神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史10 テスト、テスト!

2022-04-29 22:51:11 | イスラム教
ラマダーンも、もう少しで終わりです。
なんだかアッという間の一か月でした。
特に、今年はとても早く感じました。

さて、天地創造についてです。

前回は、天地創造の目的の一つは、
神様の凄さを示すためではないかということを書いてみました。
今回は、、、
全く違った視点から考察してみたいと思います。



天地創造の目的について、神様はクルアーンの中でこうおっしゃっています。

『かれこそは玉座が水の上にあった時、6日の間に天と地を創造されたお方。それはかれがあなた方の中、
 誰が行いに優れているかを明瞭にされるためである。
 ( 11:7)

天地創造は、私達のうち誰が良い行いをするのか、またはしないのかを確かめるためとのこと。
つまり、私達の行いを見るためにあるらしいのです。
テストと言ってもいいかもしれません。

天地創造とテスト?
なんだかピンと来ませんね。
しかし、クルアーンの中には、このテストをするため、試みるためという記述が結構あるのです。

『本当に地上の全てのものは、それ(大地)の装飾としてわれが設けたもので、
 彼等の中で誰が最も優れた行いをするかを試みるためである。』(18:7)

この世というのは「あくまでもテストするためにある。
つまり、テスト期間であるということを神様は強調して教えてくれてます。

『(かれは)死と生を創られた方である。
 それはあなた方のうち、誰の行いが優れているのかを試みられるためで、
 かれは偉力ならびなく寛容であられる。』(クルアーン 67:2)

生きていれば、いろいろな事が起きるのは当たり前、もうそれはどうしようもない事です。
良いこともあれば、悪いこともあるでしょう。
しかし、それら全部が神様から私達に与えられたテストなのです。
良い出来事も、悪い出来事も、です。

『全ての人間は、死を味わうのである。
 われは試練のために、凶事と吉事であなた方を試みる。
 そして(最後は)われに帰するのである。』
 (21:35)

であるならば、学生時代を思い出して、なるたけ良い点を取っていきたいものです。
高得点を取って、笑顔で卒業!したいですよね。

でも、人生のテストにおける高得点って、どうやって取っていけばいいんでしょう?
学校のテストであれば、勉強をすればよかったわけですが、、、。

答え!
ありとあらゆる機会を使って「善行」という得点を上げていけばいいわけです。
イヤー、いたってシンプル!
そう、
生きている間に、どれだけ善行という得点を貯めていけるかどうか。
それが、笑顔で卒業できるか、そうでないかを決めるものになると思います。

そんな「善行」という得点を取っていくのに一番大切なのは、
『感謝をすること』かもしれません。
良いことが起きた時にはもちろんですが、一見悪いことが起きた時にも感謝は必要です。
なぜなら、以前にも何度も書いたと思いますが、
一見、悪く見えるものが、後々良い結果をもたらしてくれる事ってあるものです。
「災い転じて福となす」とよく言いますよね。

悪いことが起きると全てのことが悪く見え、ついつい何も良いことなんかないと思ってしまいがちです。
しかし、悪いことが一つ起きたとしても、まだまだ自分の人生に良いことってたくさんあったりするものです。
例えば、財産を失った、でも体はいたって元気であるとか。
夫婦仲が良くない、でも子供たちはみんな良い子に育ってくれた、とか。

クルアーンの中で、神様もこうおっしゃっています。
『本当に困難と共に安楽はあり、
 本当に困難と共に安楽はある。」(94:5、6)

嫌な事があっても、大抵の場合、それと同時に良いこともあるものなんです。
その良いことに目を向ける事ができるか、そしてそのことに感謝ができるかどうか、
大きなテストであります。


では、、、
地球があることについて、、、感謝をしたことってありますか。
(ないですよねえー)

この天地の創造について、私達ができる感謝とは何なのでしょう。

『かれこそは大地をあなた方に使い易くなされた方である。それで諸地域を往来し、かれの糧から食べるがよい。」

大地を使い易くされた、とあります。
地球はご存知の通り丸いうえに、自転だの、公転だのをして動いています。
それでも私達がツルっと落っこちてしまうことがありません。
もちろんそれは、重力のおかげなわけですが、
その重力があることに感謝をしている人はどれだけいるでしょうか。

大抵の人は、重力のことなんて何も考えもしないで生活をしています。
考えたとしても、それに対し感謝をする人はまずいないでしょう。

足があって、ちゃんと歩けることに感謝をするのも大切ですが、
たまには地球からツルっと滑り落ちないということ、
また地球に飲み込まれない、ということにも感謝をしてみたいものです。

大地に飲み込まれてしまう。
「えっ、何それ?」と思ったかもしれませんが、
実際世界のあちこちでは大地が沈没して、人が飲み込まれてしまうことって、、ありますよね。

何年か前に見たドキュメンタリー番組で、自分の庭にいきなり大きな穴が開いて、それに飲み込まれそうになった人の話がありました。
その人は携帯電話を持っていたので、すぐに電話をして助けに来てもらったそうですが、
もし携帯を持っていなかったら埋まってしまっただろうと話していたのを覚えています。

『大地が揺れ動く時、天にいます方があなた方をそれに呑み込ませられないであろうと安心しているのか。』(67:16)

「あなた方は考えないのか。もしある朝あなた方の水が地下に沈み去ったならば、
 湧き出る水をあなた方に齎せものは一体誰であるのか。」(67:30)

『またあなた方の飲む水について考えたのか。
 あなた方が雲から(雨を)降らせるのか。
 それともわれが降らせるのか。
 われがもし欲するのならば、それを塩辛くすることができる。
 あなた方はどうして感謝しないのか。』(56:70)

『アッラーこそは海をあなた方に従わせられた方で、彼の御命令によって、船はそこを航行し、あなた方は彼の恩恵を追求する。
 それであなた方は感謝するであろう。
 また、かれは天にあり地にある全てのものを(贈り物として)あなた方の用に服させられる。
 本当にこの中には、反省する者への印がある。』
(45:12、13)

神様の創造は、全て私達の利になるように創られています。
まずはそのことに対し、感謝をしたいものです。

ただ、
私達がいくら神様に感謝をしても、それで神様の地位が上がるわけでもなく、何か得をするということはありません。
感謝をするのは、それは私達自身のためであります。
神様に感謝をして、得をするのは、いつだって私達の方なのです。
神様もクルアーンの中で、そうおっしゃっています。

『誰でも感謝をする者は、自分の魂のために感謝するのである。」
(31:12)

毎日、感謝ノートに、感謝できることを10個くらい書いていくと、いつの間にかうつ病も治るといわれています。
自分がどれだけ恵まれているのか、神様がどれだけ慈悲深いかが分かると、人は肯定的になるものです。
肯定的に、前向きに、そして明るく、心軽やかに生きていくには、どうしても”感謝”が必要になってきます。

感謝のないところには、憎しみと怒り、悔しさと悲しみしかありません。
せっかく生まれたのです。
せっかく、この人生を歩んでいるんです。
前向きに、心軽やかに生きていきたいものです。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!



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