妬みの対処法 最終回

一か月にわたる長いラマダーンが終わりました。
断食をされた方々、ご苦労様でした。

こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、妬みの対処法というのを書いてみましたが
今回はその最終回です。

まずは、前回までの要約。

私達は、神様が書かれたシナリオの中で生きている。
そのシナリオとは、神様が特別に、私達一人一人に与られたもの。
私達は、そのシナリオを元にした映画の主人公である。
映画の中では、色々な事が起きて
涙したり、笑ったり、怒ったりしたりするわけだが、
優しい神様は私達が耐えられないような事は、シナリオには書かない。
起こること全ては、なんとか耐えられる範疇のものばかり。
また、
起こることの全ては、神様からのテストであるため
それにどう対応していくかというのが、とても大事。
時に
周りの人のシナリオが羨ましく見える時もあるけれど
それは、その人に与えられたテストである為
自分には全く関係がない、と割り切るのが大切。
そして自分自身のテストに集中するべき。
周りの人の映画やシナリオに目が行ってしまうと、
自分の映画がおろそかになってしまう。
そして、
往々にして、他人の環境というのは良く見えるものであるが、
完璧に幸せな人などこの世にいない。
誰もが、多かれ少なかれ、大変な思いをしているものである。
それでも、もし、、、、
人が持っている物が羨ましく、どうしても自分も欲しい！と思う時は、
シナリオライターである神様に、それを与えて下さいとお願いをするのが良い。
しかし、この世というのは、
自分が欲する物を手に入れる場所ではないし、
自分のやりたい事を遂行する場所でもない。
故に、足るを知るという事と
与えられたシナリオの中で、やらなければいけない事を淡々とやっていくのが大事である。

と、いったようなことを書いてみました。


今回は、妬みという感情と上手く付き合えなかった結果
「憎きあいつがいなくなってしまえばいいのに。」
という超ネガティブな感情にまで行ってしまった場合、
“どうなるのか？”について書いてみたいと思います。

悪魔となってしまったジン（イブリース）やカビールは
まさしく相手がいなくなること、相手の不滅を願いました。
その結果どうなったかは、もうご存じでしょう。
イブリースは、天国から追放され、地獄行き確定となり、
カビールは、弟を殺し、その後の全ての殺人の罪を負うこととなりました。
こちらも地獄確定でしょう。（多分ですけど）

他人を羨み、その人をその人の映画（人生）から引きずり落そうとするには、
まずは、自分が自分の映画から出てきて
相手を引きずり落さないといけないわけです。
という事は、
まず最初に落ちるのは、自分という事です。

人を呪わば、穴二つ

と日本語では言いますが、
私的には、穴一つではないかと思うのです。

わざわざ、自分の映画のスクリーンから出て行って
誰かのスクリーンの前に立ち、その人を落とそうとするのですから、
確実に自分は落ちますが、相手が落ちるかどうかは別問題。

イブリースに騙され、木の実を食べてしまったアダムはその後、
神様に許され、そして地上で預言者となり神様からの導きを得ました。

カビールに殺されたハビールは、
殺されはしましたが、結果、天国へ入れるわけですから
まあ、まあ、よろしいのではないでしょうか。

ですから、人を呪わば、穴一つ

というのが、もっと分かり易いような気がします。


この世で生きている間は、
自分の映画（人生）、自分の演技（行い）に集中するべきです。
そして、この世で生きる目的は、
自分の欲する物をたくさん手に入れる事ではなく、
幸せになる為にあるのでもない、という事を知ることが大切です。

この世で大切なのは
神様と良い関係性を保つことだと思います。

常に、常に、神様を意識した生活を送ること
そのマインドを手に入れるために、
先月のラマダーンがあったのです。

ラマダーンが終わっても、
そのマインドがなくならないように、注意していきたいと思います。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように！
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