っているC4を含め、現行ラインナップはシトロエン風味が強いので
株主でもない私が未来を心配する必要もないのですが
今更感が非常に強い大口を開けたグリルといい、新デザインキューは
あまり成功するとは思えない方向に行っている様な気がしてなりません。
一言で言うと、エレガントじゃないんでしょうね。
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世界には自分そっくりな人が3人・・・

2009年01月12日 | シトロエンの話
広島の人からこんな指摘を受けました。
"シトロエンのCマークがカープのマークと一緒なんだけど・・"

確かに


マイノリティの雄である両者のうち、
使い始めたのはどちらが先かというと・・カープですね。
広島カープのCマークは1973年に使い始めたそうなのですが、
それまで使っていたHマークの方が実は今でもオフィシャルマークなんだそうで
確かに入団会見とかの後ろに貼られている旗にもHのマークが付いています。

ちなみに当時のシトロエンは2CV、ディアーヌ、メアリ、H、AMI、GS、DS、SMというラインナップ。
車には例のチョコレートプレートみたいなバッジが付いています。
広島のCマーク作者が後にシトロエンのCマークを作った・・・
という記述は見当たりませんでした。
やっぱりある一定以上の調べ物には本とか行動力が要りそうですね。
30年近く離れた物に相関関係は無いと考えるのが妥当だと思います。

ちなみにC42は違うマークです。

翻ってシトロエンの広島風Cマークですが、先代C5と一緒にデビューしました。
以降、Cシリーズが始まっていく訳ですが、ポイントが2つあります。
1つ目は向かって左側のCITROENのCまで広島風Cになっているという事。
なので現行ラインナップで唯一Cが付かないベルリンゴにも広島風Cが付いています。
2つ目は印刷物だったり旗だったりに使う、いわゆるコーポーレートロゴは
今まで通りに視力検査のマークに近い物が使われていて、
コンセプトカーでCが付く場合もこちらを使う場合が多い様です。

・・・という事は、件のCマーク、どちらも本命ではないという事ですね。
何だかちょっと哀愁が漂う結果になってしまいました。
(BGMはテレサ・テンの愛人辺りで如何でしょうか・・・)
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先進のテクノロジー

2008年12月06日 | シトロエンの話

帰りの電車の中で携帯をいじっていたら、こんな物を見つけました。
何で今まで気付かなかったんだろうとも思いましたが
これはお宝の気配(少なくともブログのネタにはなりそうな気配)・・・

早速ダウンロード・・・・(右下のやつです)


起動画面はそのまんまなデザインながら格好良いです


起動するとこんな画面が出てきます(喜!)

起動してみて今まで気付かなかった理由が分かりました。
ブラジルのインポーターが作った物の様でポルトガル語でした。
何を言っているのか全く分からない、、、
微妙にセンタリングされずに右へ寄っているのがラテンクオリティな感じです。

左下の3つのアイコンがコンテンツ(右のヘヘはホームボタン)の様で
分からないながらも何となく見ていると
1番左の燃料計の様なものがニューストピックへのリンクになっていて、
最新は”2CV/メアリカップのブラジルチームが・・”(エキサイト翻訳談)
というのっけからフルスイングなニュースでした。
2番目のあまり縁起が良さそうには見えないアイコンは
GPSと連動した走行距離計になっていて、サービスと連動している様です。
まぁ、アラートが出たところで何を言っているかは分かりませんが。
3番目はこれまたGPSと連動した最寄り販売店検索システムの様
これが一番役に立ちそうな気がするのは私だけでしょうか。

日本におけるシトロエンの販売状況が散々そうなのは察しがつくので
PCJにこんなのを作ってとおねだりする気にはならないですが
iPod Touch/iPhone用のAPPはそれなりの知識があれば簡単に作れるらしいので
”よっしゃ、いっちょ作ったる!”という有志の方が
PCJに寄贈なんて事にはなるといいななんて思ってしまいました。

以下、起動するごとに変わる壁紙が素敵だったので、ダイジェストで。
気になる方はこちらへどうぞ。(iTunes storeへ飛びますのでご注意を)

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人見知り

2008年12月04日 | シトロエンの話


今日、会社が入っているビルの前にあるペントハウスに
突然C5が展示されていました。
因みにそのペントハウスは今時失笑の対象になってしまう様な
豪華さ加減も肩の張り具合もバブリーな高級ブラッスリーなんですが
(ランチ3500円って・・)
C5はとても良く似合っていらっしゃいました。

未だ運転してないですがC5を何回か触ってみて
物が良いのは良く分かったけど自分事には思えないのは
"過ぎる部分"が気になっているからかもしれません。
私の中のDセグシトロエンといえばBXでありエグザンティアなので
豪華な部分を求めていないからだと思います。
例えば伊豆スカイラインの様な高速の峠道で
踏んだ分だけ制動がかかる絶妙のブレーキングを終えて
60キロくらいのコーナーへ狙った通りのラインで入り何キロ出してんだよ、、
エイペックスを抜けた刹那、ジャラっと何かアクセサリーの音がして
一気に興醒めしてしまう様な事が起きやしないかと不安になってしまうのです。
最末端のエンドユーザーのいち妄想ですがシトロエンの上質感というのは
エクステンショナルなものや押し出しの様なものではなくて
C6プルリエルの様な物なのではないかと思うんですよね。

乗らないと妄想ばかりが膨らんでいきますね・・
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横道道(ヨコミチドウ核論)

2008年11月23日 | シトロエンの話


ところでシトロエンです。
身びいき抜きにしてもC4はとても良く出来ている車だと思うので
物が良かったというのが買うに至った1番の理由ですが、
哲学を買ったというところもあります。
それは(インポーター自らが)独創的と片付けられてしまう部分の事。
なので、もう少し因数分解をしてみるというのが今回のお話です。

シトロエンには幾つかの拘りがあります。
その中で私が最も感心したのは"FFである"という事。
普通、車をFF化するするのは生産面での理由です。
パワートレインがコンポーネント化されるので安く上がるとか
ボディーが伸び縮み出来るので使い回しが利くとか。
シトロエンが当時FFを選んだ理由はその方が直進安定性が良いからであって
会社の都合を消費者に押し付けた訳ではありません。
超高級車の類いは兎も角として、
そういう思想で物を作る会社はそんなには無いと思います。
もちろん、全てがそれで出来上がっている訳ではないですが、
シトロエンが他の車に対して特異な部分は総じて
使う側の勝手を考えて造られていると感じられます。
シトロエンに乗ったからといって
例えば熱海の海岸線コートダジュールになる訳ではなく、
走っている道も国道135号線である事は変わらないのですが、
生産と販売の都合で造られたと感じる車に乗って見る景色とは、
やはり違うと思います。

私は周りからも車好きで通っているので、
買い替えの相談を受ける事が結構あります。
でも、シトロエンを勧める事はまずありません。
作り込まれた物は誰でも有り難がるのですが
考え込まれた物は却って使い辛い場合があるからです。
先ずは自分の中でまとめてから話してくれないかと言いたくなる様な物は論外として)
ある人にとってシトロエンは”過ぎたるは及ばざるがごとし”になる可能性があります。
デメリットがあるならメリットを諦めるという選択は正当です。
それから陥り易いケースとして”何か変わった物が欲しい”と思う場合。
何かではなくて、何なのかを明確にしなければ
恐らくその人にとってシトロエンは失敗に終わるでしょう。
でももし無駄に物事を真剣に考える、常識も再構築して考え直す、
そんな偏屈な思想を持っている人がいるとすれば、
そういった思想で作られた物は生活を豊かにしてくれる鍵になると思います。
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C5試座記 Ver.1.0.5

2008年10月08日 | シトロエンの話
先週末もゆるーい休出だったので、
ちょっと回り道してC5を見に都内のディーラーへ行ってきました。
基幹店での展示会という事もあるんでしょうが、
シトロエンに限らず、こんなに混んでいる車屋は珍しいです。
他の人が商談している話や駐車場に止まっている車を見ると
ドイツとかイタリアとかの”まっとうな”車のお客さんが多かった様です。
やっぱりパブリシティ効果って大きいんですね。

これくらい煽ると親近感が出てきます。

先日は見られなかったツアラーが置いてあったのでつぶさに観察。
我が家の用途的にサルーンという選択肢は無いので、
リアリティがあるのはこっちの方。(ついでに言えば2.0)
格好もキャビン(面積)が大きく上下のバランスが取れているのと、
流れる様なデザイン(陳腐な言い回しですが)が強調されていると思います。
写真とは違う展示車がブランバンキーズの塗装で、これが非常に良いのですが
白内装好きとしては白外装は自ずと選択肢に入れられないので
コンビネーションは悩むなぁ・・・と妄想に耽っていました。
(ちなみに結論はブラスク/マチネルのコンビでした)
ちなみにリアゲートは電動開閉が前提の様で、
人力ではちょっと閉める気にはならない感じでした。

今回も走らせていないので室内は前回の感想通りなのですが、
後ろ真ん中席の座り心地が絶妙に良かったというのが新たな発見。
とても不思議な感覚です。遠乗りも余裕でしょう。
車が沢山置いてあったので、今回は革シートにも座れました。
布の様なテンピュール感(広告値)は無いのですが、
こちらも張りがあるんだか無いんだか絶妙な良いシートです。
材質に関わらずC5のシートはオーダーメイドかの様にしっくり来ます。

一先ずの感想として、C5は一目惚れはしなかったものの
相当良い車だという事が走らずとも分かった事、
値段相応の部分はともかく直ぐに乗っても悲しい気分にならない
C4も相当なもんだと思った事、
C5にばかり気が行ってしまって、お世話になれそうかどうかを
観察&ヒアリングし忘れてしまった今回でした。
恐らく何週間かはこんな感じだと思うので、
熱りが覚めるか平日に休みが取れた時に試乗してみようと思います。
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祭っています

2008年09月30日 | シトロエンの話

最近読んだ車雑誌達です。(友情出演:カタログ)
先月がC5で今月はティグアンって感じみたいですが
これだけシトロエン特集が組まれていると、
つい買いたくなりますね。(殆どが貰った本ですが・・・)
開発した人が出てくるとか、ミディアムシトロエンの歴史とか
もうちょっとC5の深堀り記事があってもいいかなとは思いますが、
セダンとツアラー(トヨタの車みたいだなぁ)をステレオ的に特集したり
2CVとBX 4TC(通称牛乳パック)の特集が組まれていた
カーマガは保存版として買っておいた方が良いですよ。
(後ろの方に激レアモデルの写真も載っているし)

それにしても、そんなに売れている車ではないですが
シトロエンは新車が出る度に雑誌が大特集ですね。
人を乗せる度にいい車だと言われますし、
もうちょっと売れても良いと思うんだけどなぁ・・・


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C5試座記(後編)

2008年09月29日 | シトロエンの話
後半です。(話をまとめる癖をつけないとなあ、、)

最近の車はみんなそうなので、そろそろ驚かなくなってきましたが
感覚的に銃弾を撃ち込まれても貫通する事は無さそうな
分厚いドア(の割には軽くてバンッという音で閉まります)を開けると
何だか最近見かけた形のシートが鎮座しています。
若干悪い予感を持ちながら座ってみると、これがなかなか。
何しろお遣いの寄り道だったのでごく短時間だった滞在時間で感じた
私的この車の冷静と情熱の間の情熱側は何処かというと
間違いなくシートの座り心地でした。
悪い予感というのは、先日座ってみて特に感想が無いという感想だった
308に良く似た見た目のシートだったからなのですが、
若干平板感を感じながらもしっとりと馴染む様な印象。
テンピュール枕の宣伝値みたいな絶妙のフィット感でした。
(実際あれはかなり寝辛い枕なので、あくまでも宣伝値の方)
ポジションも私的にはかなり理想的な部類に入るので
大きな車ですが運転はし易いかもしれません。

運転席を見渡して先ず思う事はチリ合わせの良さ。
チリの甘さをソフト材の膨張具合で見事に誤摩化しているC4とは違って、
ハード材が奇麗に並んでいます。まぁ、このクラスなら当たり前ですが。
次に思ったのはスイッチが矢鱈と多い事。
空いたスペースをスイッチで埋めたが如くビッシリと並んでいます。
使い易いのかどうかは良く分かりません。
同じくボタンだらけのステアリングスイッチですが、
これはどうやらC4の方が良くまとまっている印象です。
基本的に右がオーディオ、左がクルーズコントロールの役割の様で
直感的に別なんだと分かる4つの機能が合理的に集約されていて
ダイヤルを上手く使っているC4の方が慣れれば便利の様な気がします。
C5はこれだけボタンが付いているなら、ファンクションキーを付けて
同じボタンに2つ3つ役割を持たせた方が良かったと思います。
C4のステアリングに唯一足りない温度調節も(左下に割り振れば良いのに)
どうやら採用されていない様です。

少々残念ながらアナログ式だったメーターですが、
スイッチを入れさせて貰って少しだけ観察してみたところ
(例のごとくエンジンをかけていないと照明は直ぐに落ちてしまいます)
電源オンで赤文字の部分がまず点灯して、
エンジンスタートで白色の部分が点灯する仕組みの様です。
針は油圧式?と思わせる様な面白い動きをします。
メーターの中身以上に斬新だと思ったフード内の空調ルーバ-ですが、
エンジンをかけていないので体感出来ず。
これは何の為にここに着いたんでしょうね。
ルーバーと言えば、リアシート側はピカソの様にピラーに埋まっています。
助手席にも2つ着いているので都合6つ、豪華ですね。

といったところが乗る前までの印象です。
外観は良く分からないというのが今の印象ですが、
中身は相当シトロエンっぽいんじゃないんでしょうか。
乗り心地等々は営業さんが色々と教えてくれましたが、
体感していないので取り敢えず伏せておきます。
何やら今までのハイドロとは違う感じだとか。
楽しみです。
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C5試座記

2008年09月29日 | シトロエンの話
C5のカタログを貰いにディーラーへ行ってきたのですが、
現物が展示してあったので取り敢えずの試乗記です。
走ってないんで試座記というんでしょうか。
ちなみに発表展示会は来週だそうなので写真は撮りませんでした。
何となく紳士協定って気がしまして。(誰との?)

外観見た目の印象。あまり旧型と比べても仕方ないとは思いますが
それでも比べて見ると鼻が長くなった印象があります。
アメ車ですかと思ってしまう程におおらかだった先代に比べて
全体的に引き締まった印象です。
(蛇足ながら、先代の特にブレークは後に再評価される車だと思います。)
逆に兄弟の407と比べると若干鼻が短くなって全体に頭が良くなった様な感じです。
407の場合、あれはあれで意図的にやっているので、
そういう観点で言うと407を身も蓋も無くした様な顔と言えるかもしれません。

'それはそれ'と'これはこれ'(顔以外はそれなりに面影ありますね)

ちなみにドイツ車的と言われていて私も写真ではそう思いましたが、
実際はこれを見てドイツ車的と思う人はあまりいないと思います。
プロポーションが全然違います。

見た通りでC4と共通性のある顔ですが、正直、C4の方が美人顔です。
C5はちょっと平べったいんですよねぇ・・・鼻筋がスっとしていないというか。
サイドを飛ばしてリアビューですが、これはとても魅力的。
A4を格好良くした様な感じというのが近いでしょうか。
端々がアウディ似(あ、言っちゃった)な感じなんですが、
先代よりはマシながらドイツ車流にサラッとまとめているA4に比べて
C5はきっちりとデザインされている印象があります。
そういう点ではお尻で物を語るフランス車流だと思います。
それから印象的だったのはミラーの大きさ。
ミニバンから拝借してきたんじゃないかというくらいにデカいです。
視認性は良いでしょうが、ちょっとアンバランス。

何だかネガティブコメントが多いのは、
行ってこいデザインのC6やC4と違うので
10分少々では知識との比較で終わってしまった故だと思います。
まあでも、シトロエンのオフ会か何かでこの車が集まったとしたら
一族の新年会に何故か一人だけスーツを着ている親戚
みたいな違和感はあるかもしれないですね。
そんな第一印象です。

後半に続きます。
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これはどうなんでしょう・・・

2008年07月10日 | シトロエンの話
何だか突拍子も無い様な気がしないでもないですが、
C3ピカソという車が(確か7月にある)パリサロンでデビューするそうです。
名前の通りでシトロエンのミニバンシリーズであるピカソ群の最小モデルの様で、
(私はモノフォルムのユーティリティーカ-という意味だと思っていましたが)
大きさは大体キューブとかフリード辺りと同じみたいですね。

C3ピカソだそうです


正直、C3には全然見えないですし、歴代ピカソのエッセンスも見られないし、
”空力を考えてアッパーグリルは大きく開けない”といったシトロエンの鉄則にも外れています。
(実際、グリルの大きさと空力の良さはそんなに関係が無いですが)

鉄則を守ったPicasso達(クサーラピカソ、C4ピカソ、日本でいうところのC4ピカソ)


ぱっと見て分かるのは去年出た全くのコンセプトカー・カクタスとの連動性ですが、
これがシトロエンが向かう未来だとしたら、ちょっとついて行けないかもしれません。
でも、2009年の序盤に売るって書いてあるしなぁ・・・(ホイール以外は確定でしょう)
何よりデザインの為にデザインをした様なこれみよがしのフォルムが少々気になります。
前途のフリードはメルセデスのバネオとAクラスを足して2で割って
途中でこのままじゃ訴えられると気がついたのか
ちょっと格好悪くした様な(膨れ過ぎだろう・・・)余りにやっつけな格好をしていますが、
それでも理に叶った格好をしているので納得出来る物を持っていると思います。
逆にそうである必要が感じられない要素で構成されたキューブなどの様なデザインは、
例えそれが良いデザインであっても、恐らくそれでお終いなデザインなんだと思います。
まぁ、”レガシーにやりたい事を詰め込んで出来上がったらこうでした”みたいな
デザインにもなっていない様な車よりはキューブの方が1万倍志は高いと思いますが。
話が逸れてしまいましたが、デザインそのものもさる事ながら、
見た目の印象とHPに書いている事からは
シトロエンはこの車で何がしたいのかが、今ひとつ分からないというのが印象です。
(それにしても鏡に向かって喋っている様な、味気の無い文面です)
この第一印象の悪さを復す、何かビックリドッキリメカが隠されているのか、
はたまた見たまんまの車なのか、今はお楽しみにしておきます。

C3ピカソとカクタスのおしりです。

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リアルC5?

2008年03月30日 | シトロエンの話
新しいC5の話です。
特集に引き寄せられて久々にNAVIを読んだらC5の記事が載っていました。
まあこの雑誌の評論家の人達は”先生”ばかりだし、
読者もきっとそういう記事というか見方を求めているんだと思いますが、
”見た目はシトロエンらしくない、乗るとまごう事なきシトロエン”
といった感じにBX以降続く判を押した様なコメントが載っていました。
という事でC5の成功は約束された様です。
現行型のC5が若干外しただけでIDGSBXエグザンティア
適度にヒットしている系譜なので心配の必要も無いとは思いますが。

ところで前回取り上げたC4パラスですが、ブラジルに格好良いサイトがありました。
サイズ故の寸詰まり感とか、そもそもの企画には入っていなかった様な無理矢理感はありますが、
”らしい”シトロエンのセダンというと、きっとこういうデザインの事を言うんだと思います。
で、仮にC4セダンが本当はC5だったとして並みいる強敵と並べてみるんですが
上段:左からC4(Sedan)Pallas、AudiA4、Mercedes-Benz C-Class
下段:左からNewC5、BMW3series、Mazda6



C4が思いっきり浮いているのが分かると思います。
というのも、この手の車を欲しがる人は真っ当な人達なので、
きっと真っ当であるという第1のハードルを越えない物は選んで貰えないんだと思います。
妙にオッサン臭かったりという車もありますが、C5を含めて5台の形は大体一緒ですからね。
NAVIの記事では散々シトロエンの個性とかC6が引き合いで出て来ていますが、
私には違和感をもって聞こえます。
逆にそういう意味で、C5は正しいんじゃないかと思います。

それが好きなのかといえば、そうでもないですが。
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記事化は初めてでは?

2008年03月27日 | シトロエンの話


カービューにC5の試乗記が載っています。
初めからエンジンが5種類(相変わらず4発のミッションは4段なんですね、、、)、
ハイドラクティブもパッシブサスも選べますという大風呂敷感は
シトロエンの売るぞという意気込みを感じます。

その逆も真なりで”らしくない”点も大いに感じます。
去年のモータショーにも来てくれなかったので写真を見ての話ですが、
C5はきっとシトロエン乗りへ向けて作られた車では無いと思います。
勿論、日常で普通に乗れるサイズのハイドロシトロエンという意味では
ヘヘ乗りにも十分魅力的な車ですが、
フェンダーの張り出しと四隅の方へタイヤが張り出す様な造型は
このサイズではスタンダードともいえる流行のデザイン手法であって
花魁女性の首筋を連想する様な緊張感とだらしなさを内包した絶妙な撫で肩のフェンダー、
タイヤは真っ直ぐに見せるシトロエンの文法からは外れています。
大きなキャビンとロングノーズ・ショートデッキ、
丸みを持ったシルエットはシトロエン流ですが、
何となくドイツ車的な印象があるのは、そのせいでしょう。

レベルの高いデザインをしている車は得てしてお見合い下手なもので、
写真写りが悪くて実物を見た時に驚くというのは良くある話ですが
レクサスISなんかが良い例です)
少なくとも写真を見る限りは”僕はこう生きる。君は・・・知らない”
というフランス流というよりは
”これが正しいから、君はこうするべきだ”というドイツ的な造型に見えます。
”やろうと思えばこれくらい出来るんだよ”という
シトロエンからのメッセージかもしれないですけどね。

兎もあれ、ちょっと理解不能なルノー・ラグナともども上陸が楽しみな車です。
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