神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

ズィクル

2020-04-18 09:13:34 | 中近東
この記事は2019年9月に私のメルマガに書いたものです。
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ズィクルとは、神様を想う事、念ずる事。
このズィクルはとても大切で
すべての宗教行為はこのズィクルを行うために
あるようなもの。

と、いうことを前回は書いてみました。



こんにちはファーティマ松本です。

先週は、礼拝はズィクル(神様を想い、念ずること)を行うためにあるんだ
と書きました。

それで思い出した事があるのですが、、。

先々週くらいだったでしょうか。
すごい久しぶりに義理の妹さんに会いに行きました。
久しぶりに会った彼女は、こんなことを言っていましたよ。
「どうやったら礼拝に集中できるんだろうか?」って。

礼拝中いろいろな雑念が出てきて困ってしまう、ということなんですよね。
まあ、分かります、分かります。
私も礼拝をしながら、この後あれやって、これやって、なんて
結構頻繁に思っていますから。(汗)
しかし、、
やっぱり彼女は偉い!!です。
1日5回ある礼拝をもっとしっかりと集中してやりたいんだ!なんて、立派立派。
(我が家の子供達も、こんな態度で礼拝に臨んで欲しい!)
んでもって、、、
その質問に私はこう答えました。
「常にアッラーの事を想っている事が大事。
 礼拝の時だけ思い出そうとするから、うまくできないのよ。」と。

この答えが合っているのかどうか分かりませんが、、
一つ言えるのは、、
「エラそう! お前が言えるんか!」
といったところでしょうか。(!?)

しかし、やっぱり
礼拝の前に、映画を見ていたとしたら、、、
礼拝しながら、やっぱり映画のシーンが頭をよぎってしまうでしょう。
または、礼拝の前にに誰かと口論なんてしてしまったら
相手の憎っくき顔がチラチラどころか、ズーッとこびりついてしまって心穏やかではいられないでしょう。
でも、
”常に”神様のことを考えたり、神様に感謝をしているのであれば、
礼拝中にも神様のことを思えるチャンスは格段に増えること間違いなしだと思います。

ゆえに神様もこうおっしゃっています。
とにかくズィクルをたくさんするように、と。
 
『あなたがた信者よ、
  アッラーをたくさん唱念(ズィクル)しなさい。』
 (クルアーン 33:41)

ということで、
今週からは、この「神様を想う事」すなわち「ズィクル」がどうして
そんなに大切なことなのか!
ズィクルをすると、どんなにいいことが起きるのか!
ついて書いていきたいと思います。

そういえば(またまた思い出しました)
ずいぶん前になりますが、
このメルマガで”感謝”について
何回か書いた事があります。

その時
預言者ムハンマドさん(彼の上に平安あれ)が
ムアーズさんという方に言われたアドバイスを紹介しました。
覚えていらっしゃるでしょうか。

ちょっと何を書いたのか、今年一月に書いた記事を持って来ましょう。
こんなことを書いています。
ーーーーーーーーーーーーーー

昔、昔、
預言者ムハンマドさん(彼の上に平安あれ)が生きていらっしゃった頃、
彼の周りにはたくさんの”教友”と呼ばれる人たちがいました。
ムハンマドさん(平安あり)を信じて、共に生きた人たちです。

その一人にムアーズさんという方がいらっしゃいました。
この方はなかなかの二枚目だったそうです。
実はこの人!
もし私が天国に入れることができたら
「ぜひお会いしたいなあ」と
密かに思っている人なんです、はい(o^^o)

この方に、預言者ムハンマドさん(平安あれ)はこうおっしゃったそうです。

「アッラーに誓って言う。
 本当に私はあなたを愛している。
 これは私からのアドバイスだ。
 礼拝の後、必ず毎回こう言うように。
 
 ”アッラーよ、あなたのことを常に思うようにしてください。
 あなたにいつも感謝できるようにしてください。
 そして正しく崇拝できるようにしてください。”
 と。」


預言者さん(平安あれ)は、たくさんの人を愛し、
そしてもちろん愛されたお方です。
しかし、
はっきりと「私はあなたを愛している。」
とおっしゃった人は、そーんなには多くはないそうです。
ですから、どれだけムアーズという人が素晴らしい人であったかが
分かると思います。
(んー、やっぱり会ってみたい!!)

さて、預言者さん(平安あれ)からムアーズさんへのメッセージ
どうでしょうか。
とても意味の深いお言葉ですよね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

と、、、

書きました。

預言者さん(平安あれ)からの、大好きな大好きなムアーズさんへのアドバイスですよ。
これは絶対にめちゃくちゃ大切だと思いませんか?
何をおっしゃったのか、チラッとまとめてみましょう。

次の3つの事が大事である。
1、神様の事を想うこと
2、感謝すること
3、正しい崇拝をすること。

2の感謝については、もう何回も書きましたので、
どれだけ大事なことであるかは、わかっていただけたと思いますので、
今度は、その大事な”感謝”の上に立つ1、の”神様を想う事”について。

何と言っても”感謝”の上に立っちゃっていますからねえ。
やっぱり一番大切な行いのようです。


じゃあ、
「神様の事を想う事(ズィクル)」
については来週から少しづつ書いていきたいと思います。

次回に続きます!

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様のことを想うこと

2020-04-16 22:45:40 | 中近東
イスラム教徒としての長期目標は
「天国に入る事」

そして、その目標を達成するために必要な事は
「神様の事をいつも想っていること」

であると前回は書いてみました。
(これは2019年8月に発行されたメルマガ記事を転送したものです。)
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こんにちはファーティマ松本です。

『うまくいっている人の考え方』という本にの中に
”長期的な目標を立てる”
という章があることを前回紹介しました。
(以下引用)
目標は私たちを目的地まで案内してくれる。
目標を達成するには、次のステップが必要になる。
1、達成したいことを決める。
2、それを達成するために必要なことを決める。
3、それを実行する。

そういえば、、、

このメルマガの発行当初、
「目的地を決める」ことの大切さを書いていましたねえ。
目的地を決めなければそこには到達できないと、
そしてその目的地とは、
「神様のもとに帰ること(天国)である」
というようなことを書いていました。
なんだか、随分と立派なことを書いていたものです。

そうですね。
イスラム教徒である私が「達成したいこと」
それは、やはり
「天国に入る事」だと思います。

続いて次に
「それを実行するために必要なこと決める」ですが、
この答えも
「神様のことを常に想う、考える」で
いいのではないいだろうかと思います。

どうしてそんなにはっきりと言えるんだ?
と言われれば、、、
それは、
預言者ムハンマドさん(彼の上に平安あれ)がそうおっしゃったから!なんです。


昔、ある人が預言者さん(平安あれ)に聞きました。
「何が一番良い行いなんでしょうか」と。


イスラム教には宗教的行為って結構たくさんありますよね。
例えば、礼拝や断食、巡礼、等々。
それプラス、両親によくしろとか、悪口言うなとか、といった
ちょっと俗っぽい(?)ことに関する教えもいっぱいあります。

「んじゃあ、そんなたくさんある行為の中で何が一番なのよおお?」と
フツーに思っちゃうわけですよね。

で、上記の質問に対する預言者さん(平安あれ)のお答えがなんと!
「あなたの舌が常にアッラーを讃えているようにすることです。」
とおっしゃったらしいんです。


どういうことかと言いますと、、

常に
アッラーフアクバル(アッラーは偉大なり)とか
ラーイラーハ イッララー(アッラー以外に神はなし)とか といった
ちょっとお決まりのお言葉をしょっちゅう言って
神様を想いましょう、讃えましょう。
ということです。

もちろん、口に出して言わなくても
心の中で静かに唱えていてもいいんですよ。

口でいくらアッラーアクバルとか言っていても
頭の中では、「今日は何を食べようか」とか考えていては
あまり意味ないですからね。
もちろん、アラビア語でなければいけないわけでもないです。
日本語で「神様ってすごいなあ」でもいいわけです。

神様のことを心の中で思ったり、
口に出して讃えたりすることをアラビア語では
”ズィクル”と言います。

このズィクルがなんでそんなに大事であるかと言うと
すべての宗教儀式は、この”ズィクル”を行うためにあると言っても
過言ではないからです。

例えば礼拝。
1日5回ある礼拝も神様のことを思い出したり、想ったりするためにあるものなんですね。
「なんで5回もあるの?3回くらいでいいんじゃない?」と
不届き者の我が家の娘は言いますが、
「何を言うか!
あの礼拝というのがなかったら、あんた神様のことなんて想わないでしょ?
思い出さないでしょ?
考えもしないでしょ?
頭をかすめもしないでしょ?
神様は、私達人間が創造主であられる神様を思い出し、
そして感謝をするために
わざわざつくってくれたのが、礼拝。
あんたには1日5回だって足りないくらいだよ」
と、、、、、
言いたいですねえ。


実際、礼拝って最初は5回でなく50回だったって
ご存知ですか?
このお話はすごく大事なのですが、ちょっと軽く書いてしまいます。(汗)


神様が預言者さん(平安あれ)に
「これこれをするように」と命じられる時は、
いつも天使を介して伝えられていました。
なのに「礼拝」に関してだけは違っていたんです。

「礼拝」をご命令になった時は、なんと
わざわざ預言者ムハンマドさんをご自分の近くまで呼んで
直接命じられたんです。

それだけ重要!ということですよね。

何しろ、最後の審判の日に、最初に聞かれることは
この「礼拝」らしいですし。
この礼拝がちゃんとできていれば、
後は結構”楽勝”らしいですよ。(だといい!)

礼拝については、またいつの日かちゃんと書いてみようと思いますが、
今は、何しろめちゃくちゃ大切とだけ書いておきましょう!

前述しましたように、神様は預言者さん(平安あれ)に
礼拝を1日に50回行うよう命じられました。
それだけ、礼拝(神様を想うこと)が大切なわけです。
もう、しょっ中していなければいけない、ということでしょう。

”1日50回の礼拝”
預言者さん(平安あれ)的には、50回でも100回でもきっとしっかりと
こなせるのだと思います。
(実際、50ラカート(礼拝の単位)を毎日やっていらっしゃったそうです!!)
しかし、
一般の信者さん達にとって、、、
50回の礼拝なんて、、、、できると思います?
無理っす、、よね?

だって、1日に50回って、、、
もうしょっ中礼拝しているようなものですよ。
夜8時間ぶっ続けで寝るなんてできませんもん。

そこで、預言者さんは神様に頼んで50回を5回にまで
下げてもらった、わけです。
おかげで、夜もゆっくりと寝られるようになりました。

しかし、優しい神様は1日5回礼拝すれば、
50回したとみなす、とおっしゃってくれましたんです。(ありがたい!)

”神様を想うこと”は、何しろ
めちゃくちゃ大切である、ということなのですが、
詳しくはまた来週に続きます。



今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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カムバックしました。

2020-04-16 00:35:09 | 中近東
久しぶりにブログ再開します。

今回の記事は去年の8月に私のメルマガに書いた記事です。
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(2019年8月の記事です。)
こんにちは ファーティマ松本です。

ラマダンの終わり頃にサウジアラビアを出まして
一ヶ月半ほど休暇を楽しんできました。
7月の下旬には戻っていたのですが、
どうしたものか、、、
なかなかパソコンの前に座る気になれず
メルマガの配信が遅くなってしまいました。。。

今週からまた気合を入れて、書いていきたいと思います.
どうぞよろしくお願いします。

それにしても
久しぶりにサウジアラビアのようなイスラームのお国を出て
非イスラームの国に結構な時間いると、、、、
いやいや
だいぶメガネが曇ってくる感じがしますね。
もちろんメガネというのは、実際にかけるメガネのことではありませんよ。

イスラム教というレンズとで言うのでしょうか。
またはフィルターと言ってもいいかもしれませんね。

そんな”イスラムレンズ”を通して”この世”を見るのと
そのようなレンズなしで世の中を見るのとでは、
雲泥の差があります。

イスラム教レンズで見る世界では、”何が一番大切”
であるのかがはっきり分かるのに対し、
イスラム教レンズなしでこの世を見ると
何が大切で、何が正しくて、何をすればいいのかが分からなくなり
不安定になってしまうような気がします。

私は一応、
サウジで生活をしている間は、そこそこ頑張って、
イスラム教レンズをかけて暮らしているつもりですから、
サウジを出たからと言って
「さー、このレンズを外して思いっきり楽しむぞ!」と
いう訳にはいきません。
しかしながら、、、

しばらくイスラム教の匂いが全くしない所にいると
例のイスラム教レンズがだんだんと曇っていくような感じがするんです。
そしてフラフラと周りの基準に迎合してしまう、
そーんな感じなってしまうんです。

ここではっきりと言っておかないといけないのは、
日本のような国にいても立派にイスラム教徒として生活していらっしゃる方々はたくさんいらっしゃる、
ということ。
イスラム諸国に住まないイコール良きイスラム教徒でない、というわけでは
決してありませんよ、もちろん。
事実イスラム諸国に住んでいても、ロクでもないイスラム教徒はたくさんいるわけですからね。

ただ私の場合は、周りに影響されやすいせいなのかもしれませんが
どうもレンズが曇るなああ、と感じてしまうんです。

そんな時に読んだ本に面白いことが書いてあったので
今日はそれをシェアーしたいと思います。

『うまくいっている人の考え方』という本なのですが、
ベストセラーなので読まれた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

その中に”長期的な目標を立てる”という章があります。
(以下引用)
目標は私たちを目的地まで案内してくれる。
目標を達成するには、次のステップが必要になる。
1、達成したいことを決める。
2、それを達成するために必要なことを決める。
3、それを実行する。


と、書いてありました。
これを読んで「あー、そうだそうだ。」と私はかなり
反省しました。

まず最初の「達成したいことを決める」
これが(私の場合)ぶれちゃうんです、簡単に。

イスラム教徒である私としては、この達成したいことを
『天国に入ること』
と、もっともっとしっかりと強く思わなければいけなかったわけです。

どうも、、、周りの雰囲気からでしょうか。(すぐ周りのせいにする!)
お金がたくさんあることが大事、とか。
見た目が良くなきゃいけない、とか。
健康でなければいけない、とか。
明るく幸せな生活を送らねばいけない、とか
いろいろな「こうでなければいけない」といった世間の基準に惑わされ
イスラムレンズを曇らせてしまった気がします。

イスラムレンズを掛け直した私が思うに、
上記のことの全部は「そうでなくてもいい」ような気がします。
もちろんお金はとっても大切ですし、私も大好きですから、
ないよりかはあったほうが絶対にいいです。
ただ、お金が何よりも大事では、、ないですよね。

見かけもいいに越したことはないけども
やはりそうでなくったって、全然いいわけです。

健康のほうがいいのは、絶対にそうなのですが、
病気になるのは、この世に生まれてきた限り避けることはできません。

幸せなほうがいいに決まっていますが、
この人生の目的は幸せになることではありません。

はっきり言えば、上記のことはすべて洗脳ではないかとさえ思えます。

ですから、イスラム教レンズをかけた人間としては、
世間の基準に振り回されることなく
「天国に入ること!」を長期目標とし、
第2に、
それを実行するために必要なことを決めねばなりません、

その必要なこととは、

「神様に喜ばれるようなことをすること」

であります。

最後にそれを実行!すればいいわけです。

そうすれば、目的地まで案内してもらえる!ということです。

神様に喜ばれることの中でとにかく一番大切なことは
「神様のことをいつも考えていること」
ではないかと思います。

詳しくはまた来週にしたいと思いますが、
とにかくいつも思っていること、
しょっちゅう思っていること。

そうすれば、どこに行こうとも
イスラム教レンズが(私のように)曇ったりすることが
なく暮らしていけるのではないかなあ、と思った次第です。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
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