神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史63 預言者ノア その4

2023-06-23 05:22:08 | イスラム教
預言者ノアは、人々に神の道に戻るようにと説得しました。
しかし、ノアに従った人というのは、社会の底辺にいる人ばかりで、
ほとんどの人は、彼の言う事を聞きませんでした。
そして聞かないばかりか、彼らはとうとう、、、、

こんにちは、ファーティマ松本です。

950年もの長い間、 人々に馬鹿にされながらも忍耐強く頑張るノアでしたが、
ある日人々は、ノアに対しこのような態度に出てきました。

「おい、ノアさんよ。もし我々にあんたの言う事に耳を傾けてもらいたいなら、
 この社会の底辺にいる奴らを追い出せ。
 我々のようなエリートが、こいつらと一緒にいるなんて無理だからな。」

ノアは、このように言い返します。

『人びとよ,わたしはこれ(伝道)に対して,あなたがたに財貨を求めない。
 わたしは,只アッラーから報奨をいただくだけである。
 またわたしは,信仰者たちを(侮って)追い返そうとはしない。
 本当にかれらは主に会う身である。
 寧ろあなたがたは,無知の民であるとわたしは考える。
 人びとよ,わたしがもしかれらを追い返したならば,アッラーに対し誰がわたしを助けるであろう。
 それでもあなたがたは注意しないのか 』(Quran 11:29-31)

しかし人々は相変わらずこのように言い、ノアを馬鹿にしました。
「お前は本当に、どうしようもなく間違ってる奴だな。」

ノアはそれでも、
「唯一の神だけを拝め。
 そうすれば現世でも来世でも神からの御慈悲を頂戴出来る。
 さもなくば、神の懲罰があるぞ。」

といつものように反論するのでありましたが、ある日
彼らはこのような事を言い出しました。

「ほー、それは面白い。
 だったら、その懲罰というのを、今直ぐ見せてみろ。!」

『かれらは言った。
 「ヌーフよ,あなたはわたしたちと論議してわたしたちとの論争を長引かせた。
  もしあなたの言葉が真実ならば,あなたが約束したこと(懲罰)をわたしたちに示しなさい。」』
(11-32)

懲罰とやらを、今すぐに見せてみろと言う人々に対し、ノアはこう出ました。

『かれは言った。
「アッラーの御心があれば,かれだけがあなたがたにそれを現出されるであろう。
 あなたがたは(それを)避けられないのである。
 仮令わたしが(善い)忠告を,あなたがたに与えようと望んでも,
 もしアッラーがあなたがたを,迷うに任せる御望みならば、
 わたしの助言はあなたがたに無益であろう。
 かれこそあなたがたの主であられる。
 あなたがたはかれの御許に帰されるのである。」』(11:33-34)

950年という長い彼の人生は、
ただただ、不信者の数が増え、信者数が全く増えず、
人々から尊敬も受けず、絶えず嘲笑われ、拒絶され続けるという
辛い人生でありました。
今の世の中で言ったら、
SNSに毎日投稿するも、一切”いいね”ボタンを押してもらえず、
登録者数も決して増えず、
増えるのは、アンチなコメントだけ、といった状況です。
これって、、、、
結構辛いですよねえ。
私だったら即辞めますよ、そんなの。
でも、それが950年ですからね。
やはり、ノアさんは、預言者の中の5本の指に入る方だと大納得です。

しかし、そんな忍耐深いノアでしたが、
ある日、神様にこうお願いをするのでありました。

『ヌーフは(祈って)言った。
 「主よ、不信心な居住者を誰一人として地上に残さないで下さい。
  もしあなたがかれらを残されれば、かれらは必ずあなたに仕える者を迷わせ,
  また罪を犯す不信心な者の外、生まないでしょう。』(71:26-27)

これは、読み方によっては、残酷な祈りにも見えますが、そうではないんです。
この祈りは、とても悲しい悲しい祈りであると思います。
祈っているノアの、悲しそうな顔が想像できるではありませんか。

そのノアの悲しい祈りを、神様は受け入れられました。
そして、ノアに対し、このように啓示されました。

『ヌーフはこのように啓示された。
「既に信仰した者の外は、もうあなたの民は信仰しないであろう。
 だからかれらの行いに就いて悩んではならない。
そしてわれの目の前で,啓示に従って方舟を造れ。
 また不義を行う者のために(この上)われに願い出てはならない。
 かれらは溺れ死ぬであろう。」』(11:37)

やっと、方舟という言葉が出てきました。
方舟と聞くとなんだかとても小さな船のような気がしますが、
実は、そうでもなかったらしいです。

続きはまた次回、

と言いたいのですが、
今週を最後に、少しだけお休みをさせていただこうと思います。
物凄く久しぶりに日本に子供達と帰る予定です。
再開は、九月からを検討しております。
インシャアッラー!!

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
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そして、イスラム教とは?
人生というものを、今までと違った見方で見られるようになった樹里は、
一歩を踏み出せるようになるのでしょうか。


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神様の世界史62 預言者ノア その3

2023-06-16 05:39:36 | イスラム教
前回までの要約です。
ノアの方舟で有名な"ノアさん(平安あれ)"は、神に選ばれた預言者の一人。
それも、数多くいた預言者の中のトップ5に入るようなすごい預言者でありました。
彼は、950年にもわたって、人々に神様だけを拝めるように言い伝えましたが、
ほとんど人は、ノアのいう事に聞く耳を持ちませんでした。
ノアの言う事を信じたのは、ごくごく少数の人達だけでした。

こんにちは、ファーティマ松本です。

クルアーンの中には、ノアさんに関する記述が多くあります。
彼が人々に何を言ったのか、どのように話したのかなど。
またそれに対する人々の反応なども、ちゃんと書かれてあります。
なーんか、かなり興味深くはないですか。
何千年も前に生きていた人達のリアルな会話を、垣間見る事が出来るなんて、ラッキーですよね。
という事で、ちょっと見てみましょう。

『わたし(ノア)は言いました。
「あなたがたの主の御赦しを願え。
 本当にかれ(アッラー)は、度々御赦しなされる。
 かれはあなたがたの上に豊かに雨を降らせられ、
 あなたがたの財産や子女を増やし、
 またあなたがたのために、様々な園や(水の流れる)河川を設けられる。
 あなたがたはどうしたのか。
 アッラーの御親切、我慢強さに対して、望みを持たないとは。」』
 (ノア章10-13)

他にも
『 またわれ(アッラー)はヌーフをかれの民に遣わした。
(かれは言った。)
「わたしはあなたがたへの公明な警告者である。 あなたがたはアッラーの外に何者にも仕えてはならない。
 わたしはあなたがたのために、苦難の日の懲罰を本当に恐れる。」』
(11:25-26)

神様だけを拝めば、その神様は今までの全ての罪を許し、たくさんの慈悲を与えてくださる。
しかし、偶像など、神様以外の物を拝むようなことをしていれば、
現世においても、来世においても、良い事はないよ、とノアは警告をしたのでした。

しかし、それに対し、ノアの人々はこう言いました。

『 だがかれの民の中、不信心な首長たちは言った。
 「あなたを見ると、わたしたちと同じ人間に過ぎない。
  またわたしたちの中でも、あなた従う者は思慮の未熟な最も卑しい者に過ぎない。
  またあなたには、わたしたちに勝る長所も認められない。
  いや、わたしたちは実際、あなたがたを嘘付きであると考える。」』(11:27)


ノアの言う事をあからさまに無視したのは、社会的に地位のある人々でした。
そして、反対にノアの言う事に耳を傾けたのは、
貧しい者達や、社会的に地位の低い人々、または虐げられている人々ばかりでした。
これは、預言者ムハンマドさん(平安あれ)の時代でも見られた傾向です。

社会的に地位が低い、または虐げられているといった一見するとハンディのような物が、
実は反対に、真実を素直に受け入れる事に役に立つことが多々あります。
変に、地位だの、富だの、権力だのというものを手に入れてしまうと、
人間というのは、それらに頼ってしまう傾向があるようです。

「私には十分な資産がある。」とか
「私の権力を持ってして、不可能はない。」等々。

どっかの国のリーダーが、言っていそうな言葉ですよね。
しかし、しかし、ですよ。
そんな富やら権力やらを持っている人達は、常に安心して平安な境地にいるのでしょうか。
富をたくさん持っていれば持っているほど、それを失くさないように必死になっていませんか?
海外の銀行に資産を移したり、不動産に変えてみたり。
又は、その資産をもっともっと増やそうと、これまた真剣になっているでしょう。
権力だって同様です。
いつなくなるか分からないのは、多分本人が一番よく知っているはず。
そして、それが無くなってしまうのが、とても恐ろしい事だと思っているはずです。
しかし、
そうではあっても、そのような人々というのは、
それにしがみつき、それさえあれば大丈夫と信じるものなのです。

偶像崇拝だけに関わらず、何か他のものに頼ろうとする気持ち
その物がある限り大丈夫といった考え、
これらは悪魔が一番喜ぶ考え方なんです。

しかし、残念ながら彼らがしがみつく物というのは、
例えてみれば、海に浮かぶ小枝のような物。
とても、とても小さく弱い物なんですね。
大きな大きな軍艦とは比べようもないのです。

ノアさんは、人々にそんな小枝に捕まっていないで、もっともっと
大きくて頼りになる物に乗っかろうではないかと、伝えたのでした。


ちょっと前になりますが、
ツイッターで流れて来たニュースにこんな物がありました。
見た人も結構いらっしゃるのではかと思います。
どんなニュースだったかと言うと、、、

とある場所で(屋外です)
お父さんと小学生位の息子さんが、礼拝をしていた時の事でした。
多分二人はパレスチナ人ではないかと思われますが、
その二人に対し、大きな犬を放った人達がいました。
彼らは、きっとユダヤ人でしょう。
その親子二人に向かって駆けだす犬、
息子の方は、可哀想にとても怖がって、思わず逃げようとしそうになりました。
しかし、お父さんはそれを制し、祈りを続けたのです。
すると、驚いたことに、近くまで走ってきた犬が、急に大人しくなって
二人から少し離れた所で伏せたのです。
結局、二人は犬に襲われずに済んだという内容のニュースでした。

あのお父さんは、神様が守ってくださると信じていたからこそ、
礼拝を続けることができたのだと思います。

あのお父さんのように、神様が近くにいらっしゃることを知っている人というのは強いのです。
自分を支えているのは、海に浮かぶ小枝でないことを知っているからです。
決して沈まない軍艦よりも、もっともっと強く、
そして誰よりも頼りになる存在がバックにいてくれるのですから、
何があってもドーンとしていられるのだと思います。

しかし、神様が近くにいない人々は、いくらお金や権力を得ていたとしても
安心してオチオチとゆっくり眠る事さえできません。
睡眠薬がなければ寝られないし、ボディーガードがいなければ
外を一人で歩くこともできないのですから。

神様もこうおっしゃっています。

『言ってやるがいい。
「あなたがたは考えないのか。
 もし或る朝、あなたがたの水が地下に沈み去ったならば、
 涌き出る水をあなたがたに齎せるものは、一体誰であるのか。』(67-30)

悪い行いをしていると、死んでからだけでなく、生きている間にも必ず
それに対する懲罰というのがあります。
もしかしたら、夜寝ている間に、神様からの懲罰に見舞われるかもしれません。
又は、日中お買い物をしている間に、何かしらの懲罰があるかもしれません。
そんな神様の懲罰から身を守れる人ってどんな人達でしょうか。

神様の懲罰から身を守れるのは、神様を信じ、神様に常に過ちを赦してもらおうと
思っている人々だけ。

だからノアは、人々に神様を信じ、過ちを許してもらいなさいと950年も
言い続けたのでした。

しかし、、、、

この続きは、また次回という事で。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史61 預言者ノア その2

2023-06-09 05:05:35 | イスラム教
前回は、預言者ノアさん(平安あれ)について書いてみましたが、
今回はその続きでございます。

こんにちは、ファーティマ松本です。

ノアの箱舟で有名なノアさんは、神様に選ばれた預言者でありました。
それも上位五番に入る程の、とても位の高い預言者でいらっしゃいました。

どうして、彼がそんなに位の高い預言者さんだったのか?
それは、
彼の人生を知れば納得できると思います。

前回もお話しましたように、ノアの時代というのは
人間が、初めてアッラー以外の物を拝み始めた時代でありました。

悪魔が人々に囁いたせいで、
立派な人が亡くなると、その人物に似せた偶像を作るようになってしまったのです。
最初のうちは、立派な人達を偲んだり、その人達の行いを忘れないようにしていたわけですが、
何十年かが経ち、その偶像の本当の意味を知る人々が段々と亡くなっていくと、、、、。

悪魔は、また人々に囁きかけるのでした。

「この偶像を通して、私達は神様に近づき、神様にお願いを聞いてもらうことが出来る。」

しばらくすると、ほぼ全ての人々が、偶像を拝むようになってしまいました。
そこで、神様はノアを預言者に選び、人々に正しい道に戻るように伝えさせたのです。

ノアは言いました。
「アッラーだけを拝みなさい。偶像などにお願いなどをしてはいけない。」
しかし、ノアの人々は、とても頑固で全く聞く耳を持たなかったと言われています。
ノアの言うことを聞き、そして彼を信じた人々というのは、
社会的階級の低い人々だけでした。
そして、その数さえも僅かなものでした。

大抵の人は、ノアが口を開くや否や、指を耳に突っ込み、
「えー、何だって、聞こえない、聞こえないよう。」
とからかうのでした。

いやー、もう憎ったらしいですよねえ。
私なんか、そんなことをされたら、
二度とそんなヤツの所へ行くかっと思ってしまいます。
しかし、、、
ノアさんは、違います。
何を言われても、何をされても、人々に諭すことをやめませんでした。
昼も、夜も。
個人相手にも。
または、集団相手にも。
常に、”神だけを拝めるように”と言い続けたのです。
その年月、ナント950年!!
950年という長い、長い年月を、彼は人々を神の道に戻すことに使ったのです。

「あー、またノアが来たぞ、やーい。
 なんか言ってみろ。」
彼が話を始めれば、耳を塞ぎ、馬鹿呼ばわりし、見下し、笑いものにしました。
そして、頑固ゆえに、誰もノアの言う事を信じる者がいなかったのです。

そんな期間が、950年、ですからね。
ちょっと、、、スゴ過ぎです。
私だったら、一年も耐えられないでしょう。

彼が950年も生きたからと言って、決して
周りの人々も、彼と同様に長寿だったというわけではありません。
周りの人々は、そんなには長生きはしなかったのです。
つまり、ノアは、何世代も何世代も、彼の言うことを信じないまま死んでいく人々というのを、
見ていったわけです。
それは、それで、とても辛いものであったと思います。

この間まで、可愛らしかった子供達が、いつの日が大きくなって、
そして、そのうちにノアを馬鹿にするようになり、
そして、神を正しく拝めることなく死んでいってしまうのを
何度も、何度も見ていくのですから。

しかし、950年という長い期間も頑張った割に、
彼の言う事を信じた人というのは、驚くくらいの少数でありました。
一説によると、その数、ナント7人から80人位であったとの事。
(びっくりですよねー)

しかし、先にも言いましたように、
彼は数多く存在した預言者の中の、5本の指に入るお方であります。
とーっても偉い預言者さんのお一人なのです。
(彼を信じる人はとても少数でしたが、)


この預言者ノアさんの話しから分かる事は、結果は大事ではなく、
大切なのは、その過程であるという事。

いくら頑張っても、結果がついてこない事なんて普通にあります。
そして、大して頑張らなくても、良い結果に恵まれる事もあるでしょう。

結果というのは、どれだけ頑張ったかというのを表す物ではないのです。
結果というのは、神様の御手の中にある物です。
自分で何とかなる物ではないのです。

しかし、結果がどう出ようと、
過程というのは、自分次第で何とかなるものであると思います。
一生懸命やるか、やらないか、というのは、自分次第です。

もうすぐ、こちらサウジアラビアでも期末テストが始まります。
私が子供達にいつも言うことは、
「結果はどうでもいい。でも過程が大事だよ。
 自分が出来る限り、一生懸命にやったというのであれば、
 何点取ってこようとどうでもいいからね。」

しかし、この間、お父さんは、
「どの科目も90点以下は取ってくるな。」と子供達に言っていました。

うーん、両親が全く違う価値観の元に育った子供ってどうなるんでしょうね。

上のお姉ちゃんやお兄ちゃん達は、
なんだか、上手ーく両方の親を黙らせるのに長けているような感じがしますが。


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神様の世界史60 預言者ノア その1

2023-06-02 04:28:01 | イスラム教
前回は、預言者イドリースについて書いてみました。
今回は、ノアの箱舟でよくご存じの”預言者ノア(平安あれ)”
について書いてみようと思います。

こんにちは、ファーティマ松本です。

ノアの箱舟って、誰でも聞いた事ありますよねえ。
でも、まさかそのノアが”預言者”だったなんて!と思った方、
いらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも、ノアの箱舟って単なるお話だと思っている人も多いはず。
しかし、しかし、
実際に、ノアという人物は実在されていましたし、
ノアが箱舟に乗って云々という話も、実際に起きた事なんです。

そして、預言者ノアさん(平安あれ)は、かなりレベルの高い預言者さんの一人で、
彼のお名前は、クルアーンの随所で見ることができます。

例えば、
『実に彼は感謝をする僕(しもべ)であった。』
(クルアーン17:3)

そして、クルアーンの一章に彼のお名前を取って
ノア章というのもあるくらいです。 

また、数多く存在した預言者の中のトップ5に入るとも言われています。

では、どうして彼がそんなに凄い預言者さんだったのか、
そして、彼の本当のお話はどんなものであるのか
といった事を、少しづつ見ていくことにしましょう。

彼は、アダムに始まり、シース、そしてイドリースに続く4番目の預言者です。
アダムとノアの間には10世代の差があるそうです。

シースとイドリースの時代というのは、
殺人や、そして婚外交渉という社会問題を抱えていた時代でした。
しかし、
それでも人々は、神様がアッラーだけである事、
そして、アッラーだけを崇拝する事はちゃんと心がけていたのです。

しかし、ノアの時代になると、それが少しづつ、少しづつ変わっていきました。
ノアの時代は、今までの時代にはなかった新たな問題を抱える時代だったのです。

その新たな問題とは、

「偶像崇拝」

です。

イスラム教的に、この偶像崇拝というのは、
殺人や婚外交渉以上の意味を持つものなんです。
なぜならそれは、
人々が、自分の手で作った偶像を拝め始めるようになった、という事。
つまり、
唯一無二の神様だけを崇拝しなくなってしまったという事です。

これって、イスラム的には殺人や婚外交渉以上にヤバイ事であります。
なぜなら、神様は、全ての罪を許してくれるとおっしゃっていますが、
この”アッラー以外のものを拝む”という行為だけは、例外とおっしゃっているからなんですね。
もちろん、
今まで、偶像崇拝だの、何だのと、神様以外のものを崇拝していたとしても
それを悔い改めれば、全然問題ありません。
天国の扉が大きく開く可能性は、大いにあります。

では、
どうして今までなかった偶像崇拝というのが、発生してしまったのか、
見ていきましょう。


どの時代、どの地域にあっても、立派な人間というのは存在するものです。
正直で、誠実で、そして唯一の神であるアッラーだけをちゃんと崇拝する、
そーんな人物です。
そのような立派な人間が一人、また一人と死んでいくわけですが、
それを好機と捉えたのが、例のジンイブリース(悪魔)です。
イブリースは、人々にこう囁きました。
「あの立派な人達の事を忘れないように、彼らに似せた偶像を作ろうではないか。」

人々は、それが悪魔の囁きだと気付かず、立派な人が亡くなる度度に偶像を建てるようになりました。
最初のうちは、その偶像を見る度に、
「あー、あの人は本当に素晴らしい人だった。」と
人々は思い、自分も見習わなければいけないと思っていたわけです。

しかし、何世代が過ぎ、
その”立派な人”というのが、どんな人物であったのか
どんな功績を残したのか等々を知らない人ばかりになってきた時、
あのイブリース(悪魔)が、またもや動き出します。

どのような動きを見せるのかは次回に続きますが、
それにしても、悪魔の忍耐強さは特筆すべきものがあります。
何年も、何十年も、良い時期が来るまでジーっと待つ執念深さ、
ある意味、尊敬に値するものがありますよね。


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