神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史 人間の優劣

2022-08-27 13:59:44 | イスラム教
先週は、人間が土(泥)から創られているということを
書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

人間が土からできているなんて、ちょっと笑っちゃう!
って、思ってしまった方もいらっしゃったのではないでしょうか。
ということで、今週は、
科学をこよなく愛する現代人にも、かなり安心かつ納得して頂けるものをご用意しました。

人間の原材料の第2弾です。

『かれ(アッラー)はどんなものから、かれを創られるのか。
 一滴の精液からである。
 かれ(アッラー)は、かれ(人間)を創りそれから
 五体を整えられ(母の胎内からの)道を容易になされ、、、』(80-18~20)

この「精液から創られ」という記述は、クルアーンの中には数多くあります。

『われは、泥の精髄から人間を創った。次にわれは彼を精液の一滴とし、堅個な住処に納めた。
それからわれは、その精滴を一つの血の塊に創り、次にその塊から肉塊を創り、
次いでその肉塊から骨を創り、次に肉でその骨を覆い、
それから彼を他の生命体に創り上げた。
 なんと素晴らしい、アッラーは最も優れた創造者である。』(23-13)


どんな人も、結局人間はみな、あんなもの(精液)から創られているんですよねえ。
どれだけ地位が高かろうと、どれだけ高貴なお方であろうと、元はみんな同じ。
あんなもの(精液)からできている。
だから、威張ってはいけない。
うぬぼれてはいけない。
偉そうにしてはいけない。
と、思いませんか?


人間というのは、人より上である事。
または誰かを下にみる事に、かなりのエネルギーを使いがちです。
しかし、
みんながみんな元を辿れば精液であり、はたまた土であったり、水であったりするわけです。
なのに、どうして自分が誰かよりも上である事が大事なのでしょうか。

もし、人間の間に優劣があるとしたら、
それは出生でないのは明らかです。
原材料は同じですからね。
しかし、
私達の間に、優劣というのは存在しています。
それは確かです。
では、誰が優れていて、誰がそうではないのか。
神様のお言葉を見てみましょう。

『人々よ、われは一人の男と一人の女からあなた方を創り、種族と部族に分けた。
 これはあなた方を互いに知り合うようにさせるためである。
 アッラーの御許で、最も貴い者は、
あなた方の中、最も主を畏れる者である。
 本当にアッラーは、全知にして、あらゆる事に通暁なされる。』
(49-13)

最も主を畏れる者とありますね。

また、預言者さん(平安あれ)も、最善の者とはどんな人を言うのかについて
たくさん教えてくれています。

「実に、あなた方のうち、最も優れているのは素晴らしい人柄(人格)の持ち主だ。」
「最善者とは、女性に対し最も態度の良い者をいう。」
「最善なる者とは、自分の家族に対し最善の者をいう。」
「最善のモスリムとは、他のモスリム達が彼の手と口から安心できる者をいう。」
(周りの人達を手や口を使って傷つけたりしない事)
「最善の者とは、他者に最も益をもたらす者である。」
「最も優れた行いとは、他のイスラム教徒に幸せをもたらす者。
 彼らの人生の重荷を軽くする者。
 借金を肩代わりしてあげること。
 そして食べ物を施す者である。」

イスラム教においては、人に対する態度というのを非常に重んじていることがわかります。
どこで生れたかではなく、人としてどうあるのか。
周りの人をどう扱うのか。
特に、自分より立場が下の人、弱い立場にある人に対し、どう対応するか。
そこに人間の優劣が現れます。

もちろん、神を畏れる気持ちも大事。
ダメだって言われていることはしない。
やりましょうって言われていることは、なるたけやるようにする。

そーんな事を気にかけながら、
周りの人に対する態度を良くしていれば、
もう怖いものなしでしょう!
立派、立派、十分に立派です。
社会的地位がどうであろうと、
経済的状況がどうであろうと、
全く関係ありません。
神様視点では、十分に合格だと思います!

反対に、
社会的地位が高くても、
お金に恵まれて超リッチであっても、
神様を畏れず、自分の欲求に従いまくり、
なおかつ、周りの人達を困らせてばかりでは、
ちょっと、、、、
心配になってしまいます。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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レビューが、少しづつ増えてきています。
レビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。

どんなレビューがあるのか少し紹介!
「会話形式なので分かりやすい」
「イスラム教徒が何を考えるのか分かるようになるので、
 イスラム教徒と交流がある人におすすめ。」
そして、究極
「涙が出た。」
私も、このレビューを見て、涙が出ましたよ!(涙、涙)


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神様の世界史21 人間の創造

2022-08-21 12:10:51 | イスラム教
神様は天使を光から、そしてジンを火からお創りになりました。
これは既にお話しした通りですね。
では、私達人間は何から創られたと思いますか。

これが実に興味深いのですが、答えはなんと、土なんです。
土?
えっ?って思いません?
思いますよね、だって土なんですから。

しかし、面白いことにキリスト教とユダヤ教も、この点に関しては全く同じなんです。
やはり、同じ神様から来た教えですから、共通点はたくさんあるのです。

では、実際に神様はなんとおっしゃっているのか、クルアーンの記述を見てみましょう。

『われは泥の精髄から人間を創った。』(23-12)
『泥から人間の創造を始められる。』(32-7)
『彼が泥からあなたを創られたのは、かれの印の一つである。』(30-20)
『あなたの主が天使達に「われは泥から人間を創ろうとしている」と仰せられた時を思え。』(38-71)

土ではなく、泥から創ったってありますねえ。
さて、これはどういうことなのか。
おかしいじゃないかと思われるかもしれませんが、実は全くおかしくはありません。
と言うのも、泥というのは、周知の通り土と水を混ぜ合わせてできたものですから。

全てのものは水からできている、というのはもう誰もが知っていることです。
クルアーンの中でも、神様はすべての生き物を水からお創りになったとあります。
『そして水から一切のものを創ったのである。」(21-30)
『またアッラーは、ありとあらゆる動物を水から創られた。』(24-45)
『かれこそは、水から人間を創り、血統による親族と婚姻の関係を定められたお方。』(25-54)

人間の体の7割以上が水であることは、もう承知のことですから、
人間が水からできていると言っても、誰も何の違和感も感じないはずです。
つまり、人間は水と土が合わさった粘土からできているというわけですね。
でも、

何で土?

泥ってうそでしょ?

いやー、やっぱりそれって信じがたい、と思うのが普通だと思います。
しかし驚くことに、土の成分と人間の成分て、かなり関係があるようなのです。

まず人間の体の質量ですが、その99%は6つの元素からできているとのこと。
その元素の第一位は酸素で65%。
2位に就くのが炭素で、全体の18.5%に相当します。
3位以下はこのようになっています。
水素 9.5%
窒素 3.2%
カルシウム1.5%
リン1.2%

今度は、土です。
土の種類によって、かなり変わるかと思いますが、土にも水分は結構あります。
約25%が水分だそうです。
成分について、
こちらもダントツ1位は酸素で49%。
2位も人間の体同様に炭素で約2%です。
3位が水素。
ここまでが全体の90%に当たります。
人間も土と同様に、3位の水素までが約9割を占めていますね。
土の成分の4位以下です。
こちらも人間の質量と同じ順位で、
窒素 0.1%
カルシウム 1.4%
リン 0.065%
となっています。
割合はもちろん全く同じとはいきませんが、かなりいい感じで相関性がみられます。

今はインターネットがあるおかげで、私でも簡単にこれらのような情報を得ることが出来ますが、
神様が預言者さん(平安あれ)に人間の創造を伝えられたのは、なんと1500年も前。
そんな昔に、人間が泥からできている、または全てのものは水からできていると、知らされていたわけですから、驚きです。

死ぬことを、土に還ると言ったりしますが、これってものすごく的を得た言い回しだと思うのです。
なぜなら、私達は本当に土からできているのですから、死んだらまた土に還る。
その通りです。
ですから、イスラム教では死んだ人を土葬で葬ります。

日本では火葬が一般的ですが、火で人を焼くというのはよろしくない。
人を焼くというのは、神様が罪人を地獄で懲罰するときにだけ許されるべき事であります。
例え相手が死人であっても、人間がほかの人間を焼く権利はないはずなのです。

しかし
重要なのは火葬か土葬かではなく、
だれもがいつかは必ず土に還る日がやってくるという事実です。
それまでに、現世とは何か、
来世とは何かを知っておき、
来世でよい暮らしができるよう努力をしておくことが何よりも大事な事でしょう。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史20 天使より上か動物より下か

2022-08-06 11:15:18 | イスラム教
自分や他者の欠点にあまり目を向け過ぎず、
良い面にもっと目を向けていこう。
そして、
自分のこと、親しい人達のことをできるだけ許していこう。
ということを前回は書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。


人を許すのはなかなか大変なことではありますが、
それ以上に、自分のことを許せない、という人も結構いるのではないかと思います。
しかし、
だれよりも身近で、とても大切な存在である自分自身をいじめ続けるのは、
やはり良いことではないでしょう。

神様は、クルアーンの中でこのようなことをおっしゃっています。

『言ってやるがいい。
「自分の魂に背いて、過ちを犯したわがしもべたちよ。
 それでもアッラーの慈悲に絶望してはならない。
 アッラーは本当に、全ての罪を許される。
 彼は寛容にして、慈悲深くあられる。』
  (39-53)

私など日々、やらない方がいいような事をやって、、
言わなくてもいい事を言ったりして後悔が絶えません。
ただ、毎日のように
後悔や反省ばかりしていると
心が重く暗くなり、どんどん辛くなっちゃいますよね。
あーあ、どうにかならないかなあと思う時、
上記のクルアーンの一句を思い出します。

そうです。
神様は全ての罪を許して下さると仰っています。
私達の罪の大きさなんて、神様の偉大さ、寛大さ
そして慈悲深さに比べたら
小さなものだと思うんです。

自分の犯した罪の重さにつぶれそうになるということは、
神様の偉大さを知らない証拠です。
神様に、許せないことなんてありません。

だから、、、、
きっと大丈夫。
「許してもらえる!」
そう信じて
人生という旅を身軽に歩いて行けたら、と思います。


さて、さて、
自分の意志でもって良いことをしようと思う人達、
常に良くあろうと思っている人達、
それらの人達というのは
神様視点からは、天使よりも上位にいるというのをご存知でしょうか。

天使はすでに述べたように、決して悪いことはしません。
常に神様を讃え、神様が決められたことは忠実に行います。
実に完璧な存在であります。
しかしそんな完璧な存在である天使よりも、高ーいレベルにあるのが
善い行いをする人間達です。

というのも、
人間は、神様の存在を信じることもできれば、そうしないという選択肢があります。
正しい道を歩もうとすることもできれば、そうしなくてもいい。
自分の欲求に従った生活を送ってもいいし、そうでなくてもいい。
つまり、神様に示された道を進もうとするのは、
自分自身の欲求と常に戦っているようなものなのです。
天使達にはそのような苦労はありませんが、私達にはいつだってあります。
ゆえに、
過ちを犯しながらも、常に神様の定められた道を歩もうと努力する人間というのは、
天使の上を行く存在ということになるのです。

神様は、天使の上を行くような人間達が出てくることを、最初からきっとご存じだったのでしょう。

反対に、自分の欲求に従った生活を送る人間は、
動物以下の存在になってしまうという怖い面もあります。
動物というのは、基本的に欲求に基づいて生きています。
自分の自由な意思でもって、どちらかより良い選択する、ということはありません。
たまに動物の感動的なお話を聞くことがありますが、
やはり基本的には、動物は自分の欲求に従う存在です。
ですから、
自分を律する力を持った人間が、動物のように自分の欲求に従った生活を送っていては、
動物以下ということになってしまうのです。

欲求と言っても、人それぞれでしょう。
金銭欲、名誉欲、またはもっと原始的に食欲や性欲、睡眠欲というのもあります。
どれもそれにどっぷりと溺れてしまうのは、動物以下の存在になってしまうので
要注意です。
欲求を持つこと自体は悪いことではありませんし、生きていく上では必要なものですが、
うまくそれらをコントロールをして、欲求に溺れないようにしていきたいものです。


人間の創造は、
天使達のどうして、どうしてという質問から始まりました。
最初から「やや波乱万丈」といった感があります。

私たちも、何かをしようとすると周囲の反対というのを受けることがあります。
「いやー、そんなの無理でしょう。」とか
「やめておいた方がいいよ。」など。
周囲の人は、私たちが失敗するのを見たくない為に、そのような事を言ってくれるのかもしれません。
しかし、失敗するかどうかはやってみなければ分かりませんし、
やってみたらなんとかなったということもあります。
また、失敗したとしても、そのおかげでうまくいかなかった原因が分かるようになるのですから、
それはそれで失敗とは言えないでしょう。
むしろ成長した、経験を積んだと捉える事ができます。
例え先が見えなくても、一歩を踏み出す勇気というのが私達人間には必要です。

しかし、神様は違います。
しっかりと先が見えるのです。
一か八かで、えいやっと行動を起こさなくてもよいのです。

では、
神様は一体どんな目的で、人間をお創りになったのでしょうか。
先の天使達との会話の中で、ちょっと気になることをおっしゃいました。

次回に続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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