石巻&東松島&女川復興情報 “石巻地域Again”

『復興に向けて頑張る地元企業』や『石巻地域の復旧状況』といった地元密着情報などを発信していきます!
〈本文は、敬称略〉

“石巻線マンガッタンライナー”仙台駅から延長運転!

2013年09月30日 | 地域情報

去る8月30日(金)にJR東日本仙台支社よりプレスリリースされました
秋の増発列車」について当ブログからも紹介します

 

11月3日(日),4日(月)に
宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)で開催される,慶長遣欧使節出帆400年記念イベント「サン・ファン・フェスティバル」に合わせて,
石巻線マンガッタンライナー」が仙台駅から延長運転されます!

 


©石森プロ

 

「石巻線マンガッタンライナー」は,震災復興・観光振興の一環として,
2013年3月23日(土)の石ノ森萬画館リニューアルオープンに合わせて運行が開始されました。

車両には,石巻にゆかりのある石ノ森章太郎のマンガキャラクターである
「サイボーグ009」などが描かれており,とても見応えのあるラッピング列車になっています

 


©石森プロ

 

普段は,毎週土・日曜日にJR石巻線の小牛田駅~浦宿駅区間で,定時刻での運行となっていますが,
今回,11月3日(日),4日(月)に発車駅を仙台まで延長して運行されます!

(ただし,車両運用の都合により定時刻以外でも石巻線と陸羽東線(小牛田~古川)間で運行されています。)

 

 

この機会にぜひ,「石巻線マンガッタンライナー」に乗って,石巻・サン・ファン館へお越しください!!

 

 

このお知らせのほか,10月1日(火)~11月30日(土)の秋期間における
東北・山形・秋田新幹線の臨時列車や臨時直通快速列車(東北本線・石巻線経由)の継続運転についても発表がありました。

 詳しくはこちらをご覧ください。(JR東日本 仙台支社 プレスリリース)

 ⇒http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2013/08/akinozouhatsu.pdf

 ⇒http://www.jr-sendai.com/traininfo (JR東日本 仙台支社 「秋のイベント列車」)

 

 通常時の「石巻線マンガッタンライナー」運行状況はこちらをご覧ください。(石ノ森萬画館ホームページ)

 ⇒http://www.man-bow.com/manga/ishiliner.html

 

 

(haru)


客船「ぱしふぃっくびいなす」ウェルカムフェスタが開催されました!

2013年09月27日 | 地域情報

石巻地域の2市1町と松島町では,石巻港大型客船誘致協議会を設置し,
震災後の全国からの支援への感謝と復興への取組にもつながる,大型客船等の寄港誘致に力を入れています。

去る,9月10日(火)には石巻港中島埠頭(宮城県石巻市)を会場に
客船「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン、定員620人)の寄港を歓迎する「ウェルカムフェスタ」が開催されました!

「ぱしふぃっくびいなす」の寄港は2年連続で,大船渡や八戸など東北を中心に巡るクルーズで,
乗客は日帰りで石巻市などを巡るツアーに参加し,夕方には最終目的地の横浜に向けて出発しました

 

また,会場内では参加市町(石巻市,東松島市,女川町,松島町)の
特産品の物販や石巻やきそばの販売,焼きホタテのふるまいなどが行われたほか,
伊達武将隊,むすび丸,2013みやぎライシーレディーが来場し,会場は賑やかで華やいだ雰囲気に包まれました

乗員乗客の皆さんは滞在時間思い思いに過ごされていました!

 


会場の中島埠頭入口に設置された案内看板。
5月の「客船ふじ丸」寄港に続き今年2回目の「客船歓迎ウェルカムフェスタ」です。

 

 
午前6時30分頃石巻港入口に,「ぱしふぃっくびいなす」の優雅な姿が見えてきました

 


スタッフ一同が大漁旗を掲げてお出迎えしました!
水産業が盛んな地域らしい演出です

 

◆入港セレモニー


協議会会長の亀山石巻市長。
「寄港を歓迎するとともに復興の現状も見て欲しい」と挨拶。

 


参加市町(石巻市,東松島市,女川町,松島町)から,それぞれの地域の特産品と花束が贈呈されました。

 

 
ぱしふぃっくびいなす船長。 「盛大な歓迎に感謝します」

 


船上から歓迎式典を見守る乗客の皆さん。

 


式典の最後は伊達武将隊の演舞が披露され,会場を盛り上げました

 


多くの乗員乗客の皆さんが演舞を楽しみました

 

◆物販・観光PRコーナー


石巻市,東松島市,女川町,松島町の各地域の特産品や,石巻専修大学のサバだし焼きそばなどが出展しました。

 


焼きホタテのふるまいコーナーには長い行列ができました!

 

◆オプショナルツアー


オプショナルツアーは,石巻地域を中心に全6コース,200名以上が参加しました。

 


バスを見送るむすび丸。 「いってらっしゃーい!」

 

◆宮城米のPR


宮城米マーケティング推進機構のブースでは,宮城米の美味しさを知っていただこうと
乗員乗客の皆さんへ「プレミアムひとめぼれみやぎ吟撰米」をプレゼントしました
笑顔で皆さんをもてなす,「みやぎライシーレディー」の久我さん


「プレミアムひとめぼれみやぎ吟撰米」は,
環境保全米ひとめぼれの中でも一定の生産基準と品質基準を満たしたプレミアムなお米です

 


「プレミアムひとめぼれみやぎ吟撰米」を配付するブース前にも,行列ができました!

 


宮城を代表するお米の品種「ひとめぼれ」でもワンランク上のひとめぼれとあって,
みやぎ吟撰米を受け取った乗客様は皆笑顔でした

 


「奥州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊」も一緒に宮城米をPRしてくれました!

「もうじき美味しい宮城県産新米が食べられる季節です」
「美味しい宮城米をいっぱい食べてください」
と乗員乗客の皆さんにPRしていただきました。

 


宮城米PRブースに訪れた男性乗客,紐を使った手品を伊達武将隊のメンバーに披露!

 

◆船内見学


船内の見学会は人気イベントの一つ。 今回は抽選で当選した70名が参加しました!!

 

◆むすび丸と記念撮影


記念撮影に応じるむすび丸。 人気者です!

 


伝統芸能を披露した皆さんと記念撮影

 

◆出港セレモニー


迫力のある演奏を披露した「女川潮騒太鼓」の皆さん!

 


あいさつする亀山石巻市長。 「また,石巻地域にお越しください」

 


中島埠頭に集まった皆さんで見送りました

 


出港する「ぱしふぃっくびいなす」

 


港から出ていく船を,花火で見送ります

 

 


石巻港の至る所で復興工事が行われており,
寄港された皆さんには石巻地域の復興の現状を見ていただく機会にもなりました。

 

次は,10月9日(水)に「オーシャンドリーム」が寄港予定です。お楽しみに

 

 

(uchi)


石巻の小さなアートプロジェクト“石巻四次元横丁”が開催されました。

2013年09月24日 | 地域情報

日和アートセンター(代表 立石氏,石巻市中央)が主催するアートプロジェクト「石巻四次元横丁」の展覧会が
日和アートセンターなど市内中心部14か所で9月8日(日)まで開催されました!

今回の展覧会には5名のアーティストや地元中学校美術部の生徒が参加し,
約1か月かけて作品の製作に当ったそうです

作品は絵画や造形物,スピーカーで音楽を流すものなど多様で
それぞれのアーティストが被災地石巻で受けた印象を基に製作されたものです。

多くの作品が展示され市内を散策しながらリラックスして観ることができる展覧会で
市民や石巻市を訪れた方々を楽しませました

 


日和アートセンターが入っている建物。
アーティストの皆さんは,この2階に集まり,
約1か月間ミーティングを行い,構想を練り,作品の製作に当ったそうです!

 


入口には「石巻四次元横丁」のチラシと「お気軽に中へお入りください」の看板が掲示されていました
「石巻四次元横丁」の四次元とは,「過去」「現在」「未来」それぞれの時間をつなぐことで,
まだ,私たちが出会ったことのない「未知の世界」や面白い出来事を呼び起こす可能性を表現している,とのこと。

 


宮本悠合作「まねかれたねこたち」

 


四倉由公彦作「#209」
音を持ち運び聞く場所が変わると,音楽から受ける印象も変わることを楽しんで欲しいとの思いを作品にしたもの。

 


ちばふみ枝作「ゆき」

 


幸田千依作「ふり返ってみる景色」

 


佐立るり子作「布に炭」

 

 


白い壁に掲出された作品はどれも,心に何かを訴えかけてきます。

 


日和アートセンターでは昨年だけで5回の展覧会を開催しており,
過去の展覧会の作品の一部も展示しています。

 

 


日和アートセンター向かいの陶器店入り口には,地元門脇中学校美術部の作品が展示されていました


ベニヤ板2枚分の大きな作品で,顔の部分が切り取られた「カオパネ」。
このような「カオパネ」も市内6か所に展示されていたそうです

 


交差点の向かい側には,築80年以上になる「観慶丸」の建物が見えます。
大正ロマンの雰囲気を持った石巻を代表する特徴ある歴史的な建築物の一つです

 


「石巻四次元横丁」の③会場。

 


震災前までは洋服店だった建物が会場です。

 


細長い部屋には,大きな部屋のような造形物がどんと立っていました。

佐立るり子作「ノンフィクションの中のフィクション」。

 


中は炭が塗られ,石膏で濃淡のあるドット模様が描かれています。

この中に入ると,満点の星空の下にいるような,時間が止まったような感覚に襲われました。

 


作者の佐立さん。
「この作品はベニヤが剥き出しの外面が現実を,星空のような模様が描かれた内側が非現実の世界を表現したもの。
何かを乗り越えるときに脳の中に現実をみる力とそれを助ける個人個人の物語が同時に存在する感じを表現してみました」
と語っていただきました

 

 


会場周辺の通りにある下水のマンホール。
カラーで萬画館や北上川,ロボコン,花火(川開き)が描かれています!

 


石巻ニューゼでは,
ワークショップ「浅井元義と土曜写生会」の展示が行われていました。

 


絵は浅井氏が講師を務めた「土曜写生会」で,生徒さんが描いた「観慶丸」。

 


浅井氏は石巻市出身の画家で,石巻市内の懐かしい風景を絵に残しています

震災により多くの建物を失った今,浅井氏の絵は貴重な記録絵となることでしょう

 

 


「石巻四次元横丁」の②会場
中央地区の観慶丸本店1階が会場となっていました。

 


店舗1階の奥が展示スペースになっていました。

 


ちばふみ枝作(左から)「かげの正面」「したの正面」「そとの正面」。

窓にかかるカーテンや扉などの「仕切り」の性質に着目した作品が,
ちばふみ枝さんの作品の特徴だそうです!

 

 


「石巻四次元横丁」の②会場
駅前北通の㈲四倉製瓦工業所内にありました。

 


幸田千依作「いしを込めて(昼の絵)」
大きな石と植物が生い茂る水の中を突き進む人々。どこに向かっているのか気になる作品です

 

 


四倉製瓦工業所は,雄勝石を原料としたスレートを製造しています。

東京駅の屋根一部も雄勝石のスレートが使用されており,
四倉製瓦工業所も設置工事に携わったそうです!

 


東京でステンドグラス教室を開催している四倉有香子さん(前出の四倉由公彦氏の実姉)が運営する,
ステンドグラス工房「グラスポイントY」(東京都内)が昨年製作した作品です。

千個のガラスピースを千人の方々が一つずつ貼り,被災地石巻への応援のメッセージを込めた作品です

 

 


©石森プロ

四倉製瓦工業所のすぐそばを石巻線が通っており,
タイミングが合えば「石巻線マンガッタンライナー」と出会えることもあります

 

 

(uchi)


“おながわさんま収穫祭2013”が開催されます!!

2013年09月20日 | イベント・お祭り情報

平成25年9月22日(日),女川町の総合運動公園にて,『おながわさんま収穫祭2013』が開催されます!

 

女川町は,震災以前,全国有数のさんまの水揚げを誇る港町として賑わいをみせていました。

震災により,町の水産業は壊滅的な被害を被りましたが,
さんまの水揚げをはじめ,着実に復旧・復興に向けた歩みが続いています

『おながわさんま収穫祭』は,女川町が誇るさんまの収穫を祝う同町最大のイベントとして,
毎年秋に開催され,震災の年にも,途切れさせることなく開催されました!

 

今年は,
生さんま炭火焼きが3,000匹すりみ汁が3,000杯振る舞われるほか,生さんまの格安販売も行われます

 

また,祭を盛り上げるため,同町の郷土芸能や豪華ゲストを迎えた盛りだくさんのステージイベントが実施される予定です!!

 

皆さま,是非足をお運びください

 

(クリックで拡大)

 

開催日時:平成25年9月22日(日)開始9:30~終了16:30

開催会場:女川町総合運動公園第二多目的運動場

住   所:宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原190

地図はこちら

 

(taka)


女川からつながる絆の“わ” 女川高校商品開発!

2013年09月18日 | 地域情報

女川高校生徒会では,東日本大震災後から地域復興のために
売り上げの一部を支援金として寄付する「支援金付きお菓子」の開発に,株式会社大沼製菓と協力して,取り組んでいます!

 

第1弾としての取組は,女川高校の生徒と震災後ボランティアとして石巻へ来た明治学院大学の学生が
「被災地が元気になる企画はないか」と一緒に考えたのがきっかけで「支援金付きお菓子」の商品化が発案され,
2011年,女川高校,一般社団法人Colabo(当時は,学生団体),(株)大沼製菓と共同で「たまげ大福だっちゃ」として商品開発されました

 

「たまげ大福だっちゃ」は,「笑顔・幸せ・楽しい」をコンセプトに,

甘酸っぱい餡が特徴の「レモンあん」を使用したオレンジ色,
甘~くとろける「トロチョコ」を使用したピンク色,
サクサクした食感が楽しい「きなこクランチ」を使用したグリーン色の

三色の色鮮やかな美味しい,楽しい一口サイズの大福となっています!

これまでに出品した県内外の高校文化祭や復興イベント等での販売も大好評で,
(株)大沼製菓でも8万個を売り上げる大ヒット商品となっているそうです! 

(株)大沼製菓の店頭・インターネットで販売しているほか,復興イベント等でも販売しているそうです。
 (株)大沼製菓のホームページはこちら⇒http://www.onuma-seika.co.jp/

 

そして現在,第2弾となる商品開発が進行中です!

 

今回は「女川からつなげる絆の“わ”」がコンセプトとなっています。
「ありがとう・感謝・これからもよろしく」という想いを込めたお菓子の開発を目指すそうです

 

第2弾も(株)大沼製菓と共同で行われており,開発へ向けすでに企画会議が重ねられ,
去る8月26日(月),試作品の試食会が行われました。

 


2013年,第2弾に向けた開発中商品の特徴は,
宮城県ならではの食材を使うことで,サクッとサラッとした,今までにない食感のお菓子だそうです!

 

 
こちらが今回の試作品。


(株)大沼製菓が事前に用意したいろいろな種類の試作品を試食し,
どの味にするか,パッケージやネーミングはどうするかについて検討しました。

 


いろいろな種類の試作品が用意されました!

 


生徒の「せ~のっ」のかけ声で,参加者は一つ一つ味や食感を確かめながら試食していました。

 


味を忘れないうちに,すぐに試食した感想をメモします。

 


その後,みんなで味,大きさ,食感などの感想・意見を出し合います。

 

試食後,パッケージのデザインや梱包方法,価格,ネーミングについても検討しました。

パッケージについての検討では,コンセプトである「女川からつながる絆の“わ”」をどう表現するか,
またネーミングでは,女川らしさのあるネーミングはなにか,といった課題が出されました

とても難しいように思えましたが,生徒さんからは次々とユニークなアイデアが出されていました!

 

黒板がアイデアでいっぱいになっています

 

 

今回の企画会議を踏まえ,さらに試作を重ねていくそうです。

 

商品の発表は,11月に開催される文化祭を目指していて,完成へ向けて着々と進行中です!

今回参加した先生,生徒さんたちと当部のスタッフ。

 

また,女川高校は2014年3月に閉校を迎える予定となっており,
今回の商品開発には一層の思い入れが感じられます。

 

今回の商品開発は,女川高校や関係者の皆さんにとって,記念となる商品となることでしょう

どんなお菓子が完成するのか,とても楽しみです!

 

(haru)