去る11月27日(水)~28日(木),石巻市開成地区の仮設住宅団地内の開成ささえあい拠点センターで「やっぺす文化祭」が開催されました!
この文化祭は,被災地の地域づくりを支援する「やっぺす隊」の皆さんが主催しました。
※「やっぺす」はこの地方の方言で「一緒にやりましょう」という意味です
この文化祭は地域の復興に向けて活動しているNPO法人石巻復興支援ネットワーク(通称やっぺす隊)の皆さんが,仮設住宅団地でのコミュニティーを形成することを目的に開催したもので,毎年この時期に開催しております
東日本大震災により住み慣れた土地から仮設住宅団地に移られた皆さんは,同じ団地でも知り合いも少なく,どうしても家にこもりがちになります。
このような居住環境の中で安全で安心して暮らしていくためには,新たなコミュニティーの形成が必要です。
仮設住宅団地には集会所や拠点センターなど住民と住民,住民と地域以外の人が集える施設が設置してあります。
「やっぺす隊」の皆さんは震災直後の平成23年5月から集会所を会場に,「絵手紙」「ビーズ」「紙ひも」「手芸」「書道」などの体験教室を行い,数多くの作品がつくられました
文化祭は,参加者がこの1年に自分の技術を磨いてきた発表の場として開催しており,会場には100点を優に超える作品が展示されました。
一つ一つの作品が個性溢れる力作で,とても素人の作品と思えない芸術性の高い作品も少なくありません!
思わず見入ってしまいます
この取組が口コミで地域外にも広がってきていることもあり,今年の文化祭の特徴として「外部の方々の来場が多く見られた」「既に仮設住宅から引っ越された方々もご来場いただき,懐かしい再会が叶った」とのこと
主催された「やっぺす隊」では,体験教室が仮設住宅で暮らす皆さんの日常的な会話や相談事などを気軽に仲間に話す機会といったコミュニティーの場となっているだけでなく,この体験教室を通して将来手芸などを生業として被災者が自立していくことも期待しているそうです。
展示作品の中で最も点数の多い「絵手紙」と「カレンダー」。
水彩絵具で描かれた色とりどりの絵が,春夏秋冬の季節ごとに展示されておりました。
タオルや布を使った手芸作品。 とってもカラフルで見ていて楽しくなります
紙ひものクラフト。 クリスマスリースは季節感を感じる作品です
クレイクラフトの展示。 本物と見紛うほどの見事な出来栄えです
会場内では「絵手紙」「手芸」のワークショップも開催されており多くの方が参加し,講師の説明を真剣なまなざしで聞き、熱心さが伝わってきます。
「やっぺす隊」メンバーの小松さん(左端),伊藤さん,戸田さん。
とても明るい皆さんで,3人合せて「やっぺすキャンディーズ」と呼ばれているとか
皆さんは,被災地の地域づくりを支援する「復興応援隊」として活動しており,「やっぺす隊」は彼女たちのグループ名です。
「復興応援隊」は平成25年12月1日現在,宮城県内で51名が復興に向け地域づくり活動を支援しています。「復興応援隊」の詳細についてはこちらのHPをご覧ください。
⇒ http://www.pref.miyagi.jp/site/hukkousien/futtukou-ouentai.html
(uchi)