On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

SEOUL POWER--2

2010-10-31 00:09:01 | Traveling

ソウル2日め。
前夜23時消灯のおかげで、すっきり7時起床。

今回泊まったのは、繁華街・明洞より少し離れた高台にある
ミレニアム・ヒルトンでした。

親切なベルオフィス、日本語も通じて、広々。
アメニティもCRABTREE & EVELYNづくしで快適でしたが
このホテルでよかったなぁ、としみじみ思っちゃったのが朝食ビュッフェ。

今回のツアーパック、トリプル使用だと滞在中1回朝食付だったので
元々1泊分はついていたのだけど、簡単に朝ごはん食べに行けるような
ところも他にないので、最終日分もキムさん通じてお願いしました。

何にテンションあがったって、パンの美味しさ!

 

どれにしようか迷うくらいのラインナップ。
祖母がいつでも、ホテルの朝食で楽しみにしているワッフルもあってよかった。
パンケーキはよくあるけど、ワッフルって実はあまりないような。
新宿のヒルトンで食べたワッフルの美味しさが忘れられないそうだ。

 一人分じゃないよ…!

私はお皿の右寄りにある、くるみとメープルのデニッシュがいたく気にいった。
明日も食べよう、と決意するほど(笑)
フレンチトーストもじゅわっと美味しかったなぁ。

 お国柄なキムチも種類豊富。

 

素材たくさんなので、サラダも自分が好きなようにアレンジできちゃう。
お豆腐、きのこマリネ、いんげんで作ってみました。


たっぷり満腹になったのち、さて出掛けようか…と10:30すぎ。

15時の予約のエステ以外は、メガネを買いたいという希望以外
特に予定もしていなかったので、ひとまず街へ出てみようということで
ホテル前からタクシーに。

前日、空港からソウル市内に入るまでの間、キムさんからソウル観光の
レクチャーをうけたとき、黒いインターナショナルタクシーに乗れば日本語が
通じるので安心ですよと聞いていたんだけど、ちょうど列の一番前に
並んでいたのがその黒いタクシーで。

おお、でもドキドキするぞ~と乗り込んで目に入った運転席横に飾られていた、
かわいい赤ちゃんの写真。
…うん、いいひとに違いない、と安心(笑)

移動するにも目印になる、昨日覚えたての場所「ミリオレまでお願いします」
はい、とにこやかに対応してくれた中年の運転手さん、案の定ぺらぺら。
「3世代ですか?お買い物ですか?ハルモニもお元気でいいですね」

15時の予約以外、あまり決めてないんですよーと言ったら、観光の提案。
1時間くらいで北朝鮮が見える展望台までも行けちゃうとのこと。
時間もあるし、メーター関係なく、日本円1万円でそのエステまでの時間、
ご案内できますよ、と!

祖父が戦前に朝鮮に曽祖父や曾祖母といたことがあって、いつもその話を
聞いていた祖母は機会があればみてみたい場所だったそう。
行ってみたいわねぇ、と祖母も母も同意したので、急遽目的地変更。

まさかの展開で、38度線まで行かずとも北朝鮮が見えるという休戦ライン近くの
烏頭山(オドゥサン)統一展望台を目指すことになりました。

 タクシーにはこんなステッカー。

G20とか、SEOULSUMMITとか、ちょいちょいかぶるものがあって
改めて見ると気にせずにはいられない…。
や、行ったときは、空港なんかでも警備練習で毒ガスマスクみたいなのを
かぶって訓練しているほどピリピリしていたんだけどね。

しかし、この運転手・オさんは若いうちからとても苦労しながら仕事をこなし
日本語を演歌から、四字熟語はドラえもんのマンガで、勉強したという、
何かとても説得力というか裏打ちされたところがあって、でも今も怠らない、
なんとも刺激的な方でした。
ちなみに写真の赤ちゃんはお孫さんで、アメリカにいるそう。
11月に会いにいくと嬉しそうだったな。

ふと、ネイリストのイさんやキムさんを思い出した。努力家が多い、韓国。


なので、オドゥサンに向かう途中の車内で流れていたのは日本のCD、演歌。
↑の写真を撮ったときは前川清「そして神戸」でした。
まさか韓国に来て、これ聞くと思わなんだ。

韓国では日本のCDって出回っていないんだそうで、オさんも日本人の
お客さんからもらったり、自分で初めて2月に函館に行ったときに買ってきたそう。

日本のお客さんからもらう…?と思ったらオさんがおもむろに見せてくれた
スマートフォン。でーっとアドレス帳に並ぶ日本人顧客。お医者さんが多いそう。

やはりドラマの影響でロケ地めぐりなんかをする方が多かったそう。
(最近はパクヨンハの墓前参りが多いそうだけれども)
終日、あれこれのドラマのあちこちを周り、よくヨン様が訪れるという焼肉屋で
一緒に食事をしながら張ったこともあるそうで(笑)

そうだ、確かオさんからリュ・シウォンが結婚することになったって聞いたんだ。

韓国に来るときにはオさんご指名で、というか直接オさんに電話して
1日予約する人が多いそうだ。なんて人気者。
私も名刺頂いたけど、わかる気がするなー。ほんとジェントルだしフレンドリー。

そしてなぜオさんが初の日本旅行で函館を選んだかといえば、
「はーるばるーきたぜ はこだてへー」ゆえ。
北島三郎が大好きだということもあって、その生地に行きたかったそうだ。
そのときの写真も見せてもらったんだけど真っ黒いサングラスかけて
どーんと海を背に構えているお姿でした。

そういえば、日本のポップスで初めて韓国にCDが置かれたのはゴスペラーズだ、と
何かで目にしたことがあるんだけど、違ったかな。


平日だったので、道も順調。統一展望台には11:30過ぎに到着。

 いいお天気。

コスモスがたくさん咲いていましたが、祖父方ゆかりのお花なんです。
それも感慨深い、と母がさかんに写真を撮っていました。
オさんがいてくれるおかげで、3人一緒の写真もたくさん撮ってもらえました。

統一展望台は、統一教育の体験場として作られたところだそうで
展示やビデオから北朝鮮の生活の一面を垣間見ることのできる場所です。

臨津江(イムジン川)を境に、南北分断を目の前にみることができ…



ちょっとかすんでいる、川の向こうが北朝鮮。
10円分くらい入れて見られる大きな双眼鏡で、農作業をする人々や
建物の様子が見えました。すごーい!
ニュースでしか知らない場所を、TVよりはちょっと体感。


 

展示コーナーで解説してくれるオさん。

必ずあのふたりの写真が飾られている一般家庭の部屋や学校教室の
再現展示など、40分くらい見ていたのかな。
全体的にやはり冷たさや貧しさや、時代が止まったままの一般庶民の
生活レベルを強調しています。人々を守るために、統一が必要だという。


ふたたびソウル市内へ戻る途中、オさんが私達の興味をもとに今後の予定を
考えてくれて、時間も中途半端になるためエステの予約を1時間後倒すことに。

オさんの元同僚が経営されているお店へ、その後ジャージャー麺のお昼コース。

14時頃に向かった先は、サッカーナショナルチームの選手の
お母さんが経営されているという、キムチの卸屋さん。
この夏の異常な暑さで白菜高騰、キムチの値段がぐんと上がっているとか。

チャンジャや肉みそ、海苔の佃煮などたくさん試食させてもらいました。
明太子みたいに辛いキムチはごま油をつけて食べるとマイルド、とは!

キムチが苦手で、それだけで韓国に行きたいと思っていなかった祖母も
これは美味しいと絶賛したため、何やらたくさん出していただいたような気がする。

ごはんまで出してくれて、即席ビビンバまで作ってもらっちゃいました。



なぜか梅や木苺系のジュースや高級はちみつまで試食し、親戚へのおみやげや
自宅用で考えているうちにすごい量、結構なお値段の買い物となりました。
まさかキムチ屋さんで、日本への送料込みで●万円も使うとは思わなかったさ…
いいか、働こう。

そのサッカー選手(肝心な名前は忘れてしまった)のお母様、とても美しい方で
祖母をにこにこしながら見守ってくれていたのだけど、帰り際、はるばる来てくれた
ハルモニにぜひおみやげをお渡ししたい、と。

韓国のり、写真にあるのがたっぷり15g入りで、1箱40パック入り。
さすが卸なので、1パック約100円。
それを美味しいしお土産に1箱いただきましょう、まあ軽いので、これは
持ち帰りにしてもいいよね、と話していたところ。
(いとこが帰国翌日に遊びにくる予定だったので確実に持たせたくて)

おみやげに出してくれたのが、その韓国のり20パック。

…韓国のり、60パックもあるとかなりかさばる…( ̄□ ̄;)!!

ならば1箱を半額にしてくださいよ、ともいえない太っ腹なご厚意に敬服しつつ
ありがたく頂戴してきました。

うーん、あちこちでハルモニ効果。

しかしホテルに立ち寄って荷物を置く時間はあまりないので、お店から
届けてくれることに。結構ソウルではそういうサービスが当たり前みたい。


卸屋さんで若干のんびりしちゃったけど、お昼に案内してくれたのが
よくオさんも運転の合間によるという中華屋さん。
どの道走っているのかよくわからないでいたけど、私達が泊まっていたホテルに
非常に近いところにあったみたい。

 どーんとボリューム。

 こうやって混ぜるよ、とオさん。

甘いお味噌がからんで美味しかったー。
おなか空いていたはずが、食べても食べても減らない感じの量にギブアップ。
でも韓国は残したほうがマナーとのことで、無理には食べなくてよし。

こんなにあちこち快適にガイドしてくれて、長時間お付き合いしてもらったので
オさんにごちそうしなきゃ、と思っていたら。

オさんが「ここは私が」と、ごちそうしてくれたのだ…!( ̄□ ̄;)!!

こちらで言うところの学食や社食的金額だったと思うんだけど、
ハルモニはじめ、今日は案内できて楽しかったから、と。

オさんの顔も立てられたのかなと思うところもあり、ありがたくごちそうになりました。

この時点で15:30。

私がメガネを作りたいことを覚えてくれていたオさん、これまた近くだからと
お知り合いの店へ弾丸突入。

今かけているメガネと同じようなプラスチックフレームで軽くてスクエアで、と
伝えたら、とにかくショーケースからたくさん出してダーッと並べてくれて。

こういうのにしよう、と思っていたイメージに近いのがすぐに見つかって決定。
すぐに私のメガネの度も調べてくれて、着々と進んでいく。
あれこれ色々かけてみよう、という時間がないのが残念だったけど(笑)

そして驚異的なひとこと。「1つでいいですか?」

近視+乱視で、特殊レンズで作るのに時間もお金もかかるもんだという
あたまがあるものだから、まさかそんなこと言われるとも思っていなくて。

しかし、ほんと調べていたとおり安い!
フレームが2300円くらい、レンズが7700円くらいで約1万円。
そんな特殊じゃなければ、もう5000円くらいで作れちゃいそうよ。

時間があったらちゃんともうひとつ見たかったよ~
日本で買うのに比べて、1/4くらいだもの。

じゃ、あとは出来たらホテルに届けておくよ、と。
ヤクルトをふるまわれ、滞在10~15分ほどでお店を後にしたのでした。

 読めないけど、たぶんヤクルト。


韓国のメガネ屋さんって、お茶飲んだりできる休憩所みたいなのが
充実しているらしいけど…作っている間の待ち時間過ごす用なのかな。

あとで記録みたら、15:45くらいに作り始めて、18:30過ぎには
ホテルに届けられていたみたい。すごいねぇ、仕事早いねぇ。

そして、またエステサロン近くまでオさんが送り届けてくれてお別れ。
あまり歩けない祖母があちこちにラクラク行けたのもオさんのおかげです。

半日、本当に本当ーに!お世話になりました。いい人に出会えてよかった。

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