神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

妬みについてもう一言だけ

2023-05-06 11:03:41 | イスラム教
前回は、妬みの対処法の最終回を書いてみましたが、
今回はナント、その続編!
これこそが本当の最終回!というのを書いてみようと思います。

こんにちは、ファーティマ松本です。

今回は、アダムの息子達の話の続きを書いていくつもりだったのですが、
妬みについてもう一言だけ言わせてもらおう、いや、
これはどうしても言っておきたい、というものがありましたので
あともう一回だけ、お付き合いいただけると嬉しいです。


”妬みの感情”というのは、簡単に言ってしまえば
「良いなあ、うらやましいなあ。」という思いですよね。
例えば、
誰かがものすごく待遇の良い会社に入れたら
「良いなあ、私もあんな好待遇の会社に入りたい。」と思うでしょう。
または、誰かが超イケメンで金持ちと結婚したら
「あー、うらやましいなあ。」と思うのも、まあ、まあ、ごもっともでございます。

しかし、私達の預言者さん(平安あれ)はこんなことをおっしゃいました。

「自分よりも下の人達を見なさい。決して自分より上の人を見てはいけない。
 なぜなら(自分よりも上の人達を見ると)
 アッラーがあなたに与えられたたくさんの良きものを、過少に評価してしまうから。」

自分よりも下の人達というのは、
自分よりも恵まれていない人々という事で、別に階級を指しているわけではありません。
同様に、自分よりも上の人達というのは、
今の自分の境遇よりも、恵まれている人達の事を指します。

私達は、常に上を目指せ
目標を高く設定しろなどと、上に上にと這い上がっていくことを良しとした文化の中で生きていると
思います。
しかし、預言者さん(平安あれ)は、現世における事柄においては
上を見るよりも、下を見ることを勧められています。

例えば、もし自分の車が超オンボロで、いつ壊れてもおかしくないような時
(うちの旦那の現状)
新車に乗っている人を「いいなあ。」と思ってしまうかもしれません。
もしくは、自分の車と比べて、気分が滅入ってしまう人だっているでしょう。
しかし、
下の人を見てみると、、、、

車を持っていないから自転車に乗っている人もいます。
(日本に居た頃の私)

そのもっと下を見てみると、、、、
自転車がないから歩く人だっています。
(現在の私)
そのまた下を見ると、、、、、

歩くための足がない人だっているわけです。
または、
足があったとしても、何かの理由(政治的なもの、宗教的なもの等)で外に出られない人
だって世の中にはたくさんいます。

そう考えると、車が古いとか、いつ壊れるか分からない、なんてことは
大したことがない、どちらかと言うと
とても、とても感謝すべき環境に自分がいることが分かります。
「羨ましい!」なんて思っていることができなくなります。

このように、人の事を羨ましいと思ってしまうような時、
自分よりも恵まれていない人を見るというのが
今現在、自分の持っている物や環境に対し、感謝を捧げる助けになる、という事です。

私が個人的にお世話になっているのは、
藤原ていさんの著作「流れる星は生きている」という本です。
この本は、著者藤原ていさんが満州から引き揚げて来た時のお話なのですが、
本当におすすめです。
この本を読んだ後は、どれだけ自分の置かれている状況が辛く思える時があっても、
「いや、いや、あの経験をされた人達の苦労とは比べにもならない。」
と思い、自分のぬるま湯のような生活に感謝をすることが出来るようになります。

自分より下の人達と言うと、まるで見下しているかのようなニュアンスに取られてしまうかも
しれませんが、藤原ていさんを始めとするあの時代に生きた全ての人達に対する
尊敬の念というのは、絶大です。
頭が下がって、下がって、上げられないです、ホントに。

そして最後に
イスラム教の先人のお話をしましょう。
オマル イブン アブドゥルアジーズという方がいらっしゃったのですが、
その方がよくこのように神様にお願いをされていたそうです。
「全ての起きた事に対し、私が満足するようにしてください。
 そしてこれから起こる事に、祝福をお与えください。」

起きた事、そしてその結果として今ある物に対し、
満足ができますように、というお願いですね。
そう、
私達人間というのは、今持っているもの、そして過去の出来事にについて
”満足”を得るという事が、とてつもなく難しいようです。
ですから、神様の御力が必要なんです。
神様にお願いをして、初めて、過去の出来事、そしてその結果である現状に
満足を得られるようになるのです。

最後の審判の日において、
周りの人達が何を得ようが、何を失おうが、そのことについて
私達は問われることはありません。
私達個々人が、問われるのは、自分の事だけです。
で、あるのならば、
起きた事全てに感謝が出来るようでありたいと思いますし、
これから起きる事全てが、神様からの祝福に満ち溢れたものであることを願わずにはいられません。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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