On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

笑の大学2023

2023-02-08 23:55:00 | Uchino Masaaki
またこの舞台を観ることができるなんて。
しかもうっちーで。瀬戸くんで。
三谷さん、演出キャスティングありがとうー!
ファンが多くもなかなか再演されなかったこの舞台、
内野さんで観たいと三谷さん自ら言ってくれたのと、
三谷さんがいま一番信頼している役者さん、と大河ドラマを通じてのご指名瀬戸くん。

終始とぼけたムードながらたまに鋭く光る眼光、
まぶしいくらいキラキラ光る仕事への情熱、
真面目がゆえのユーモラスなやりとり、
その背景にある戦時下の苛立ちと悲しみ、
二人芝居、セットの場面展開もない密室で、膨大な台詞だけで繰り広げられる
この舞台のよさを、心の底から味わうことができました。



前回の舞台版から四半世紀ぶりに観ても、やはり面白くて。
笑わせておいてのあの最後。あの表情、あの背中。
…胸をつかれました。泣かされる。

噛み合わなくなると一気に面白くないであろうこの台詞芝居、
最初の堅さが、出会いからの舞台の流れとあいまって
ヘンゼルトキューサとうっちーの間合い、ぶつかりあい、組み合わせが本当に最高!
ふたりともなんていい役者なんだろう
ここまでと思わないくらい凄かった。

回を重ねてさらに練られる頃、大阪で観られるのを楽しみにしております。

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M.バタフライ

2022-06-25 23:55:00 | Uchino Masaaki
実は最近、うっちーの舞台を複数回観ていなくて💧

今回は、お願いしていたチケットも確約できないかもとのことだったので、
申し込んでおいたぴあの抽選予約が当たり、一枚確保できていたので、皆で観る前に行ってきた。

新国立劇場、THE PIT。小劇場は、1998年に最も通った劇場です。
懐かしい、この駅直結からの風景。


ここから見える楽屋口をドキドキしながら遠目に見ていたことも懐かしい。
あのときいた皆さんの顔を思い出しながら、元気だろうかと思いを馳せる。


で、着いてびっくりのこの公演時間よ…!
(ちゃんと調べておきなさいよ)

小劇場、可動式の椅子だからそんなにお尻に優しい椅子ではないけど耐えられるのか…?!と思いつつ。

お席はほどよく後方センター、通路より、見晴らしよく。

当初の座り時間の長さの心配もなく、1幕は固唾を呑んで観ているうちに終わって。
久しぶりの舞台姿に、創り出す役の生き様と、場面が切り替わる瞬間にすっと変わる身のこなしに引き込まれる。

休憩20分、すぐ外に出て劇場周りをくるり。



劇場の非日常を、ここは佇まいから感じることができて好きな場所です。

さて2幕が2時間…!
も、どうしてこうなったんだという謎の解き明かし的な構造にもなっていて終わってしまえばあっという間。

人間の思い込みと愚かさと嫌悪感と、色々な感情を突きつけられていく中で、理屈では片付かないものを憐れむような、やはり受け入れられはしないような。

久しぶりに歯ごたえある芝居を観た…とふらふらとした帰路でした。

膨大な台詞劇、言い直しはあったりもしたけど、脚本の文字からあの舞台空間を立ち上げていく役者って本当に凄すぎる。

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鬼が笑う

2016-12-28 18:00:28 | Uchino Masaaki
ここのところ自分のチケット運が遠のいてしまっていたようで、
がっかりすることも多かったのだけど、久しぶりに引き寄せた手応えあり。

四月の「ハムレット」、プレビューデーのステージサイドシート


劇場先行抽選で当たり、劇場へ引き取りに。
濃い重鎮のみなさまの並ぶポスターを眺めながら、はやく四月になってほしいような
あれこれ考えるとなってほしくないような。




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ふたりものがたり「乳房」

2016-05-14 23:55:30 | Uchino Masaaki
リーディング舞台とはどんなものなんだろう?
「ラブレターズ」みたいなのかな?と思っていたところ、心地よく裏切られた感じ。

ホンはもっているけれど、役者の動きもあり、シンプルなセットや衣装で次々に繰り広げられる場面、回想。

自分が小説を読んでいるかのように、
目の前のふたりがいる場所の風の音や、涼しい温度や、ふたりのぬくもりや、ネオンの色や…
観客に託されるというか、観客の感じようでいかようにもというか。

それゆえに想像力をかきたてられるいい舞台でした。
こういう楽しみ方ができるとは思っていなかったな。

あさと家康…朝ドラと大河が時空を超えてきたような、毎日毎週みてるような、
でもふたりとももちろん別人、唸っちゃう。
波瑠ちゃんのピュアさと内野さんのどっしり重心低めとの対比がよかった。

波瑠ちゃんの透明感と愛おしさったら想像以上だったし、もう途中から夏目雅子さん彷彿しっぱなしだったし、
内野さんの声の高低、抑揚、最低限の動き、余裕を感じる憂いにほれぼれしたし。

なんといってもうっちーのページを繰る指先や、そのスピードの緩やかな重さからも、
彼女への愛情と後悔がみえてね。
細やかに張り詰めた空気、役者がまとう空気、凄みがあったなあ。

毛布や白壁の小道具やセットからも、そこに情景や心の細かな動きや絆までも
みえてくる、ほんと観応えのあるいい舞台だった。

観劇友人たちと感想戦したかったところですが、行かせてもらえただけありがたかった状況、飛んで帰りました。
観られてよかったよー、ありがとう。

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ビッグフェラー

2014-05-31 13:00:26 | Uchino Masaaki


泥酔の翌日、観劇でした…。
こんなにつらい観劇は初めてというくらい、というのも熱が上がってしまい、38度超えで、椅子にもたれているのも精一杯。
関西からやってくる友達のチケットを持っていなかったらパスしていたとこでした。

人間てこわい、とぼんやりした頭で、はっきり感じたものの、翻訳ものの台詞劇、うっちーの真骨頂ながら、アタマに入ってこない…むむ。
板の上の姿はなんともきりりとしていてかっこよかったのですが。

アイルランドの紛争をもっと予習してから観にいけばよかった
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お天気雨2011

2011-09-16 23:19:42 | Uchino Masaaki
ここ数年、素直におめでとうと言えていないですが。
内野さん、お誕生日おめでとうございます。

8月お盆時期の、プライベートシアターで、
なるほどーこうきたか~と、今の内野さんの旬をがっちり見せてもらい、
「ああ、演じる世界にまっすぐ生きているひとだ」と、いつも思っていることを、
改めて強く心のなかで思ったの。

や、まさか後半が殺陣で40分構成されているとは思いもよらなかったけど。
なぜ私はこんなにスリリングに彼の切腹を観なければならんのか、
解せなかったんだけど。

剣の使い方も知らなかった男が、その腕に目覚め、命を脅かされながら
自分の道を全うしようとする姿は、演劇人生におけるうっちーそのもの
なんだろう、と後からじっくり腹落ちできた。1週間以上経ってから。

それくらい悶々とするまでに、深い投げかけに気づけなかったのは
ファン失格ですかね(苦笑)


舞台の上の、プレイヤーとしての凄み、身軽に鍛えたパワフルさ、
ますます時分の花を絢爛に咲かせている。

社会科見学のコーナーで、座ってトークしているだけで、シャツの上に羽織った
麻素材のジャケットがみるみるうちに色が変わっていくまでの汗量ったら、
そのエネルギーの発散度合いが知れるというものです。
普通背中とか襟だけど、表も腕もだよ?!

プライベートのすったもんだなんて、あの舞台には感じなかったけど。

離婚ね。

2006年の結婚当時の記事読み返してみたけど、モヤモヤしている。
ムリヤリおめでとうと言っていたあの気持ちを返せ!とまでは言わんですが(笑)

結婚に向き不向き言い出したら元も子もないんだろうけど。
いや、組み合わせということなのかもしれないんだけど。

内野さんは、舞台、演じることが生活の中心としか考えられないんだろうと
傍目にみていても思うわけで。
きっと一緒に暮らしたら、それはそれは色々と豪快な制約があるひとに
違いないと思うのだ。「生活」の定義が違いすぎる。
香車のお香みたいだ。

「正式に結婚することになりました」といういまだにひっかかるあの一文が
「♪賽は投げられた、おまえの過ち」だったのだろうと思います。

しかし法に触れることは本当に勘弁してほしいけど、各種雑誌の
煽情的な書きたて方も腹が立つ。

でも、不器用でもなんでも。人生修行が足りていなくても。
演じる姿勢を信じている。

10月から始まるWOWOWドラマ「パンドラ」、楽しみにしています。


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イリアスふたたび

2010-12-10 09:14:22 | Uchino Masaaki
何か忘れてる気が…と思ったら、今日は「イリアス」放映日だったっ!

うおーん、録画予約忘れてきちゃったよー

ノーカットらしいのにー
芸術劇場の情報コーナーでインタビューもあるらしいのにー
うっちー、いま何してるのさーみたいなとこなのにー

かくなるうえは、忘年会は22:30撤収見込みで臨むよ。


素晴らしく見応えある作品なので、ぜひ皆様もお時間あればご覧ください。

NHK教育で23:00~からです。
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イリアス-2

2010-10-04 00:10:05 | Uchino Masaaki


9/23(木)東京公演、千秋楽。

祝日ながらたまに出勤日設定になる弊社、この日が出勤日だってことを
すっかり忘れてチケットをとっていたのでした。
←休日カレンダー作ってるの自分の部署なのに。

慌ててお休みにしてもらったものの、ややシルバーなこの週、前倒しで
色々動いても、追加で新しく動いている案件やこの日でないとできない
ミーティングもあり…

朝通常通り出勤し、「休みだから!見えてないから!」と念を押しつつも
朝会では「じゃあ…いないけどmihoさんから」とスケジュールも求められ
11時前に抜けさせてもらい、12時から3時間半観劇。
16時過ぎにまた会社に戻り、退勤したのが22時を過ぎていたので
結局出勤扱いとさせていただきました。めんどうでごめんなさい。

そんなドタバタで出かけたので、睡魔に襲われた瞬間があったのだけど
はじめのころに観たよりも、舞台全体がぎゅっと締まったように思いました。

味方されることのない報道のなか、影響がないといえば嘘なのかもしれないけど
どんなにつらいことがあってもおなかがすくように、そこに役があるから演じ切る。
プロだな…と思った。うっちーに役があってよかった。

私の中で特筆すべきは、馬の目!
なんだかもう、まなざしだけで!人を超えた表現に感服。

パトロクロスを惨殺したヘクトルが感じる、誰かの視線。
それは神の馬がじっと自分を見つめているのだと気づく。

それまで、別の場所にいる設定のアキレウスとして背景のように座っていたうっちー、
おもむろに立ち上がり、じっとヘクトルを背後から見つめる。…ここから馬。

それがとにかく素晴らしかった。
人間にはない、永遠の命をもつ神馬。その存在のおごそかさ、静謐さ。

首の角度、物憂げな表情、言葉のない動物だからこそのすべてをありのままに見る目。

はあぁ、まさか馬でこんなに感心するとは!というくらいに、息を呑むほど
冴え渡った秀逸な表情だった。

そのすぐあと、アキレウスとして動き始めたときには、その顔を覆っていたものは
まったくなくって。

いいものを観た。

カーテンコールは5回ほど?
初回からすぐにスタンディングオベーションになっていたけど、
いいものを観た思いはあるけど、なんだか私は立ち上がれなくて。

前方席にいたこともあるんだけど、一瞬でも眠りに落ちていたくせに
スタンディングするのもなぁ、みたいな感じだっただけですけれども

ラスト1回は、新潟・兵庫と続く旅公演の無事を祈って、スタオベで見送りました。


今日が、兵庫での大千秋楽。
無事大役を務め終えて、もう次に向けて動き出す…ようであってほしい。
まだまだ内野の役者魂、多くの人に観てもらわなきゃ。


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Regrettable Birthday

2010-09-16 12:57:16 | Uchino Masaaki

   

ばかっ!(フォント無限大な気持ち)


9/20追記:

内野さん42回目Birthday。
朝からワイドショーでFRIDAYに掲載された話でもちきりだったようですが、
私は見る気もおこらず。
(母は「気が向いたら見れば」と録画しておいてくれた)

会社に着けば「内野さんどうしちゃったの?あれは本当なの?」と
周囲から事情通のように聞かれるけど、何も真相はわからないし。
合成とか何かの罠のようなものであってほしい、と思うくらいで。

ただ、ご結婚のときもそうだったんだけど、どうして公演中、ドラマ放送中に
こういうことになるのかしらね。
何か緊張感がないというか、気が抜けたことしていませんか、と言いたい。

私は役者内野聖陽が好きで、プライベートは知る由もないけれど
残念な疑いをかけられるようなことはしないでほしいのです。

23日に観にいく「イリアス」、負荷がかかっているでしょうけれども
だからこそその時点で最高に演じてくれるのを信じています。


   

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さすが大型犬

2010-06-24 23:52:07 | Uchino Masaaki


おおお~情報が続々と。久しぶりにこのカテゴリです。

9月の「イリアス」観劇前にドラマとは!
「エースをねらえ!」以来の共演!
しかもホンは、うっちーファンの大森さん。「不機嫌なジーン」以来。
ってことは、大森さんが観たいうっちーアテガキなんだろうか(笑)

最近、上戸彩ちゃん観るたび、アメトーークで「やっぱり、上戸彩芸人」たちが
熱烈に語っていたツボを思い出す(笑)
なんかね、そうさせるところが、彼女、うっちーと似てる気がするんだわ。

恋愛模様が描かれるドラマでうっちー観るなんて、何年ぶりだろ。
めずらしいものが観られるような気分ですぞ。


    

NHKドラマ「10年先も君に恋して」
作:大森美香
共演:
上戸彩、劇団ひとり、渡辺えり、渡辺いっけい、木南晴夏、染谷将太、
林丹丹、中山祐一朗、高島礼子、藤竜也、ほか
2010年8月31日(火)放送開始予定(連続6回)
毎週火曜 総合 22:00~22:43
毎週金曜 BSHi 18:00~18:45

    

さらに!

    

映画「犬とあなたの物語 いぬのえいが」
出演:大森南朋 松嶋菜々子・中尾彬 高畑淳子 北乃きい 他
2011年全国ロードショー

    

こちらも共演者に興味わくなぁ。

「断然犬派です!」と宣言するうっちー、自他共に認める大型犬タイプ。
「トランス98」で演出の鈴木さんに称されていたなぁ…

面白いもの、楽しいもの、興味をもったら一直線。わーっしゃっしゃー。
ドーベルマンとか鋭い感じじゃなくって、かしこそうだけどとぼけた感じのほうね。
ゴールデンレトリバーとか。


まずは、週末に「臨場」や「バチスタ」3週分観ないとね…
もう最終回おわってる(涙)
ドラマ最終回を迎えると、四半期が終わり査定がやってくるというせつなさ。

ともあれ、相変わらずタフな活躍のうっちーに期待。

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ニュースのキャッチに

2010-04-04 21:41:05 | Uchino Masaaki
「きゅうり片手に会見」思わずクリックしちゃったよ。
ああ倉石さんね、とわかっていても、思わず(笑)

来週水曜から、「臨場」第2弾スタートです。
今回は周回遅れなしに観なくては。
オリジナルストーリーも組み込まれる、というのが気になるなぁ。
いったいどんなことになるやらだ。

家庭菜園がまた見事になっているのに一票。
朝採れきゅうり、ウチにも分けてほしい。

9月の舞台に気をとられていたけど、そうかTVだね。



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2009総決算 内野さん編

2010-01-04 20:30:07 | Uchino Masaaki

 
今からふりかえろう、2009年meetsうっちー鑑賞の数々。


■4-6期ドラマ「臨場」

ゴンゾウよりもさらにクセのある、でも仕事の出来る検死官・倉石。
原作よりも若い設定で、そしてまたまた妻を殺された深い傷を持つ、
男くささの中にもナイーブさ漂う役どころ。
根こそぎ拾う、の言葉通りのプロファイリングの鋭い眼、
ドラマ毎回エンディングでの、現場にじっと立ち尽くす後ろ姿が印象的だったな。
きゅうりをあんなにバリバリ食べながらやってくるバンカラな人、いたらコワイ(笑)
最終回のラストシーン、あまりに穏やかな表情に別人かと思いました。
そんな落差が好き。


■世田谷パブリックシアター「ブラックバード」
2009.7.19(日)、7.26(日)、8.9(日) 各日マチネ

3回観たわけですが、結論。
「今年は、仕事以外でまで、重たいものを背負いたくなかった」

戯曲や、翻訳の素晴らしさ、体当たりの演技など、「おお!」と思うことは
たくさんあったのだけど、どうにも疲れているときにここまではりつめ、頭を使うのは…
12年前なら、もうちょっと観たなりの手応えがあった気がする。私が、舞台に負けた。


■映画「悪夢のエレベーター」
2009.10.10(土) 109シネマズ川崎シアター

ヤクザからミステリ読書家の探偵まで演じたうっちー。
どんでん返しにつぐどんでん返し。一生懸命やればやるほど、の悲哀。

人生、好むと好まざるとに拘らず思わぬ方向に巻き込まれてしまうもの…

そうかー、と思いつつ、でも観終えたあとはなぜか爽快感。
「消化試合にしない」が効いているからかな。

同時期公開の「クヒオ大佐」は観ることができず…残念。
先日とどいた会報でその役どころについてうっちーがコメントしているのを
読んで、観てみたくなった。TVで早くやらないかなー。


■10-12期ドラマ 日曜劇場「JIN―仁―」

書くことなく過ぎ去った10-12期…もちろん毎週欠かさず観ていました。
仁先生も親近感わくんだけど、咲ちゃんがかわいい。
そして龍馬は破天荒で、なりふり構わず、豪快な器のイメージに
暴れまわっていましたねぇ。
くるくると、ギラギラとよく人を見て。

吉原遊郭でおちゃらけてはしゃいでいたかと思えば、
刺客を察してザッと振り向いた瞬間の視点と重心のぶれなさ、鋭さったらキレがよく。
ぞくりとする「気」があるなー、こういううっちー!こういうのが好きよ。

ご本人曰く
「思えば龍馬ほどカットされてる役者はおらんのじゃ無いがかのう(笑)」と。
んー、アドリブかましすぎて画面からはみ出ていたのでは(笑)
どおりで登場が微妙に少ないと思ったら、なーんて。
舞台のあとTVの枠に戻って演技するのは大変、というのももう昔のことでしょうね。

このドラマの終わり方には賛否両論あったようですが、観ていた同僚からも
「あれでいいんだ!」と力説してもらって、そうだよね、いいんだよね、と。

なんていうか、人生知らず知らずにも辻褄を合わせようとしちゃっているんだなと。
ラスト、仁先生が踏み台踏み外した瞬間にタイムスリップして戻るんじゃ、とか
思ってしまったもの、最初は。
先生が「えっ?」と言った瞬間、私も「ん?!」となったし。

でも、時代を遡ってきたからこそ「知っていて」、その時代で通説となっていることに
合わせよう、合っていなくてはならない、こうでなくてはならないと思い込んでいること。

「今」という時代を生きている人にとっては、そんなこと関係ない。

「万華鏡の中の隣あった石」であり「雪にも氷にもなる水」であり、
「龍馬が死んでも次に同じような奴が出てくる」だけ。
今目の前にあるものを見て、やっていくだけなんだ。

「泣きたいときには泣けばええがじゃ!!!」は、言ってほしい台詞だねぇ。

面白かったよー!内野龍馬!
世の中は福山龍馬に動いていますが、福山くんは福山くんで第一話良かった!
でもうっちー龍馬もまっこと似合うちょったがぜよ!



さてさて、2010年はどんな姿に会えることでしょう?

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まだまだ消化試合にしない

2009-10-10 23:56:02 | Uchino Masaaki

「悪夢のエレベーター」

ネタバレ禁止、クチコミ禁止だったのか…(チラシ・パンフに記載)
ああ、こんなことが起きる話だったのか…と。

原作を読まずに観に行ったのだけど、原作者が思い描いたとおりの
絵だったそうで。

ここで終わるのか、と思ったけど読後感ならぬ観後感は、意外にも
さっぱりした気分でいろんなことを考えちゃう感じ。

思わずふきだしてしまう間合いや表情があるかと思えば
(池鉄さん、やっぱスゴイわ…あれだけの短さでつかんだわ。爆笑)
気持ち悪さに顔が歪んじゃう(ホラーオカルト、大の苦手)シーンもあったけど。

でもそうだよなぁ、嘘じゃない、んだよね。本当でもないけど。
その時は自分のやっていること思っていることに無我夢中で、周りは見えなくて
いや見えていると思っていても、自分の視点が合っていると思っているだけでね。
自分をガードして、自分に都合よく物事を運ぼうとしたり。

ふと、自分に置き換えながら観てしまった。


明日はきっといいことがある、と口にしてから、やっぱり、と。
いろんな思いがよぎるよね。相手がなぜそこに立っているかを思ったら。
言えない事実が重い。

「たぶん明日には今日よりつらいことがある…でも生きていれば、
今日のことなんて、きっとどうでもよくなる」

もっとつらいことがどんどん押し寄せたら、今つらいことがつらくなくなるのか…
明日のほうがもっとつらい、ってきついな。
痛んだことはいつまでも消えない。けど、薄らいでもいくだろう。
新しい痛みに気をとられているうちに。
憂愁に語りかけられて、切なくなって。思わず私もその手をとりたくなった(笑)

そして、最後、全力で駆け出すシーン。
消化試合じゃない、と。
いやたとえ消化試合だったとしても、そこであきらめないんだね。

いろんなとらえ方の中で、人生、結果は決まっていて、そこへむかっての
消化試合なのかもしれないけどさ。
でも、自分が手を抜いた瞬間に決まることが多いんじゃないか。
だったら、あがいてもいいんじゃないか、面倒だったりかっこわるくても、
なんてことをぐるぐる思った時間でした。


抑揚・リズム・高低、メリハリがきいていて明快な演技。
いやはや結構好き。
気負いみたいなのがなく、肩の力ほどよく抜いている感じもあって。
演技の幅広さを同時に観られるってことにおいてはナイスな作品です。


*****

朝イチはドラマの番宣でTV出演。その後、初日公開の舞台挨拶。大忙し。
池袋・渋谷に続いて3軒目だった川崎では、うっちーの第一声は
「あ、喉が枯れてる」でした。

そしてスクリーン前に登壇している皆さんを照らす2本のスポットライトが強すぎて、
同じ並びの人ですら見えなかったらしく(笑)
上手にいる司会者さんに返事しているのに、ずっと下手見て喋ってるから
不思議に思った司会者さんが「内野さん、そちらになにか気になるものでも・・?」と。
言われて初めて、反対側に司会者さんがいることに気づくうっちー。
さっき入場してきたとき、いなかったでしょ!?
相変わらずどんだけ天然やねん!


「まだまだ消化試合にしないでいけるように頑張ります」と締めくくった言葉。
消化試合じゃない、ではなく「にしない」の意志にガツンときた。
「まえ向き」ね。

しかと承った私も、私なりに考えてやってみます。


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遅ればせながらお祝い

2009-09-17 23:33:33 | Uchino Masaaki

♪午前0時を過ぎたら 一番に伝えよう
Happy Birthday Happy Birthday Happy Birthday♪


…と、北山さんかとつっこむほど日付が変わると同時に10年前は
歌っていたのに。(ドリカムのアカペラね)
コンビニでお昼を選んでいるとき、プリンの賞味期限が「9.16」と見ただけで
10日くらい前からカウントダウン的に盛り上がれたのに。

今年はこのテイタラク。
内野さんごめんなさい、お誕生日おめでとうございました!

「ブラック・バード」千秋楽も無事に迎え、息つく間もなくまた走りだしていますよね。
10-12クールのドラマに、映画2本封切に…

タフであること、ストイックであること、ワガママであること、…すべては自分のために。
自分も走りながら、そんなことをぼんやりとあなたの背中を見て思っています。

そしてこの間、確信したこと。
やっぱり板の上のうっちーが一番好き。
繊細な豪快さで、フレームお構いなしに自在に暴れまわってくれる日を、
来年また楽しみにしています。

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BLACKBIRD-3

2009-08-09 22:33:36 | Uchino Masaaki

 本日東京&My千秋楽~

7/26に2回目を観た帰りに買ったパンフを読んで、
演者や演出、翻訳の意図を頭に入れてからまた観たわけだけど、
結局自分の受け止め方は変わらなかった気がする。

…こんなに最後まで好きになれなかったのは初めてだ(笑)

ある意味、それはそれで役者うっちーの望むところなのかな。
今日はホントに、自己防衛ばかりのくたくたのおじさんに見えた。
願わくば、びっくりするような動きというか表現をしてほしかった。

パンフのうっちーは、とてつもなくいい。
このきりりとした感じのままのほうが、この話の脆さというか危うさが
際立った気もする…
設定が変わってしまうけどね。


伊藤さんの声がかなり参ってしまっていて、痛々しい。
だからこそ、この台詞は尖らせなきゃ!というところはふりしぼって出していて
舞台の精度はあがっているという…
しかも美しい足に無数のアザ!
今日は後方席からの鑑賞だったのでオペラ必携で、あまりのアザっぷりに
そうだよね、あれだけの動きの中で。体当たりだよなー。


でも、ふたりが過去を語るシーン。
すごく優しい時間が流れた気がしたのが、今日一番の印象。
ジーーーーーという、やや緊張感すら与える機械音が効果で使われるなか、
(ウーナが過去を語り始めるときだけだったか?)
窓際に寄りかかるように、ふたり並んで、互いを見ていないのに
その間には柔らかい空気、愛情が見えたような感じだったんだよなぁ。
ほんの10秒くらいのことなんだけどね。

起伏が激しくて、落ち着かない。
舞台みながら何度も
「もうー、だから帰るって言ってるんだから帰しちゃいなよー。さっきまでは帰れって
言ってたじゃん!」と、そこで話が終わってももういいんじゃないか、と。
彼らの発する言葉や表情に接して、こちらの感情も起伏するんだよね。

千秋楽ならでは?カーテンコールでの茶目っ気。
深々としたお辞儀のあと(てっちゃんには悶絶ものの180°前屈お辞儀)
子役を連れて違うルートで帰ろうとしたり、やきもちウーナが間割って入ったり。

今日が東京千秋楽、このあとは富山、愛知、北九州、大阪と各地巡業。
ラストは9/6(日)、あと1ヶ月。
相当しんどいと思いますが、身体が資本!
各地に芝居が無事に届けられますように!


今の予定からすると、きっとあと1年くらいは舞台おあずけかな。
今度は「ペリクリーズ」か「野望と夏草」みたいなのが観たい。

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終演後、15時過ぎから友達4人と遅めのお昼がてら乾杯。
17時頃に観劇後にお仕事こなした師匠も合流、19時くらいまで喋りっぱなし。
業界話ってスゴイ。エレガントな人も男前にする。

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