今回もはんちょ~に全面的にお世話になりながら、バラしたシリンダーヘッドを組み立てたのだ。
実はヘッドをおろした際に大問題が発生していた。それはシリンダーヘッドボルトが1本、ヘッドから5ミリほど残して折れていたのだ。某ジープの達人曰く、このボルトは焼付けを起こしやすく、よく折れるボルトの1位だそうです。ボルトが折れた相談をしたら、「一番奥のやつでしょ?」とこちらが話す前から指摘された。
今回はその折れボルト除去から始めた。
折れたボルトは運悪く、ファイアーウォールとフードが邪魔をして、ドリルが使えない(T_T)。(ファイアーウォール側の一番奥のセンターのやつ)
仕方なしに今回はエンジンを降ろして作業することになった。
地下駐車場のスロープしか作業スペースが確保できなかったので、坂の途中に単管パイプでやぐらを組み、ハンドウインチでエンジンを吊る作戦をとった。
エンジンを降ろすだけで1日、ボルトの中心にドリルで穴を開け、徐々にサイズを大きくして削り取る作業に1日、エンジンを再度載せて研面したヘッドを組み立ててエンジンを再生する作業に1日の、合計3日間の作業となった。
エンジンを降ろすまでは順調であったが、ボルトのドリルが中々上手くいかない。
ボルト自体も焼入れの入った高強度ボルトのために安物のドリルの歯ではすぐに駄目になってしまう。ホームセンターを梯子して、ようやく高強度素材用のドリルを入手したのだが、ドリルの歯だけで2万円近く掛かった(T_T)。
ドリルでボルトの抜き取りに成功したあとは、インチタップでピッチを修正。
ちなみにボルトは7/16、ピッチ14というやつ。ホームセンターでは売っていません。インチボルト専門の工具屋さんで見つけました。
そしてボルトを抜き取った後は、本来の目的であるヘッドガスケット交換とウオーターポンプ交換を行いました。ただし、エンジンを元の位置に戻すだけで半日以上掛かりました。思いっきり揺すったり、ジャッキを3個使ったりしてのようやくの作業。ホント大変でした。
そして外した部品を元に戻したのだが、どうしてもネジやボルトのピッチやサイズが合わない(T_T)。作業しづらい個所も沢山あり、二度と外したくないボルトが沢山ありました。
そして冷却水を入れてからエンジン始動・・・
緊張の一瞬・・・セルが「いつもより多く廻っております~(染太郎風)」といわんばかりに廻し終えたところで「おめでとうございまぁ~す」と聞こえんがごとくエンジンが激しく咆哮を轟かせ、ハリケーンエンジンが息を吹き返しました~!(T_T)
凄いよはんちょ~!エンジン掛かった!しかも物凄く調子がよくなった!
そして仕上げにエンジンオイルのフラッシング後に交換、冷却水の交換を終えてJ3改が完全復活を遂げました。
最後に、3日間も重作業に従事していただいたはんちょ~を始め、作業の応援に駆けつけてくれた仲間たちに感謝します。
元々がシンプルで強いエンジンだったのも幸いしましたね。
アレが家でやるメンテナンスの限界でしょう。
今の車じゃ絶対ムリっすね(稿
しかしJ3もさることながら我々も連日連夜の宴会でよく壊れませんでしたね(^_^;)
体重増えたしw
それでは次回は制動力伝達油管交換の儀でお会いしましょう(稿