神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史32 人間の尊厳

2022-10-30 03:11:47 | イスラム教
前回は、

天使達は、アダム(平安あれ)に対しサジダをしたが、
一人だけ、サジダをしない者(ジン)がいた。
そのジンは、
「アダムなんかより、私の方が凄いんだから、
 そんなものに向かってサジダなんてしないぞ。」
と、神様に対し悪態をついた。
ということを、書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

自分は、火から創られていて、
アダムは土から創られている。
だから、私の方が上なんだ、と言ったのはイブリースという名前のジンでした。
(ちゃんとジン達にも名前ってあるんですねー)

このジンの態度を、人類史上初の人種差別と呼ぶ人がいます。
まあ、確かに
人種差別というのは、自分ではどうしようもないような点を突っついてくるものですからね。
肌の色とか産まれた国とか、母国語とか、
または、最近私的に少し気になる
”年齢”の事とか、、。
そーんなことで、差別なんてされたら、、、、

もう、嫌になっちゃいますよ~!!

イブリースも、アダムの原料(?)という、アダム自身ではどうしようもない所を
ついてきて、ダメだしをしてしまったわけです。
そう、まさしく”人種差別”の原型であります。

しかし、面白い事に差別をする人というのは、大抵の場合
相手のホンの一部の部分にしか目を向けないんですよね。
(年齢とか、、あっ、何度もすみません。)

イブリースも、アダムという存在のホーンの一部の部分
つまり、土から創られているという点にしか目を向けていないのです。

アダムが、土からできているのは、まさしくその通りなのですが、
決して、それだけでは、、、ありませんよねー。
それだけであったら、天使達が全員、アダムに対し一斉にひれ伏すなんてことはしないでしょう。

天使っていうのは、以前にも書きましたが、
ものすごく”スゴイ”存在なのです。
ちょっと、おさらいの意味を込めて、もう一度天使とは、
何なのかを考えてみたいと思います。

天使というのは、光から創られています。
土から創られているのと、光から創られているのでは、
どっちが上かと聞かれたら、、、、

「うーん、よく分からないけど、、、ひっ、光、、かな?」
なーんて答えてしまうかもしれませんよね。。
それプラス、
天使というのは、神様と直接話すことができちゃう存在なんです。
すごくないですか。
さらに、
どこまでも、どこまでも飛んでいけるんですよ。
その”どこまでも”が、月までとか、太陽までとか、
そーんなんじゃないんです。
もっと、もっと、モーっと遠くまで行けちゃうんです。
天国まで行けちゃうんですから、ちょっとレベルがスゴ過ぎなんですよ。
その上、
とてつもなく、美しい姿をしているんです。
人間の姿になることも、出来ますしね。

では、
そーんなに素晴らしい天使さん達が、
「おおー!、なんという創造物が出来上がったんんだ!」と
一斉にアダムにひれ伏す(サジダ)というのは、
アダムが、土からできているからでしょうか。

違いますよねえ。

その証拠に、アダムの身体が出来上がった後、しばらくの間は
放置されていたことを、覚えていますでしょうか 。
放置されている間に、例のイブリースが、アダムの身体の中に入ってみたり、
つついてみたりしたのでしたね。
そして、天使達は、その放置されているアダムに対し
サジダなどしていなかったのです。。

しかし、
神様は、アダムの身体に魂が入った時、
「サジダをするように。」と天使達に伝えたのでした。

さて、
ということで、

人間の創造というのは、
私達が考える以上に、相当な事らしいです。
何しろ、(何回も既に書いておりますが、)
”全ての天使がひれ伏してしまう”位なのですから。

では、どうして、人間の創造がそんなにスゴイのか
を少し考えてみましょう。
まず、第一に、
神様は、アダムをご自身の御手で創られた。
第二に、
アダム(人間を)最善の形に整えられた。

『本当にわれは、人間を最も美しい姿に創った。』
(クルアーン 95:4)

第三に、
ご自身で、アダムに魂を吹き込まれた。

第4に、
地球の管理、運営を行うのに必要な知力を与えられた。

知力、、、
どうも私は自分の水準で、物事を見てしまいがちなので、
そーんなに、人間って頭いいかなっと思ってしまうのですが、

イヤ、イヤ、、本当に、頭のいい人っていますよねー。
それも、結構たくさん!!
大学の先生や、博士と呼ばれるような人達は、もちろんですが、
小学校の先生だって、スゴイです。
お医者さんとか、
色々な研究をされている方々、いらっしゃいますよね
そのような人達の功績の結果が、今の世の中ではないですか。


そんなものすごい知性というか、知力を持っているのが、
人間なんですよねー。(すごいなあ、ホント)

プラス、
人間は、天使のように、良い事だけをするようにはできていません。
悪い事をしようと思えば、出来る存在であります。
にも拘わらず、良い事をしよう。
人の為になるようにしよう。
社会に還元しよう、などと。
とてつもなく、素晴らしい考えをする人もたくさんいるわけです。

そういったことを全てひっくるめて、
人間の創造というのは、天使達がひれ伏してしまうほど
”スゴイ”事なのです。
 
しかしながら、イブリースは、
そーんなっこと全て忘れて
イヤ、わざと知らないふりをして、
「アダムなんて、すごくないやーい!
 僕の方が、何倍もすごいんだー!」
と、言っていたわけなんですね。

イブリースは、アダムの創造を最初から最後まで
見ていたのですから、上記の事は、全て知っているのです。
にもかかわらず
認めたくなかったわけなんですね。
人間の素晴らしさ、というものを。

このような事を考えると、
人間である私達っていうのは、結構”スゴイ”存在なわけです。
生きていると、
「自分て、ダメなヤツだなあ。」と思ってしまう事もあるでしょう。
または、
周りの人から、そう言われることもあるでしょう。
私もしょっちゅう、ダメだしを食らっていましたから、
その気持ちは、よく分かります。

でも、神様は、私達人間にこのような尊厳を
与えてくれていたんですね。
私達は、決して、
「ダメなヤツ」なんかではないんです。
もともとは、とても高いレベルにある存在なのです。

アダムの創造について、考える時
私達は、自分たちに与えられている尊厳というものを
感じ取ることができます。

自分も、そして周りにいる全ての人達もが、
神様がお創りになった創造物です。
そして、その創造物というのは、天使達がひれ伏してしまうほど
高尚な創造物のようです。

しかし、それでうぬぼれて高慢になってしまっては、
イブリースと同等になってしまいます。
私達は、神様が与えてくださった素質に感謝をしながら、
謙虚であるべきです。

神様の前で謙虚であればあるほど、神様はその人の位を上げてくれます。

傲慢の反対は、謙虚です。
実際、私達は自分の力だけでは、何もできないことを知らねばならないでしょう。
目が見え、耳が聞こえ、身体が自由に動くからこそ出来ていることが
たくさんあります。
それらは、全て神様が与えてくれている祝福で、
その祝福なくして、何が出来るというのでしょう。
私達は、神様からたくさんの良いものを頂いていることを忘れず、
それらに感謝をし、そして、
それら、いただいている物を使って
たくさんの良い事をするようにしていきたいと改めて思うのでした。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!


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神様の世界史31 高慢なジン

2022-10-21 20:18:36 | イスラム教
前回は、
「エイジングクリームで何かおすすめの物はないですか?」
という私のくだらない質問で終わらせていただきました。
皆さんきっと、きれいにスルーしてくれるだろうと思っていたのですが、
なんと!
驚いたことに、お一人そのくだらない質問に回答をくださいました!!
ということで、
今週は、まず、その回答を皆様とシェアーしたいと思います。

こんにちは、ファーティマ松本です。

その読者さんによりますと、お肌には、
『蜂蜜』が良いとの事です。
蜂蜜を水で薄めて化粧水のように使うのがいいらしいんです。
そして、その後に、ひまし油などで蓋をするそうです。
いやー、蜂蜜って本当に良い事ばっかりですよね。
イスラム世界でも、蜂蜜の凄さは昔から知られています。
これから寒くなるので、積極的に肌からも、そして口からも
蜂蜜をとっていきたいですね。

それでは、本文に入ります。

さて、
神様は、天使達に向かって
「アダムにサジダをするように。」とおっしゃいました。
サジダというのは、額を床にくっつける動作の事で、
イスラム教の礼拝においては、とても大事な行いになります。
サジダをしている時が、一番神様に近い位置にあると言われていますし、
神様の凄さを感じ、自分の低さを表明するには、
これ以上の物はない状態ですよね。
その為か、この状態の時にするお願い事っていうのは、
かなりの確率で、叶えてくれるそうですよ。
しかし、
天使達がアダムに対してする”サジダ”というのは、
ちょっとだけ色合いが違います。
それは、崇拝の為ではなく、あくまでも敬意を表すためのものでありました。
ここまでが、前回までの復習になります。

今回は、たくさんの天使達が一斉にアダム(平安あれ)に対し、
サジダをしたその後について、書いてみたいと思います。


何千万、何億という天使達が全員アダムにサジダをした時、
ちょっと、興味深いことが起きました。
なんと、一人だけサジダをしなかった者がいたのです。
それが例の優秀なジンでした。
彼の名前をイブリースと言います。
彼は、何千万、何億といる天使達の全てがアダムにサジダ(お辞儀)をしているまさにその時、
一人だけぽつねんと立っていたというのですから、かなり目立ちそうですよね。
イブリースは一体どうしてしまったのでしょうか。
何を考えていたのでしょう。

神様もイブリースに問いかけます。
どうしてサジダをしないのか、と。

さあ、ここから神様とイブリースの会話の始まりです。
クルアーンにはその時のことが詳しく書かれています。
ちょっと見てみましょう。

『それで天使達は、イブリースを除き一斉にサジダした。
 彼は一緒にサジダすることを拒否した。
 かれ(アッラー)は仰せられた「イブリースよ、あなたが一緒にサジダしなかったのはなぜか。」
 彼は言った。「私には、あなたが泥で形作り、粘土から御創りになった人間にサジダすることはできません。」
 かれは仰せられた。「それならここから下れ。あなたは本当に呪われている。この呪いは審判の日まで、あなたの上にあろう。」
 彼は言った。「主よ、彼らが蘇られる日まで、私を猶予してください。」
 かれは仰せられた。「あなたは猶予される。定められた時のその日まで。」
 彼は言った。「主よ、あなたは私を迷わされましたので、私は地上で彼らに(迷いを)好ましく思わせ、必ず彼ら凡てを迷いに    陥らせましょう。彼らの中で誠実な(恩恵により清められた)あなたのしもべ以外は。』(15:31~40)
 
イブリースだけは、頑なにに対しサジダをしなかったわけですが、その理由はクルアーンによると、

『かれは仰せられた。
 「イブリースよ、われの手ずから創ったものにサジダをするのに、何があなたを妨げたのか。
  あなたは高慢なのか、それとも高い(威力ある)者なのか。」
彼は言った。「私は彼(人間)よりも優れています。あなたは火で私を御創りになりましたが、彼は泥で創られただけです。」
(38:75、76)

イブリースがアダムにサジダをしなかった理由は、そう、高慢さ。
つまり、自分の方が優れているといった優越感のせいのようです。
土で創られた人間よりも、火で創られた私の方が上だ、という発想ですね。

火と泥。
どちらが優れているのか?
難しいところです。
何しろ、比較する対象物が違いすぎですから。
高温の火がいいのか、低温の火がいいのか、というのであれば分かります。
または肥沃な土がいいのか、砂漠の土がいいのか、といったものであれば比較もしやすいでしょう。
でも、火と土?
どっちがすごいか?
どっちがエライか?
んー、なかなか難しい質問ですね。

一つ言えることは、
土(または泥)というのは、何かを建てるのに必要なもの、何かを作るのに必要なものです。
つまり、何かを作りだすといった資質があるわけです。
それに対し、火というのは、
何かを焼くためにあります。
何かを破壊するためにあります。
もちろん、美味しいごはんを作るのに火は必要不可欠なものでもありますが、火の危なさは否定できません。

さあ、土と火、どちらがすごくて、どちらがエライか。
それを決めるのは少しナンセンスな気がしなくもないですが、イブリースは自分が方がすごい、偉いと、思ったようです。
この自分の方がすごいんだ、自分の方が偉いんだという気持ち、つまり
高慢さがイスラム的には非常によろしくない心の状態であります。

誇りを持つことは、決して悪いことではありません。
たくさん努力をして、何かを成し遂げたられたら、それはそれは誇らしく思えることでしょう。

しかし、何かを成し遂げられたという事実の裏には、それを支えてくれた人たちがいます。
そしてもっと大事なことは、神様がそれを行うに必要なものをすべて与えてくださったという事実です。
例えば、目や手、足、考える力、美貌(?)などといった必要なものは、すべて神様が与えてくれたもの。
ですから、何かを成し得た自分や周りの人達に、よくやった、すごい、すごいと
大喜びをし誇らしく思うその時、忘れていけないのは、神様への感謝。
神様からのお助けがあったからこその成果で有ることを知ったなら、高慢になるなんてことはできません。
むしろ、謙虚になるのが一番良い姿勢のはずです。

イブリースは、神様のご慈悲によって、天国に入れてもらえて、
そこで天使達と同じような恰好をさせてもらって、快適な生活を送らせてもらっていたのです。
にも関わらず、アダムにサジダをしなかった事を、なんと神様のせいにしてしまいました。
ある意味、ちょっと凄すぎです。
その上、ここから出ていてと言われたときには、「覚えていろよ。」とこれまた悪態をついています。
感謝のかの字もありません。

高慢さ、そして忘恩。
これがイブリースの最大で、最悪の罪なのだと思います。

来週に続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史30 サジダをしよう!

2022-10-15 12:47:27 | イスラム教
神様は、アダムを土からお創りになり、その後
魂を吹き込み、知識を与えられました。
知識には、有益な知識とそうでないものがあり、
有益なる知識というのは、人を神様の事を畏れるようにさせるもの。
神様を畏れるとは、神様の懲罰に合わないように悪事を避け、
良い行いをするようにすること。
そして、そのような知識を得ようとする者には、天国への道が容易になる。
ということを、書いてきました。

こんにちは、ファーティマ松本です。


それでは、今回は、
神様からすべての名前を教わったアダムに、その後何が起きたのかを見ていきたいと思います。

その前に、
神様が天使達に向かって”これから人間というのを創る”とおっしゃった時のお言葉、、、、、、
覚えてますでしょうか。

実は、
あれには続きがあったのです。

『あなたの主が天使達に、「われは泥から人間を創ろうとしている。」と仰せられた時を思え。
 「それでわれが、かれ(人間)を形作り、それに魂を吹き込んだならば、あなた方は伏してサジダしなさい。』38-71,72

『われはあなた方を創り、形を授け、それからわれは天使達に向かって「アーダムにサジダしなさい」と告げた。』
  (7-11)

「サジダをしなさい」とありますね。
サジダというのは、私達イスラム教徒が礼拝する時に、額を床につける動作のことです。
イスラム教の礼拝というのは、いろいろな動作の集まりなのですが、
このサジダ(額を床につける動作)が、神様に一番近い状態であると言われています。
ですから、この状態のときに神様にお願い事をすると、かなりの確率で叶えてもらえるのです。
そして、このサジダは神様への敬意、畏敬、崇拝を示すものなので、神様以外の何物にもしてはいけません。
日本では、お辞儀をする際に、正座をして手をつき、頭を床近くまで下げることはありますが、
あれは残念ながらイスラム的にはご法度であります。

しかし、神様はそんなサジダをなんと、アダムに対してするようにと天使達に命令されました。
注意すべきは、アダムに対するサジダというのは、崇拝のためのものではありません。
あくまでも”尊敬“を表すためのものであります。
天使達は決して、神様以外を拝むなどどいうことはしませんし、
また、アダムも崇拝の対象として創られたわけではありませんからね。

天使達は神様の言い付け通り、アダムに対しサジダをしました。
想像してみてください。
天国にいる何十万、何千万という天使達が一斉にアダムにサジダをする光景を。
天使というのは、光からできています。
とても美しい存在です。
羽だってあります。
悪いことは一切しない、ピュアな心の持ち主ばかりです。
そんな天使達が一斉に、土からできたアダムにサジダをするのですよ。
すごい光景だとは思いませんか。

思えば、アダムは粘土から創られて、ずいぶんと長い間放置されていましたよね。
しかしながら、その間、
天使達はアダムに対し、サジダをするようにとは一度も言われませんでした。

しかし、アダムに魂がしっかりと生き渡った時点で、神様は天使達にサジダをさせました。
つまり、魂が入っていない物体であった時のアダムには、サジダをする価値がなかったということでしょう。
これが示すことは、私たちの体というのは、中身、つまり魂の部分が大事ということです。
私たちの心の持ちよう、人に対する態度といったものが、外見の美しさよりも大事だということが分かります。

預言者さんは、
「自分たちの血統やら出身地を自慢しないように。」
とおっしゃいました。

外見と同様、出身地や家柄などというものは、個人の中身とは関係がありません。
どんなに素晴らしい家柄の出身だとしても、中身が腐っていれば何の価値もないのは、誰でも分かりますよね。
それに、、人間というのは、元を辿れば、誰もがアダムにたどり着くわけです。
そして、アダムを辿れば土に行き着くわけですから、何も偉ぶることなんてないのです

『また横柄に地上を歩いてはならない。
 あなた方は、大地を割くこともできず、また(背丈)が山の高さにもなれない。』(17-37)

外見を気に掛けるというのは、とても大切なことであるけれども、
それ以上に内面の良さというのを、もっと大事にするべきであるというのは誰もが知っていることだと思います。
何しろ私たちの体というのは、土からできていて、死んだら土に還るものです。
そのような類の体にせっせとエイジングクリームをぬり込み、
これは体にいいから食べろと言われれば、それが何であろうと食べる。
砂糖を取れば、肌も頭も老けると言われれば、甘いものを必死でこらえる。
こんな風に、私達は、いつかは泥と化してしまう泥の塊を大事に大事にしています。

もちろん、身体は、神様からの大切な贈り物です。
大事にしないといけません。
(私も、エイジングクリーム塗りたくっていますよ、必死に!)
しかし、
体を大事にすると同時に、ずーっと生き続ける魂の方にも、
少しは注意を払うべきではないかなあと思う今日この頃であります。

(皆さんは、どんなエイジングクリーム使ってらっしゃいますか?
 良いものがありましたら、是非教えてくださいね!)

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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レビューが、少しづつ増えてきています。
レビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。

どんなレビューがあるのか少し紹介!
「会話形式なので分かりやすい」
「イスラム教徒が何を考えるのか分かるようになるので、
 イスラム教徒と交流がある人におすすめ。」
そして、究極
「涙が出た。」
私も、このレビューを見て、涙が出ましたよ!(涙、涙)


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神様の世界史29 真の知識とは

2022-10-08 12:01:48 | イスラム教
前回は、知識には、
有益な知識とそうでない知識がある、というお話をしました。
今回も、知識について少し考えていきたいと思います。

こんにちは、ファーティマ松本です。

知識を得た人間は、、、、何をするのでしょうか。
答えを、クルアーンの中から見てみましょう。

『アッラーのしもべの中で知識のある者だけが、かれを畏れる。』(35-28)

そう、知識のある者は、神を畏れる、、のだそうです。
”有益な”知識を持っている者だけが、本当に神様の事を畏れる事ができるわけですね。

神様とは一体何なのか、いるのかいないのかと言っている間は、
本当に、神を畏れることはできません。
(まあ、、、、当然ですが、、。)
神様を畏れるとは、
神様がどんなお方かであるかを”知っている”からこそ、出来る事であります。

神様がどんなお方であるかを知っていれば、
神様に喜ばれるような良い行いをしようと思うようになるでしょう。
なぜなら、神様は良い行いをする者を好まれることを知っているからです。
そして、善い行いをスる者には、天国が用意されていることも、もちろん知っています。

また知識ある者は、神様は優しく寛大なだけでなく、
懲罰には大変厳しいお方であることも知っています。
悪い行いに対しては、悪い結果が待っている。
そして、最終的には、地獄の懲罰があることも知っています。
ですので、神様が定めた悪い行いは、しないようにするものです。

神様というのは、とてつもなく慈悲深く、お優しいお方でありますが、
それだけでは、もちろんありません。
慈悲深いだけでは、、、
優しいだけでは、、、、
なんでも許されるだけでは、、、
悪い事を平気でしている人に対し、何の効力もないではないですか。
悪い事をしている人が、良い事をしている人と同じ扱いを受けていいのでしょうか。
同じ慈悲を受けてもいいのでしょうか。

クルアーンの中で、神様もこのようにおっしゃっています。

『夜に眠らず目を覚ましている時に,サジダしあるいは立って礼拝にうちこんで,
 来世(の懲罰)を恐れ,また主の御慈悲を請い願う者(がそうではない者と同じであろうか)。
 言ってやるがいい。
 「知っている者と,知らない者と同じであろうか。」
 (しかし)訓戒を受け入れるのは,思慮ある者だけである。』(39-9)

痛ましい事件が、日本だけでなく、世界中に毎日のように起きています。
加害者が、被害者と同じ扱いを受けるべきではありません。
悪には、それ相応の結果があるべきです。
神様は、懲罰にとても厳しいお方であることを知らねばなりません。

『本当にわが印を信じない者は,やがて火獄に投げ込まれよう。
 かれらの皮膚が焼け尽きる度に,われは他の皮膚でこれに替え,
 かれらに(飽くまで)懲罰を味わわせるであろう。
 誠にアッラーは偉力ならびなく英明であられる。』
(4-56)

悪には、悪を。
善には、善の結果がなければなりません。
両者は同じではないのです。

『本当に天にあり、地にある凡ての者は、アッラーのものである。
 だから悪行の徒には、相応しい報いを与えられ
 また、善行の徒には、最善のもので報われる。』
 (53-31)

もちろん、
過去に悪を行ってしまったとしても、その後
その罪を悔い改めれば、寛大なる神様は、
きっとお許し下さるでしょう。

ただ、知識を得ると言っても、こういうのは”イマイチ”のようです。
例えば、
預言者さん(平安あれ)のお言葉をたくさん覚えたとしましょう。
でも、
それを実行に移さなければ、
本当に知識を得たとは言えません。
学んで得た知識をもとに、
神に喜ばれる行いをしようとし、
神の懲罰に合うような行いを避けようとする
それが大事です。

そのような者に対し、神様はこうおっしゃっています。

『かれらへの報奨は,主の御許の,川が下を流れる永遠の園である。
 永遠にその中に住むであろう。アッラーはかれらを喜ばれ,かれらもかれに満悦する。
 それは主を畏れる者(への報奨)である。』(98-8)

有益な知識を得ようとたくさん学ぶ学者さんに対しては
地球上のありとあらゆるものが、その人の罪を許してくださるようにお願いをしているそうです。
ありとあらゆるものって、海で泳ぐ魚も含まれているそうですよ。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
お金とは、
そして、イスラム教とは?
人生というものを、今までと違った見方で見られるようになった樹里は、
一歩を踏み出せるようになるのでしょうか。

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神様の世界史28 学ぶってすごい事

2022-10-01 12:17:47 | イスラム教
前回は、アダム(平安あれ)が、神様から何を学んだのかについて
考えてみました。
こうじゃないか、ああじゃないかと、色々な意見があるようですが、
まあ、でも、あれですよね~。
何と言っても、
神様が直接、アダムさんに教えられた事なんですからね、、、。
超重要なものであったことは間違いないと思います。
(当たり前だろ!)

こんにちは、ファーティマ松本です。

神様は、天使達にも教えなかった諸々のことを、アダムに教えられたようですが、
これが意味するところは、非常に重要です。
それは、
私達人間には、何かを学ぶ能力がある、
何かを考える能力がある、
何かを観察して、理解することができるということ。
つまり、知性というものが備わっていることを教えてくれています。

反対に、ジンは知性の面では人間にかなり劣っているようで、
平均的なジンの知性というのは、人間の幼児位のものだそうです。
天使やジンは、空を飛んだり、物体をすり抜けたり、何かに姿を変えたりと私達にない特性というものがありますが、
人間には知性という特性があり、
この知性があるおかげで、天使とジンよりも多少上位にいられるようです。
(この点については、またいつか詳しく書いていきますので、乞うご期待!)

考える力、学ぶ力というのは神様からのギフトでありますので大事にしたいものです。
知識は力なり、と言いますしね。

さて、
知識を得るためには、「学ぶ」ということをしないといけないわけですが、
皆さん、、勉強、、、、していますか?
「学校を卒業してから、勉強なんてしていませーん!」
と言う人って、結構少ない、、、のではないかなあって思います。
なぜなら社会に出ても、学ぶ事っていっぱいありますもんね。
特に昨今は、社会の変化が著しく、、常に勉強していないと置いて行かれそうですし。
(私なんか、未だにスマホの使い方、学んでいますよ!)

「学ぶ」こと つまり、なにかの知識を得ようとすることは、
イスラム的に、とーってもスゴイ事であります。
どんだけスゴイのかと言うと、
預言者さん(平安あれ)曰く

「知識を得ようとする者には、(アッラーが)天国への道を容易にされる。」
また、
「知識を得ようとする者たちには、天使達が喜んで羽を下ろしてくれる。」
とも、おっしゃっています。

すごくないですか?
知識を得ようと思い、努力する人間に対し、
天国への道が容易になったり、
天使が来て、彼らのステキな羽を下ろしてくれちゃうなんて!
いやー!有難い!!
しかし、
ここでいう”知識を得る”というのは、
どんな知識の事を云うのでしょうか?

預言者さん(平安あれ)は、神様にこんなお祈りをされていたそうです。

「有益な知識を与えてください。
 そして、何の利益をもたらさない知識からお守りください。」

このお言葉から分かるように、
知識には、有益なものとそうでないものがあるわけです。
まあ、確かに、知らなくてもいいようなことっていっぱいありませんか?
うちの子供達なぞ、
「今日はルフィーの誕生日だ。」とか
「ローさんは、身長が190CMもある。」とか
そんな事を良く言っているのですが、
それこそ、、、、
、、、、、、
いらなくない?その情報!

って感じですよねえ。
まあ、一応「へえ、そうなんかい。」と
話に乗ってはいますけど、心の中では
「これこそ、何の益ももたらさない知識!」と一人納得しています。

それでは、どんな知識が有益な知識なのでしょう?

ヒント
決して、イスラム教に関することだけが有益な情報ではありません!

答え:
それは、
イスラム的なお勉強であれ、科学的なお勉強であれ、
勉強して得た知識が、神様に近づくものであれば、バッチグーです。
(この言葉って、今でも使われているのでしょうか? バッチグー)

神様に近づくって何なのよ、と思われましたか?

色々とあるかと思いますが、その一つが、
神様の偉大さを知ることです。

地質学でも、医学でも、物理でも、なんでもいいです。
とにかく、何かを勉強して、
その結果、神様の偉大さを知り、
それに比べて、自分自身が如何に弱い存在であるかが分かれば、かなりいい感じだと思います。

反対に、どれだけ勉強をしても
自分がなんだか、偉い人と誤認し始めたり、
人を見下すようになってしまっては、せっかく勉強したのに、
残念な人になってしまいますので、要注意です。

学ぶことにより、神の偉大さを知り、
自分の弱さを知る、そして
学んだ知識でもって、自分自身を成長させ、それを人に伝えていく。
そんな態度こそが、人間を高貴な存在へと高めてくれるのではないでしょうか。


預言者さん(平安あれ)は、こんな素晴らしい事を教えてくれました。

「アッラーが誰かに何か良いものを望む時、
 かれはその人物に、宗教への理解力をお授けになる。」

真の知識、有益な知識というのは、
神様からの贈り物であるんですね~。

私も、アニメキャラの誕生日など覚えていないで、
もっと違うことを学んでいきたいと思います。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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