神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史50 そこまでする?

2023-03-03 04:04:57 | イスラム教
前回、
カビールとハビールの二人が、同時に神様に犠牲を捧げた話をしました。
ハビールの犠牲は受け入れられ、カビールの方は受け入れられなかった、という事でしたね。

こんにちは、ファーティマ松本です。

神様に自分の捧げた物が受け入れられなかったばかりか、
その事が周りにいる人達にも、バレバレになってしまいました。
カビール的には面白いわけがありません。
その上、
結婚相手までも、ハビールの方がカワイイと来ているのですから、
カビールとしては、面白くないどころが、怒りまくっていたかもしれません。
「憎たらしいハビールさえいなければ、、、、、」
そう思った事でしょう。
その為、カビールは とうとう、

ハビールを殺すことにしたんです!!

イヤー、そんな事で人を殺さなくったっていいと思うのですが、、、、。
しかしこれが”妬み”のなせる業なのであります。
(詳しくは、また次回で!)

さて、今回は、
カビールがハビールに手をかける前の、二人の会話を覗いてみたいと思います。
二人が生きていた時代は、人間の数は数えるほどしかいませんでしたし、
お父さんのアダムも、殺害現場にはいませんでした。
だから、二人の会話なんて、
フツーであったら、誰も分からないし、知りようのない事であります。
しかし、
神様は、ちゃんと見ていらっしゃいました。
そして、それを現在進行形で生きている私達にも、ちゃんと伝えてくださっています。
それって、、、

すごくないですか?

最初の人間であるアダムの子供達が、どういう人間に育ち、
どういう風に生き、そしてどう死んでいったのか
そして二人がどんな会話を交わしたか、等々が分ってしまうって、
単純に私は、”スゴイ事”だなあって思ってしまいます。

それでは、早速クルアーンの中にある神様のお言葉を見てみましょう。

『(ムハンマドよ)アーダムの二児の物語の真実を民に語れ。

 (カビール)は言った。
 「私はお前をきっと殺してやる。」
  かれ(ハビール)は、答えていった。
 「アッラーは、ただ主を畏れる者だけを受け入れられる。
  たとえ、あなたが私を殺すために、その手を伸ばしても
  私はあなたを殺す為手を伸ばしはしない。
  私は万有の主アッラーだけを畏れる。」』(5:27)


「お前なんか殺してやる。」というカビールに対し、
弟のハビールは、私はあなたを殺そうとはしない、と答えたようですねえ。

まあ、しっかりした弟さんです!
相手がこう出て来たから、こっちもこう返す、というのとは違いますよねー。
「バーカ、バーカ。」と言われ
「お前の方がバカだろう。どの口が言ってるんだ!」
と言い返すようなレベルの人間ではなかったわけです。
(素晴らしい!)

相手がどうであっても
自分のレベルを落として、相手の立場にまで降りていかない。
自分を高いレベルに留めておく、といった事はとても大事だと思います。

しかし、もしハビールがこの時
「おお、そうか。
 お前が俺を殺そうって言うなら、こっちが先にやってやる!
なーんて事を言ったとしたら、どうでしょう?
”やられる前にやる”って、よーくありますよね。
人類の歴史の中で起きてきた戦争なんて、こういうのが多そうです!

しかし、
預言者ムハンマドさん(平安あれ)は、こうおっしゃっいました。
「殺した者も、殺された者も地獄行きである。」
これを聞いた周りの人は、
「殺した者が地獄行きなのは、分かります。
 でも、なぜ殺された方までもが?」
と聞いたそうです。
それに対し
預言者さん(平安あれ)は、
「殺された方も、相手を殺そうと思っていたからだよ。」
とお答えになったそうです。

殺された方は、結果として殺されてしまったわけですが、
相手をやっつけてやろうという意思は、しっかりあったわけですよね。

人をやっつけてやろうとか
いじめてやろうとか、
無視してやろうとか、
そんな”悪意”をもって、人に対応して良い結果なんかあるわけがないのです。
悪意を持ってやって来る輩の挑発に乗らないこと、
または、そういった人達と同じレベルにまで下がらないこと、といったことが
大事だと思います。

ハビールの話に戻りましょう。
お兄ちゃんが、お前を殺してやると言っても
僕はお兄ちゃんを殺さないよと答えたハビール。
兄弟なのに、どうしてこうも違うのでしょうか。

性格やら、能力といった全てが遺伝で決まっている、という研究結果もあるようですが、
カビールもハビールも、アダムとイブ(ハワ)の子供達ですよ。
もっのすごく良い子達であってもおかしくないのに、不思議です。

親が立派だから、子供も立派になるかと言ったら、決してそうではなく、
反対に、どうしようもない親の子供が、なんだかやたらと立派であったりすることも
よくあります。

どういった理由で、性格が形成されるのか、といった話は
個人的には、どうでもよく、
大事なのは、全ての人間は、
”自分の行いに、全ての責任を負う”という事だと思っています。

性格がこうだからとか、
遺伝でこうなったとか、
親がこうだからとか、
家庭環境があーだったから
産まれた時代や国がこうだからといった、色々な要因はあると思いますが、

私達は、与えられた状況の中で、
どんな行動を取ったか、何をして、何をしなかったのか
そこに、そして、そこだけが重要であると思っています。

次回もカビールとハビールの話は続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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